韓国石仏行脚でしばらくは置ざりにしていたこのページ、久々のUPです。
国道19号線は犀川沿いに安曇野、松本方面へと続くが途中東筑摩郡生坂村に公孫樹の巨木が有るというのでやって来た。
千曲川の蛇行する扇状地に農地と集落が混在する里山の生坂村、その中心部より南下してしばらく、県道276線に乗り換え、程なく小さな小川を渡ると小立野。
地元では「乳房イチョウ」と呼ぶ巨木はこの地に鎌倉時代からあったという観音堂の境内に、その老獪な姿で立ち尽くしている。
今まさに萌え出るような若葉はこの巨木がまだまだ元気だと言うことを証明するかのように・・・・。
小さな観音堂脇の老公孫樹は「乳房イチョウ」の名の通り主軸と言わず大枝からも何本もの大きな樹瘤を垂れ下げ、そのひとつひとつに祈願のためのものか??半紙を紅白の水引で結わえているのが珍しい。
観音堂正面には大きなわらじと布で造った乳房・・・・。
樹齢約800年、目通り7.0m、樹高35mにも及ぶ巨体は長野県天然記念物指定。
いかにも庶民信仰がまだまだ根強く生きているのがちょっとうれしくなる景観です。
公孫樹の気根を乳房に見立てた信仰は何処の地方に行っても良く見聞きしますが、草鞋は何故なのかは解りません。
撮影2009.5.2