ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

最近読んだ本から

2009-07-17 10:56:14 | 読書
 加藤廣著「信長の棺

 昨年9月ベストセラーになった本だが、もう文庫になっていた。著者は金融マンで75歳になり書き上げた歴史ミステリーである。信長は本能寺に滞在中、明智光秀の襲来で命を落とす。しかし首はおろか遺骸さえ見付っていない。この謎を「信長公記」の著者とされる大田午一が探索を続けると言う内容である。

 明らかに劣勢だった織田軍は、何故に今川義元軍を桶狭間で破ることが出来たか。信長の生立ちとともにこの謎に明快な答えが出てこない。若い内から信長の側近で働いた秀吉さえ多くを語りがたらない。さらに光秀は何時から信長に謀反を企てようとしたか?、さらに本能寺の変のあと秀吉は素早い「大返し」がどうして可能だったか?。信長の遺骸はどこに消えたのか?。多くの謎が存在する。

 本能寺に出立する前、安土城で信長が大田に預けた5箱の「謎」が終盤に明らかになるまで、通説とされてきた歴史的な事象が悉く崩されていく、そんな面白さが満載されている。まさに歴史はミステリーだと思う。

 最近読んだ本のなかでも抜群の面白さ、一気に読み進んでしまった。

         


今日のクスリ
自民党内の混迷の中、宮崎県知事の東国原氏は総選挙には出馬しないと言明した。なんだあ「そのまんま東」なんだ。

コメント (4)
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