その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

空に唄えば

2020-10-28 08:29:23 | 転職

「イナゴ獲り」なんてしなくなったよ。

かつては、「イナゴ獲り」が学校の収入源だったようであります。「瓢」はひょうたんのことでありますが、「ふくべん」という竹で編んだ瓢箪状の籠があって、口を手で押さえながら取ったイナゴを入れていたようである。時は流れて「ふくべん」はペットボトルに変わりましたけれどね^^;
一時期、殺虫剤の影響でしょうか田んぼの個体数が減って、事実、佃煮のイナゴを食べたことはあっても、生きたイナゴを大学時代まで知らなかったのですから。選択性の高い殺虫剤の影響か、個体数は増えたようですが、米の生産量に影響するような密度ではありません。「殺虫剤が生物濃縮されている。」とか「福島原発の残留放射線量が心配である。」とか、根拠のない流言で獲るのをためらったりして、イナゴを獲って食べるという光景も見られなくなりました。しかし、今夜はご近所の『えっちゃん』が仕立てた「イナゴの佃煮」で一杯いただくことにいたします^^;
秋が少しずつ深まり、今朝は「霜注意報」…畑作業も終盤を迎え、11月は、鼻水をすすりながら残渣を片付ける仕事になりますよ。


まだまだ、結球の甘いキャベツと小さなダイコン

『子猫ちゃんず♂♀』の行動範囲も拡がり、お腹を空かせて『おやじぃ』の自宅まで迎えに来ることも…今日は、自宅裏の畑まで追い掛けて来て、『農場長』お得意のサボりの監視役であります^^;
ダイコンは霜が降っても、まだまだ成長するし、キャベツは雪の下で温めて(?)貯蔵デンプンの糖化を促し、「雪中キャベツ」として売る予定だから、結球がまだ甘くても一向に気にしない。仕事の無い冬場をどう乗り切るかというのが我が農園の最大の課題であります。キャベツ、ダイコン、ハクサイ類は、他の農家さんと被ってしまってそうそう売れるものでもありません。雪の中から掘り出す「雪中キャベツ」は、自らの凍結を防ぐために、貯蔵デンプンが糖化され、非常に甘いキャベツに変身するのでありますが、温野菜にしたりして、その特徴や食べ方を知らないと普及は難しいかも知れない。昔はダイコンもハクサイもそれぞれの貯蔵法で、野菜の不足する冬場を凌いで来たのでありますが、今では新鮮なものが他地域からどんどん流通しますのでね、何か貯蔵品としての魅力を発見しないとさばけない。
今年、株分けと挿し木法を長男『ポン太郎君』に伝授して、株分けした食用菊(黄菊…阿房宮かなぁ?)は、来年はさらに増殖して、加工用に出荷し、同時に「菊のり」として独自の加工を目指そうなんてね…。正月に向けた野菜や加工品にそろそろチャレンジする頃合いなのでありますけれど、夏が終わり秋が深まると何故かしら身体の方が動かなくなる…イナゴ…「175R」が唄った「空に唄えば」…「目に映る全てが希望に見えた♪」あとは、重い腰を上げるだけなんですけれど、なかなか重いんだなぁこれが(笑)


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