その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(下手出し投げ)

2009-12-22 21:26:05 | 四十八手
本日の夢屋四十八手、決まり手は『下手出し投げ』であります。
挿し絵となる画像をお借りして寸評するのもおこがましいのですが、goo.大相撲のこの決まり手画像は、よろしくないと思います。まず、相手の差し出(下手)がまだ、廻しにかかっているように見える画像ですから、このままだと『下手投げ』と取られても仕方無い。技を掛けられた相手は、もう少し身体が泳いでいる状態で描いて欲しいものです。(作者さん、ごめんなさい)
山形県のご当地力士、横綱『柏戸』関が、前頭時代に後の横綱『大鵬』関との初顔合わせで、勝った一番の決まり手であります。
           
我が家の古老は「ダシ荒れは3日続く」と良く言っておりました。『ダシ』とは、「堕する…物事が良くない方向に陥る」を語源としているのかどうか判りませんが、『ダシ荒れ』という表現をよく使っておりました。
日本列島の上空にシベリア寒気団(-30℃~-40℃)が押し寄せると、西高東低の気圧配置が緩むには、やはり3~4日必要で、生活体験と気象現象がしっかり結びついたひと言であったと、今でも感心しております。寒気が強まると降る雪はサラサラとした乾燥した雪となり、玄関の戸や窓に貼り付きます。元々、水である雪が、水分を多く含んでいるとか、サラサラした乾燥雪であるとかいう表現は、雪国でなければ体験できない感覚だと思います。
「雪が降る」とか「雪が舞う」という表現は、雪国の情緒と捉えることができますが、「雪が吹く」…「吹雪く」という状態は、容易に想像できないかもしれません。東北の雪は横から、そして下から降る…。強風を巻き起こすジェット気流は、筋状の雲となり、運良く雲の間に入るとご覧のように一転、青空となります。天然のクリスマスツリーを眺めながら、「下手」に動かず「ダシ(出し)」が通り過ぎるまで、じっとしていることにします。

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2 コメント

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ダシ (風花)
2009-12-22 09:24:02
関東生まれの私が秋田に住んで知った「ダシ」。こちらでは「東風」の事を言います。奥羽山脈のほうから吹き降ろす風「だし」は冷害の風「やませ」もそうで、人に歓迎されない気象現象ですね。古老さんのおっしょる「ダシ」とは違うのかな?
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Unknown (omame)
2009-12-22 20:56:21
ホントに雪に縁がないんで、勉強になります。
私の住んでる所は・・・ものすごく風の風の強い地域です。
東海地震がきたら・・・間違いなく我が家は倒壊。私は下敷き~
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