奈良県川上村、観光複合施設と併設されて居る村役場に程近い、「寺尾十二社神社」に聳える大杉。
<これはダム下流の景観ですが・・・>
吉野川の深い谷を縫うように遡る国道196号線、その峡谷を堰止めた巨大な大滝ダム、ダムを避けるように大滝トンネルが右岸の山腹を貫き、その出口から先、道路沿いに一筋大滝集落の家並が並んで居る。
多分、ダム工事の補償で、この地に移設したのだろう??家並は新しい。
十二社神社は集落外れ、公民館背後の斜面上、擁壁で固められた境内に在って、妙にあっけらかんとした感じがする。
社地は動かずともダム工事の影響ですっかり周りの景観も激変したのだろう・・・・。
社殿裏斜面から突き上げる大杉は目通り5.8m、樹高50m。
其れ程特別に大きいとは思えないが、集落のシンボルとしてこの地の激変振りを、どんな思いで見てきたのだろう。
樹齢は不明ながら、まだまだ若々しく元気そうです。
撮影2010.5.16