その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(送り倒し)

2009-12-16 17:27:52 | 四十八手

夢屋四十八手、本日の決まり手は『送り倒し』であります。
画像解説にもある通り、土俵の中で勝負がつけば「送り倒し」、土俵外に出れば「送り出し」となります。大鵬部屋(現大嶽部屋)の親方「貴闘力」関が、優勝を決めた平成12年大阪場所千秋楽の決まり手でもあります。
さて、昨日、年金生活に関する「2-1=1.5」の現状について、書きかけのまま終わってしまいましたが、私のお袋たちの年金では、加給金制度という仕組みがあり、夫婦2人の場合は、主たる家計維持者(年金額の高い方)に加算金が支給される仕組みになっているようです。
したがって、9月に我が家の古老が亡くなり、扶養対象者が居なくなったということで、この加給金が12月の年金から支給対象外となりました。両親の年金をあてにした生活でもありませんので、そのこと自体は私自身に大きな影響はないと思っていたのですが…。
           
さて、現実に年金改定通知を見て、ハタと考えました。
私のお袋は認知症が進み、古老の病気療養を期にグループホームにお世話になっているのですが、介護保険の支給を受け、療養費(施設費)を払い込むと月額年金では約3万円ほど収入が不足することに気付いたのであります。
「施設料金が大変でしょう?」と心配して下さる方(?)には、
「若い頃、身体を壊しながらも働いたおかげで、厚生年金が受給でき、充分賄えますよ…。」などと強気の回答をしてきたものの、お袋の年金額では、「経営破綻」の状態となってしまいました。これで、我が家の古老が認知症になっていたら…(確実に、軽い認知症の症状は出ておりましたので)正直なところ、我が家の生活設計は、破綻状態となっていたことでしょう。
もし、お袋の年金が、生活保護費よりも低いと揶揄される国民年金(基礎年金)であったなら、我が家は、おそらく土俵の外へ「送り出されて」いるところであります。
人生、タラレバで語っても致し方ないことではありますが、独居老人の孤独死や介護疲れから無理心中するなど、認知症の老人を抱えた家庭の暗い話題が多い中、何とか土俵の中に留まれる我が家の暮らしに感謝する一方、就職活動が超氷河期と言われる現在、子どもたちは、就業できるのだろうか…などと、さらに心配が募るのであります。
当面、『後ろにもたれて』暮らせる日は、やってこないと呟く「夢屋」であります。


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