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知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

「知」と「情報」

2012年03月22日 | スキルアップ
最近は、
 情報の入手がしやすくなっている
ことから、逆に、
 知が身につきにくくなる
のではないかという不安を感じるようになりました。

スマートフォンやPCによる、「検索」は便利です。
それにより、必要な「情報」を入手できる。

ただ、
 知はスキルなので、コツコツ努力していかなければ身につかない。

 IPAD等を片手に、検索して問題を解決しよう
としても、
 検索しても載っていない問題には、解決できなくなってしまいます。

世の中、未知の問題の方が多いと思います。


 スキルアップには、コツコツ努力して続けていく
ことが必要ですが、
 「検索」に頼りすぎる
と、努力するのがばかばかしくなって、
 スキルアップの機会を失う
おそれがあります。

 若い時期には、自分で考えて、検証する
というばかばかしくて、効率が悪いことをしなければならないと思います。

答えを検索して探そうとするのではなく、
 答えを自分で考えて、導き出そうとする
わけです。

こういうトレーニングをして、
 自分で考える力を身につけておく。

これによって、知が身につき、
 未知の問題に対応できるようになる
わけです。

これは、
 効率を追いすぎると、イノベーションが起こりにくくなる
というのと似ています。

イノベーションは、一見無駄なことや、失敗などから、起こります。
ポストイットが失敗から始まったというのがよい例です。


合理性や効率性は、もちろん大事です。
ただ、
 有効な無駄
というものも存在するということを、頭の隅にでも置いておくとよいと思います。

有効な無駄というのは、資格の勉強をしていた時に教えてもらった概念です。
試験に役立つ情報のみを頭にたたき入れても、
 未知の問題には対応できない。
一見、効率の悪い試験に出ない歴史などが書いてある本を読んで、きちんと理解することで、
 未知の問題に対応できる能力が身につく。
それが、有効な無駄。

哲学なども有効な無駄。
生きていく上で、哲学を知っていたからと言って、直接、利益になるわけではない。

ただ、知っておくことで、うまく生きられるようになる。
非合理的なことも、実は重要なのだという例です。


ネットで知りたい情報を検索するのは、合理的。
 図書館で時間をかけて本を探すのは非合理的。

ただ、たまたま隣に並んでいた本が、
 探していた本よりも、より良いということが起こる。

思いがけない出会いは、そんな非合理的な選択の中で生まれます。


文化、美術も生きていく上では、非合理的かもしれません。

ただ、そこから、
 美しいデザインが生まれ、ヒット商品が生まれる
可能性があります。

そう考えて行くと、
 情報を検索する
という方法だけではなく、
 面倒でも自分で本を読んだり、大学の講義を聞いてみる
というのも、
 知を育てる
上では、重要なことだと思います。


情報と知は、やはり、大きな差があると思います。
 情報を情報で終わらせるのではなく、
 知に引き上げるには、自分の頭で考える
必要があります。

最近、このブログは、いろいろなところで検索に引っかかるようになりました。
嬉しいことではあるのですが、個人的には、いろいろな本を読んでもらいたいと思います。

本は、非合理的なものがいっぱいありますが、その非合理的なことが以外と役に立ちます。
まさに、有効な無駄というものです。

知的な人になるため、本を読む。
電子書籍もよいですが、個人的には、本という「物体」が好きです。
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