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中国は人権抑圧国家か

2010年10月08日 | 国際・政治

 中国がまた世界中から注目されてきた。尖閣諸島沖の衝突事故から、今度はノーベル平和賞を民主活動家・劉暁波(リュウ・ギョウハ)受刑者が受賞したことに神経質になっている。

 劉暁波氏は1989年の天安門事件前は、アメリカのハワイ大学で講義をしていた。天安門事件で帰国し民主化運動に参加し投獄された。1995年に一度釈放されたが、再び投獄されている。1999年監禁刑罰という条件付で釈放された。

 2008年に『零八憲章』を発表しようとして、国家政権転覆扇動罪の容疑で逮捕され11年の刑期が確定している。『零八憲章』は中国民主化のモデルとなる言論、宗教、集会の自由などを求めたものです。

 また、一党独裁の廃止や民主選挙の実施を求めたものだから、人権抑圧の中国は当然逮捕という結果です。劉暁波氏は天安門事件以来、多くの民主化運動家が海外に脱出する中、中国国内にとどまり活動を続けていました。

 中国は自国の思い通りにならないと、圧力の掛け方が半端でない。そのことを世界中に発信しており、尖閣沖では日本に圧力を掛けていたと思ったら、今度は民間的な団体「ノーベル賞委員会」までと異常だ。

 今年6月には中国外務高官が委員会に「劉氏がノーベル平和賞を受賞すれば、ノルウェーと中国の関係は大変なことになるだろう」と圧力を掛けていた。

 報道によると、中国はノーベル平和賞の受賞時映像報道を規制しており、テレビが突然真っ黒になったりしているようです。報道規制まで行うことは、北朝鮮やミャンマーと同一的な国家であることをより証明したことになった。

 温家宝首相は当時、天安門を占拠した学生達と対話をするため、趙紫陽総書記(高官でした)と共に天安門に同行したのです。この行動が「重大な反抗」といわれ趙紫陽氏は、役職を解かれ死ぬまで自宅軟禁とされたました。

 温家宝首相は天安門事件の余波を受けることもなく、また失脚することもなく生き残ったのです。そして、記憶に新しい尖閣諸島事件では「日本が我々の意見を聞かないのであればさらなる行動に出る。これによる重大な損失は、日本が責任を負わなければならない」と締めくくっていました。 (おーっ、恐っ)

 また、今週(10/5)のベルギーで菅直人首相と会談した際、尖閣諸島については「尖閣諸島は我が国固有の領土であり、領土問題は存在しない」としたことに対し「中国固有の領土だ」と主張しました。 温家宝は歴史書、読まないんだね!

 胡錦濤国家主席と温家宝首相は、民主化に向けた方向性を問われることになった。顧みなければ、21世紀の独裁者として歴史上に名を残すか、もしくは、

 民主化すれば、二人でノーベル平和賞貰えるのに。

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