その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

名刀「三九郎鎌」

2020-05-09 05:33:57 | 転職

二十年来使っても現役です^^;

山形県米沢市には「鍛冶町」という町並みがあり、かつては刀鍛冶が軒を並べていたことが名の由来のようであります。戦国時代から平穏な世の中になり、刀鍛冶は農具などの鍛冶屋として生き存えたと思いますが、「打刃物」の刃はやはり硬くて、切れ味が凄い。(上手に研げた場合ですけれどね^^;)親父たちは毎朝「田の草刈り」をして、牛馬(我が家の場合は、貴重な「乳」を提供してくれるヤギさんでありましたけれど。)たちの餌としたものであります。草を刈っては鎌を研ぎ、草を刈ってはまた研ぐから、刃先はカミソリのような切れ味であり、子どもの私がこっそり使って草を切って遊ぶと、必ず親父にバレて烈火の如く怒鳴られたものであります。(石を叩いた訳でもないのに何故バレたんだろう?)だから、親父の道具には手を触れることが出来ませんでした。今では遺品となってしまった「親父が愛用した三九郎鎌」は今でも現役であり、七年前に私が買った「三九郎鎌」と比較すると「研ぎ減り」を感じていただけると思います。今では、田の除草は機械か除草剤であり、草刈り鎌を使う農業後継者は居ない。私とて田んぼの水見の際に持ち歩いて、気になる場所を刈り込むだけであり、一生掛かっても「親父」が研いだ部分まで「研ぎ減る」ことはないだろうと思っております。(切れ味が良いので、草刈りをしていても疲れないんです。)


また独り残された『シロ♀』…お前は近眼かぁ?

六日振りに帰って来かと思ったら、『でぶ九郎♂』はまた、「男磨きの旅」に出掛けてしまいました。『子猫ちゃんず♂♀』と同居して変わったこと…ネズミの害が昨年と比べて極端に減りました。昨年は、折角発芽したスナップエンドウの苗が、目を離した30分間の間に荒らされる始末…何度、蒔き直しをしたことか。ネズミを獲ったところなど見てはおりませんが、専守防衛には役立っているようであります。(まぁ、無駄飯を食っている訳でもなさそうだ^^;)甘えることしきりの『シロ♀』でありますが、昨日は外に出る際に、低い姿勢で何物かを狙っておりました。時期的にアマガエルかなぁ?なんて思っておりますが、その姿勢はネコ科特有の狩りモードでありました。(実に頼もしい^^;)
さて、昨日は『夢屋本田』の田起こし作業を長男『ポン太郎君』に丸投げし、『おやじぃ』は鎌(ビール)を片手にハウス内の施肥や草むしりに精を出しました。4月の売上金が入金されました。順調な滑り出しではありますが、少々疲れが溜まってきたのも事実。危険回避のために色々な作物を作ってはいるものの、種類が多すぎて調整作業に時間が掛かり過ぎております。これもまた来年に向けた課題かなぁ…一生掛かっても使い減りしない名刀「三九郎鎌」を研ぎながら、一生掛かっても到達出来そうにない『百姓道』に思いを馳せておりますよ。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新しい生活様式 | トップ | 八重の桜 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

転職」カテゴリの最新記事