二日連続の酒宴で、オッカーザウルス変身直前の我が家の奥さん。出稼ぎ先並びにお袋の家族会と儀礼的にも出席を余儀なくされている飲み会なのでありますが、酒飲みが嫌いなオッカーは少々、ご機嫌斜めであります^^;
さて、昨夜家に帰ると、実家の義母から「屋根の雪が心配で…」という電話があったとか。これはご機嫌伺いの絶好のチャンスであります。朝仕事に『第2サティアン』回りの雪を片付けて、いつものイレギュラーコーヒーでラジオを聴きながらコーヒーブレイク。頃合を見計らって実家に電話を入れたのであります。
「雪で大変なんだって、スケっか?スケさいんか?」(夢屋国王)
「???(無言)」(義母)
同じ県内でも方言が通じないのであります^^; 「助っか?助さ行くか?(手助けに行きますか?)」標準語で言い直してから、報酬は「冷たい肉そば大盛りとビール!」と本日の契約額を確認し、オッカーと『柴犬コウ(本名:さくら)』を伴って実家に向かったのであります。開口一番、「今日は、さくらを連れて来たか?」内孫の居ない老夫婦に、愛嬌を振りまく「さくら」は可愛い存在となったようであります。
お茶を二服と梅干(災難除け)を頂いて、10時作業開始。昼食にお約束の「冷たい肉そば大盛り」を頂いてひと眠り。1時作業再開で4時30分作業終了。もう少し早い時期にSOS信号を出してくれれば良いものを、新雪と締まった雪で2層に分かれた屋根の雪を下ろすのに難儀しました。概ね想定内の作業時間でありましたが、町が運営する温泉で疲れを癒す計画は諦めざるを得ませんでした。
そうそう、今日の話題は「土地信託」であります。
実家に向かう車中で、携帯撮影してもらった画像で恐縮ですが、片田舎に建つ上山市内の高層マンション「スカイタワー41」であります。通常、高層建築の階数は、縦軸方向への伸び(建築費の増大)と横軸方向への拡がり(土地取得費の増加)といった両者の兼ね合いで決定されると思うのでありますが、1999年バブル期も終焉を迎えていた時期に突如建設されました。当初は平均で2,000万円台の販売物件であったようですが、今では1,000万円から数百万円台まで下がってしまったと言われております。最上階は上山市内の温泉宿のおかみが買い占めたとか、有名俳優某氏夫妻が購入したなどという都市伝説(この場合田舎伝説)も生まれましたが、2005年頃には完売となったとされています。実情は工事代金の替わりに下請けさんに強引に引き取らせたなどという噂もありますけど…。
我がオッカーの実家も老夫婦と療養中の義兄が暮らす家であり、将来的には処分を検討しなければならない物件でありますが、町役場も間近に見える田舎の市街地ではあるものの、恐らくそうそう買い手はつかないでありましょう。遊休地を有効活用する手段としての土地信託。土地建物の所有権はそのままに、20年間程度信託銀行が地上権を設定し、貸しビル等を建設する訳でありますが、委託者(土地所有者)は複雑な建設前の手続きや建設資金を調達する必要が無いのでありまして、土地所有者のまま資産を減らすことなく配当が得られる。実にすばらしい儲け話ではありませんか。20年後には建設された建物も委託者(土地所有者)に戻ってくるのでありますから^^;
しかし、世の中にそんなに美味しい話があるのでしょうか?確かに建設準備の煩わしさや資金調達の必要は無いのでありますが、鉄筋コンクリート造のビルの耐用年数は約50年、残り30年間ほどは自分のビルとして賃料がわんさか入って来るなどと考えてはいけません。ビルには空調・衛生・電気設備が整えられており、これらは躯体の堅牢さに対して15年程度で老朽化してしまうので、明け渡していただける20年後には、改修費用他、諸々の費用を調達しなければならないのであります。貸しビルの耐用年数に対して、20年間という短期で莫大な資金を返済する訳ですから、実質的に儲かるのは、資金を用立てた銀行と建設会社、ビル管理会社ということに成りますまいか?幾ばくかの余剰配当を得たところで、最後に残るのはビルの解体費用…土地建物を売却したとして、老朽化したビルは買い叩かれるでしょうから、果たして本当に儲かったことに成るのでありましょうか?
土地という資産を持っていたとしても、有効に活用しなければ、所詮儲かるのは、お金を出した(貸した)お金持ち(銀行)ということに成りませんかねぇ~(金)^^;