「抑制きゅうり」は我が背丈を超えた^^;
久しぶりに朝から『おやじぃ』の怒声が畑に響き渡る。「夏秋きゅうりはお前に任せた。」…「任せた」という言葉は便利な言葉であり、監督者や社長は「任せた」とは言っても、進行状況を常に把握していなければいけない。つまり~「任せた」という言葉は、自由にさせ放置したということではなく、目配りはしていなければいけない。これを怠る者は「聞いてないよぉ~。」という無責任で無能な上司の典型的な姿である。今年は、先回りして圃場を回り、害虫(アザミウマ)や病気の発生を確認したつもりでいましたが、「株間は教科書通りか?」という問いに「はい。」と答えた息子を信用しきってしまっていましたよ。絶好調な「夏秋きゅうり」の収穫に追われているから、今年の「抑制きゅうり」は『おやじぃ』が一人で植えてみた…そして気付いたんですよ。「夏秋きゅうり」の株間が狭すぎることに。同じきゅうりではあるけれど、品種によって草勢や個性(特性)があり、当然「夏秋きゅうり」と「抑制きゅうり」では仕立て方も違ってくる。はて、長男『ポン太郎くん』は、整枝作業をやっていただろうか?『オラだの農協』が主催する研修会には参加させて来ましたけれど、参加するだけで「学び」が無いんだよなぁ…。言われたことだけは、しっかりやるけれど、工夫や考えをまとめ上げるという行為が出来ない『典型的な平成生まれ』の特性かも知れないねぇ…。
今夜も友人『ノロ社長』の試作は続く^^;
さて、怒鳴れば今度は委縮する。昭和生まれの世代には「ナニクソ!」という反抗心を期待したものでありますが、他人から怒られた経験のない世代は、褒められて調子には乗るが、つまづくと途端に前に進めなくなる子が多いような気がする。ここはホレ!「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という山本五十六元帥の名言があるではないかいな。2棟しかないハウスであるけれど、日除けをした一棟は我が背丈を超え、日除けをしない一棟は、ようやく『日焼け症状』を脱して成長し始めました。繁茂する一棟は複雑だから『おやじぃ』が担当し、成長が遅れている一棟のきゅうりの整枝作業を2本、3本と実際にやって見せ、どういう考え方で葉っぱを落としているのかを教える。そして、させてみる。来年は、また基本からやり直しのようでありますなぁ(笑)
はてさて、『おやじぃ』だって農学部を出てはいるものの、「栽培学」を学んだことはないのだよ。生理学の基礎や先駆者たちの圃場から、自分なりの考え方をまとめ上げているだけだから、本当に合っているのかも分からない。でもね、最近流行している「探求型学習」って、こういう姿を指しているんじゃないのかなぁと思うんですけれどね。ふと、今日のお題を探していたら、6月3日は「なんもしない日(日本記念日協会)」という記念日だった^^; 人は果たして、『なんもしない』で生きていけるのだろうか?頭の中は、給料の支払いの金策でグルグル回り、夜は潅水しながら整枝作業をしておりますが…まぁ、いいかぁ、その内に心臓も呼吸も「なんもしない日」がやってくるはずだから(笑)
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