その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

荊棘

2019-04-17 06:21:33 | 転職

「姫五加木」(うこぎ)の新芽です。

古くは米沢藩の「直江兼続」が栽培を始め、米沢藩中興の祖「上杉鷹山」が生垣を奨励したと言われておりますが、枝の鋭い棘は戦時に防御壁となり、春先の新芽は食せるという優れものであります。(蝦夷ウコギの根皮は漢方薬にもなってますから^^;)
我が在所では『キドイ』という表現をしますが、えぐ味と言いますか苦味と言いますか「アクの強い」味であります。そのままお浸しとして湯掻いたり、それを味噌でたたいたりと春先には『青物』の少ない東北地方でありますから、春の訪れを満喫できる食材ではあります。
4月というのに雪が降り、雨が降り、天気が一向に落ち着きませんが、ようやく畑のアスパラガスが芽吹き、トンネル栽培のほうれん草が発芽し始めました。(今朝は霜で地表が真っ白でありますけれどね。)
今年は、キュウリ栽培の他に、地元の漬物会社向けにナスと京南蛮を作付する予定でありますが、果たしてどれだけ稼げることやら。出荷の規格も時期もまったく分からず、昨日ようやく会社の担当の方と電話であいさつを交わしましたけれど、只々よろしくとのこと。以前であれば、地元のお年寄りたちが小遣い稼ぎに自宅で栽培し、出荷していたのでしょうけれど、今では作付する人もいない。つまりは手間賃にならないということでしょうなぁ…全く世の中の動きと逆行するような生き方を選択しておりますが、これを即ち「茨(荊棘)の道を歩む。」とでも言うのでありましょうか?棘の先には、美味しいものが待っていると期待して、挑戦してみますよ。

コメント
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