その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(吹雪)

2012-01-05 12:24:48 | 夢屋王国

天気予報では、明日からまた大雪らしいのですが…^^;
「牛しゃぶ」ではなく「豚しゃぶ」が食べたいという就活中の二女に『しゃぶた』をご馳走し、今日は帰京すると思っておりましたが、出稼ぎ先の新年会を終えて帰ると、まだ自宅に居りました。長男『ポン太郎君』が帰る6日に帰京を延ばしたようであります。仕事がある訳でもなく、就職先のあてがある訳でも無い…何も急いで帰る必然性は無いと思っていたのでありますが、就職が決まらない自分自身に負い目を感じていたのかもしれません。「豚しゃぶ」と『柴犬コウ(本名:さくら)』が里心を湧かせたのかもしれません。
私たち夫婦の三人の子どもたちの中で、彼女は一番手の掛からなかった子どもでありました。長女が帝王切開で生まれたものだから、誕生の前日、手術承諾書用の印鑑を持参して出張し、連絡が無いまま病院を覗くと産湯に浸かる彼女と父子のご対面^^; 誕生一年を待たずに伝い立ちをし、内向的な2歳年上の長女を尻目に、お菓子の買い物は仕切り役。自転車や運動は姉よりも早く覚えてしまう。勉強も特に手を掛けなくても、そこそこにこなしておりました。こういう手の掛からない子どもは、大人に成ってから親に心配をかけるもの…などと、自分自身に言い聞かせながら、冗長する時は諭し、挫折するときは講釈を語りながら育てたつもりですが、彼女も何度目かの挫折感を味わっているようであります。

人の世を少々長く生きてくると、人生なんざぁ自分の思い通りにならないことの方が多いと感じるのでありますが、『ゆとり教育』の洗礼を浴びた彼女たちの世代は、大きく二つに分かれるのであります。『ゆとり教育』にどっぷり浸かり、理想は高いが現実が伴わないタイプと『ゆとり教育』を否定して(主に親でありますが)がむしゃらに頑張ってきたタイプ。
プロレスラー:アントニオ猪木が言っている「努力が必ず報われるとは限らない。しかし、成功者はすべからく努力した者たちである。」と…。
彼女が決して努力していないと否定するつもりなど毛頭ありませんが、彼女が努力してきたからといって、必ず報われるとは限らないのであります。人生、何度かの挫折や絶望感を味わいながら、振り返った時に、こういう人生もまた良かったと思えればしめたものであります。1m先も見えない吹雪の日もあれば、自分の身の丈以上に雪原に自分の影が映る晴天の日もある。
夢を夢で終わらせないためには努力が必要であり、夢を失ってしまったことを大人になったからなどと自分を誤魔化すことは大嫌い…吹雪の中をがむしゃらに進むのか、じっと晴れ間を待って方向を見定めた上で進むのか…生死(成功・不成功)を分ける選択肢など誰も持ち合わせていないのであります。酔いに任せて、人生を説く『夢屋国王』でありましたとさ^^;

コメント (2)
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