その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

かた雪わたり…

2022-01-24 08:55:30 | 転職

これは「かた雪割り」である^^;

『雪がすっかり凍って大理石よりも堅くなり、空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。』(宮沢賢治 「雪渡り」より)…冷え込んだ日の新雪(粉雪)を長靴で踏みしめると「キュッ キュッ」と音を立て、寒気が緩み一旦融けて冷え固まり、ザラメ雪になると「ザクッ ザクッ」と音がする。さらに、地表近くで凍った雪が道の端で露出して、子どもたちが『おもいっすま(思いっきり)』踏みつけると「バリッ」と音を立てて割れる。どんよりとした鉛色の無口な空の下でも、雪の音響効果を楽しめるのも『雪国』の特権かも知れない。(三日程、降雪から解放されて少々余裕が出て来ました。肉体は「ミシミシ」と悲鳴を上げているけれど…残念ながら、こちらは音がしない^^;)
せっかく晴れた日曜日なのだから、温泉(公衆浴場)にでも浸かって、のんびり晴れ間を楽しめば良いのだろうけれど、一日でも身体を休めてしまうと二度と動きたくなくなるような気がして、除雪が追い付かずに締め固まってしまった『かた雪』を割ってみた。地表から10㎝ほどは締め固まってしまって氷と化しでいて、さらにその上に20㎝ほどの『かた雪』の層があって、丸スコップを突き立てると心地良いほどの塊となって剥がれるのでありますよ。(ちなみに、雪国には除雪用の『角スコ』なるスコップも存在するのだが、かた雪には歯が立たないのでありますよ^^;)まぁ、お仕事と言うより遊んでいる感覚ではありますけれどね。『かた雪割り』は春の季語…自家用車が普及していない頃は、集落総出で公道の『かた雪割り』をした記憶がかすかに残っておりますよ。


「そばえる(戯える)」って標準語?

小さな子どもが、仕事から帰った「親父」というより「お袋」の方かなぁ…ちょこんと膝の上を独占する。「何だべぇ~母ちゃんさ『そばえでぇ~(甘えて)』」とからかわれるのではあるけれど、これは小さな子どもの特権である^^; 兄や姉のやっかみの声でもあるのだけれど、果たして、親父やお袋の膝は温かかったのだろうか、今では記憶の外である。同居猫の『シロ♀』は、晩酌中の『おやじぃ』の膝の上を所望するから、外から帰って冷たかろうが温かかろうが、『落ち着く』場所に違いないのである。世のお父さん、お母さん…子どもを膝の上に乗せるなどということは、せいぜい5、6年間のことなのだから、疲れたなどと言わないでしっかり抱っこしてあげてくださいな…そして、一日どう遊んだか聞いて上げてくださいな^^;
さて、そろそろ『かた雪割り』ではなく、『かた雪渡り』が出来る時期ではなかろうか…今年は一気に雪が降り続いたからまだかな?降った雪が陽の光で溶けて、ザラメ雪に変り、夜の冷え込みで凍み固まれば、大人でも雪の上を歩くことが出来る。『大理石』のように固く締まることはないけれど、歩くには十分な硬さになるのである。(これは、好機!中学生ならば『かた雪渡り』をして、学校へショートカットで通学したのだけれど、今はスクールバスだしねぇ…怒られるかぁ^^;)今日も「小雪」の予報であるから、『かた雪』割って、「イグルー」でも作ってみますかねぇ…忙中閑あり。遊び心も必要ですよ。いつも遊んでいるくせにね(笑)


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