和食」の無形遺産登録決定、各地でお祝い
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まり、一夜明けた5日は、各地で喜びの声が上がった。
阪神百貨店梅田本店(大阪市北区)では、無形文化遺産登録を記念して同日午前、慶事にちなんだ日本料理として「タイの造り」を用意。地下の鮮魚売り場で、職人が見事な手つきでマダイをさばき、午前10時の開店後、その場で来店客約100人に振る舞った。大阪市西淀川区の主婦は「最近は食材偽装など暗い話題もあったが、和食の名誉挽回の機会になればいいですね」と刺し身をほおばっていた。
一方、東京・霞が関の農林水産省では5日午前、記念の垂れ幕がお目見えした。「『和食』が無形文化遺産に登録されました」と書かれた長さ約20メートルの巨大なもので、職員らが拍手で祝福した。林農相は記者団に対し「(無形遺産)登録はゴールではなくスタート。和食をしっかりと継承し、日本食を海外に展開するための追い風にしたい」と語った。
(2013年12月5日17時51分 読売新聞)