道路より一段と高い境内からずり落ちないように其の強烈な根幹で支えるように立ち尽くしている。
其の隆々とした力強い根が支える主幹も荒々しく大枝は引きちぎられ大きな洞となっているが、それでも残った枝一杯に葉を繁らせている。
道路からはるか見上げてると大声を上げて叫んでいるようにみえる。
橋本道路と呼ぶR24バイパス(実は京奈和道の無料供与区間)最終インター、高野口で降り左折、そのまま道なりに進むと、やがて集落のはずれに一際目立つ木立が見える。
泉州と紀州を分ける金剛葛城山系、岩湧山の南斜面に位置するこの辺りは泉南方面との交流も多く、信太神社は泉州の信太の森から勧請されたものともいわれて居ます。
地元では土龍(もぐら)封じの神として知られ、この地域にはモグラが絶えていないといわれています。
境内に登って見る楠は道路から見上げた楠は大違い、根は巨大に発達しているものの穏やかで、あの強烈な荒々しさは見られない。
掲示板に依ると、和歌山県指定天然記念物、幹周/7m、樹齢/約400年と有る。
また巨大に肥育した根元には幹周り2.1mのクロガネモチを癒合している。
撮影2008.8.15