その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

慰めにもならない言葉…

2021-10-05 08:33:15 | 転職

「2021年産米」は出荷終了…でもね

日曜日に調整し袋詰めした『おやじぃ米』は無事納品できました。でもね、「無検査米4袋(2俵)」という納品伝票に「無検査米ってどういうこと?」と、聞いたことの無い用語は直ぐに確認するのであります。要は、市販の袋詰めにしたために、米穀検査を経ないで出荷されたお米を意味するらしい。「1俵当たり1,000円ほど安い買い上げになります。」との説明に…「たった4袋だけだから、詰め替えし直して持ってきますわ!」と相成りましてね。(米作りの素人感が出ているエピソードでありますよ^^;)「屑米」の件(再選別すればお徳用米になるのでは?)や「無検査米」の取り扱いに、米穀集荷業者の「闇」の部分を感じてしまうのでありますよ。(証拠も無いのに勝手な思い込みは危険ではあるけれど…。)
小規模な稲作は大赤字…野菜(畑)栽培で減価償却費も分散されて、飯米の分だけ、購入するよりは生活費の足しになっているかな?程度の儲けでありますよ。相方の『チャオちゃん』が動けなくなったら、稲作からは撤退かなぁ…今さら、機械に投資する訳にも行かず、投資したところで回収できるアテもない。稲作も後継者が居て、規模拡大する大規模農家がある中で、高齢者が営農する小規模農家や後継者の居ない稲作農家など、先行きは不透明でありますよ。将来的には、栽培効率の良い優良農地が残り、効率の悪い田んぼは放棄されてしまうのだろうかなんて考えてしまいますよ。もう、個人で規模拡大する面積も限界に近付いているような気がするし、万が一、経営者が病気になった場合は…。


珈琲のブレンドは定番ですけれど…

今年、相方『チャオちゃん』の田んぼは荒れ果ててしまった。「今年は除草剤も散布して、きれいに管理していたんだよ。」そう語るものの、この夏に持病の「神経痛」で寝込んでしまったようである。結果は、クサネムやヒエが繁茂し、草の中に稲が出ている状態でありますよ。(前職を辞す年に私も疲れ果ててしまい、水田の一枚でヒエが繁茂し、3俵ほど収量落ちした経験がある。)ヒエの種子自体は、選別機で振り落とすことが出来ますが、「クサネム(マメ科)」の種子だけは、大きくて選別出来ないのでありまして、「義信」にかられて「クサネム刈り」のお手伝いを約束したのでありますが…。草の中の稲は、刈っても刈っても籾が溜まらない…大幅な減収でありますよ。自分ごとならば「草刈り機で刈り倒して焼くかぁ。」なんてことも言えますけれど、一年間の飯米だからねぇ…。さらに、悪いことには、販売用と飯米用の品種が違うから、まとめて乾燥機に入れることも叶わない。「こりゃ~諦めて、ブレンドして飯米にするしかないんじゃないかい?」と無責任限りない言葉しか出て来ないのでありますよ。
これが個人経営の恐ろしさかなぁ…「病気はしない。」という前提で働いているから、一旦寝込んでしまうとリカバリーが効かない。田植えや稲刈り作業は、『義理と恩』の関係で協力も出来ますが、日常管理はねぇ…SOS発信が遅いと何ともならない農作業であります。個人事業主が規模拡大しても、家内に担い手が居ないと誰にでも起こりうる。高齢者が担う農業は、こんなことが日常茶飯事で今後も起こるかも?「慰める」言葉は見つからないけれど、気落ちする彼のお手伝いをすることが唯一の慰めかなぁ…人がそばに居るだけで、重い腰を上げるきっかけにはなるから。(今朝も笑えないなぁ)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 女房とお米は新しい方が… | トップ | やっぱり「笑顔」がいいね! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

転職」カテゴリの最新記事