言わずと知れた国宝の寺、この寺は古いはずなのに余り大きい木はないと思っていたら・・・・一本だけ物凄い形相の老楠の巨木がありました。
環境庁の巨木データーからは抜け落ちているので巨木として該当しないのかもですが・・・。
<法隆寺中門>
広い法隆寺の境内、中心伽藍の正面、中門の向かって右手、鏡池の傍に一際威容を誇るこの楠の木があまり目立たず生きている。
<風伐り鎌を付けた国宝五重塔>
周囲は何せ国宝だらけ、見るもの全て存在感の有る物ばかり・・・・、こんな処にあるとちょっと気の毒。
東西に走る中参道を前にして、殆ど「はらわた」まで曝け出したような老楠が生きながらえて居る。
他の小さな古寺にでもあればもっと際立っていたろうに・・・。
主幹の殆どが白骨化、まるで現代アートのモニュメントを思わせる迫力です。
うねりもがく様に、白骨化した空洞周りの樹皮だけでその命を繋いでいる。
樹齢、目通り共に不明ですが巨樹としての威厳と貫禄は充分。
<境内を横切て行く中参道>
この法隆寺境内にあっては殆ど立ち止まる人さえなく、何の説明板も有りません。
撮影2010.2.7