一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

目が覚めるとそこは壺阪山

2009年12月28日 23時55分44秒 | これが男の「鉄の道」
( 近鉄六田駅 始発電車 ) 2009.12.26(土) 午前4:50

(つづき)
お酒を飲んでいい気分で、天王寺・近鉄阿部野橋から急行電車で、
帰路についたのでした。

いつしか眠っていたらしく、気がつくと電車は、暗闇の中を
走っていました。 どこかな・・・ えらく周りが暗いな・・
やがて流れたアナウンスが、「まもなく~壺阪山(ツボサカヤマ)」

「えーっ、ウソだろー」、あの壺坂寺のある壺坂山まで来ているのか。
「やってしまった~ 久々の乗り越しだー それも過去最悪」
大和高田も橿原神宮もいつしか通り過ぎて、電車は奥地
吉野に向かって走っているのでした。

ここで降りるべきか!? でも壺阪山で降りる人も無く
あたりは、真っ暗だし・・・ 降りるのをやめたのでした。

次、吉野口に着いた。結果的には、ここで降りるべきでした。
ここで、降りていたら引き返すことができたのです。
人生にもよくある、ここで引き返せば何とかなるというやつです。

そこでなくお店のありそうな下市口で降りる決心、
それが間違いの元でした。

下市口で降りると22:32  ところが既に折り返しの電車なく、
在るのは吉野行の電車だけなのでした。 痛恨の判断ミス!
駅の周りを歩いてみても 昼間見ていた商店街は、全て
シャッターが閉まり何の人影もありませんでした。

一軒ある料理旅館も真っ暗だし、結局、下市口駅に引き返し、
最終の吉野行き電車に乗って六田駅で降りました。
ところが、事態はさらに最悪。 

結局、二十数年ぶりの野宿をしました。
それにしても数日前より少し暖かくなった夜だったとはいえ、
それでも7~8℃。うとうとしながらも 橋の下でこの寒さでは、
やはりちゃんと眠れるはずもなく、うとうとを繰り返しながら
次の始発までの約6時間の待ち遠しかったこと。

まぁ、昔、山頭火もこうしながら行脚したと思えば・・・
と 自分を慰めながら。

翌未明 午前5:10の始発電車に乗ろうとホームに
着いた午前4:50に撮ったのが、この写真なんです。
駅は、六田(ムダ)駅。電車は、阿部野橋行き準急。

「いや~ 駅名までもが身にしみるな ムダなんて」

でも、4:50から発車までの20分間は、退屈しませんでした。
入念な始発前のチェック。
扉の開閉、車内。社外照明の点灯・消灯、1mほどの前進とバック
しっかり見ることができました。

車両トラブルが少ない鉄道会社・近鉄の底力ってやつですね。

というわけで、翔びすぎて、昨夜の酔いもいつのまにか
どこかに飛んでいました。

でも 決してムダな夜とは感じていない六田の夜でありました。
(寅)

(つづく)





最後の金曜日は、「翔び過ぎたフライデー」 !?

2009年12月28日 23時10分18秒 | みんな~愛『酒』てるかい
( 一升瓶たち ) 2009.12.25


今日(12/28)、或る人に言われました。
「最近、ブログ更新してないねー」って
とうとう言われてしまったか・・・の思いで
「その理由は、まだ誰にも口外してませんが、
今晩のブログに書きますから・・・」
というわけで、本日のブログです。

12/24の「イヴの乱」までは、毎日順調にブログを更新していた
のですが、実は、12/25金曜日 今年最後の金曜フライデーは
Yさんと美味しくお酒を飲んで阿部野橋駅で
「よいお年を~」と別れたまではよかったんですが・・・

まさにその1時間ほど後、心地よい酔いも覚めてしまうような
翔びすぎたフライデーの夜の始まりだったのでした。

(つづく)