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2024.8 墓仕舞いする

2024年08月08日 | よしなしごと

2024.7 墓仕舞い=市営霊園から築地本願寺へ改葬

 子どものころ、東京都大田区山王に両親弟妹と住んでいた。私が結婚して家を出て、その後大宮市(現さいたま市西区)に家を建てて間もなく、父が急死した。葬儀は大田区山王の浄土真宗K寺にお願いした。
 そのころ、大宮市で市営霊園を募集していたので、母の了解のもと、大宮市営霊園(現さいたま市営霊園)を墓所とし、霊園そばのS石材店に墓石をお願いした。納骨は、S石材店の紹介で上尾市の浄土真宗M寺に法要をお願いした。
 大宮の家から市営霊園までふだんは車で40分ほどだが、お彼岸お盆などの混雑時は1時間を超えることもあった。  月日が経ち、私は定年退職を見据えてさいたま市北区に転居した。北区から市営霊園までは車で20分ほどに短縮されたが、お彼岸、お盆の混み合いは皿に進み、40分を超えることが多かった。
 大田区山王に住んでいた母が亡くなり、大田区山王のK寺に葬儀をお願いし、墓所の納骨法要は上尾市のM寺にお願いした。

 定年退職後、近場の旅行に出かける以外に車をほとんど使わなくなった。車検など車の維持費もかかるので廃車することにした。車が無いと、墓参りは電車で大宮駅まで出て、バスで市営霊園バス停まで行き、バス停から墓まで7~8分歩かねばならない。年を重ねるごとに墓参りはしんどくなる。
 私は東京で生まれ育ち、学校も東京だったから、築地本願寺は既知で何度か参拝したこともある(写真)。築地本願寺は、江戸時代に浄土真宗西本願寺別院として建てられ、関東大震災後に伊東忠太の設計で建て替えられた。伊東忠太は築地本願寺の設計にあたり仏教の源流を調べようとインドを歩いたことを知ったので、1987年のインドの旅で仏教遺跡アジャンタ、エローラを訪ね、帰国後、改めて築地本願寺に参拝し、感動を新たにした(写真、本堂内観)。
 銀座方面に出かける機会は多い。少し足を伸ばして築地本願寺に参拝し、毎月、パイプオルガンコンサートを開いていることや合同墓を募集していることを知った。コンサートを聴いたあと、合同墓について話を聞いた。
 気持ちのなかに、さいたま市営霊園から築地本願寺への改葬が閃いたのかも知れない。合同墓契約書類一式を受け取っておいた。

 合同墓は、遺骨を粉状にして骨袋に入れて納め、築地本願寺が責任を持って管理を行ってくれ、年間管理費や寄付は不要である。(さいたま市営霊園の管理費は4290円/年、M寺への寄付は5000円/年)。
 墓所と法要が同じ築地本願寺になるし、墓所の維持管理、法要は築地本願寺が行ってくれるし、私の生前申込もあわせて申し込めるので没後も安心である。  さいたま市営霊園に改葬について問い合わせ、必要書類と手続きの流れを教えてもらった(改葬許可申請書、印鑑証明書、実印など)。並行して、S石材店に改葬について問い合わせ、墓石撤去、骨出し・乾燥・運送などの手続きを教えてもらう。

 気持ちが固まったところで築地本願寺に合同墓を問い合わせたところ、申し込みは予約制で、数ヶ月先まで予約が入っているが7月○○日○○時がキャンセルになったとのことだった。流れに準じるのがよい。
 合同墓申込書を記入(命日、本名、法名、行年など)、印鑑証明書を準備、実印を押印、合同墓管理委託冥加金一人30万円を用意し、7月○○日○○時に築地本願寺に出かけ、申し込み手続きを終えた。
 およそ3週間後、築地本願寺合同墓管理受託証明書が届いた。この合同墓管理受託証明書を持参してさいたま市営霊園管理事務所に出かけ、見沼区役所提出用の改葬許可申請書と石材店が提出する改装工事届を受け取る。
 市営霊園管理事務所は、事前の電話で相談したあと必要な書類を作ってくれていて、説明もていねいで分かりやすかった。
 その足でS石材店に行く。こちらも事前の電話で準備を整えていてくれた。墓石撤去一式11万円、骨出し一体3.3万円+乾燥代3.3万円、梱包発送一包1.1万円、仏壇処置1.1万円などを支払う。
 真夏なので骨出し法要は止め、築地本願寺で納骨法要を行うことにした。さいたま市営霊園から築地本願寺へ遺骨を運ぶのが悩みだったが、S石材店のアドバイスでゆうパックを利用することにし、築地本願寺では遺骨を預からないので近くの京橋郵便局留とした、など皆さんの助言を受け、流れに準じて進めた。
 築地本願寺と打ち合わせ、8月○日の納骨と納骨合同法要を予約した。同時に、S石材店に京橋郵便局到着日を連絡する。

   8月○日13:30過ぎ、猛暑日のなか、京橋郵便局でゆうパックを受け取り(合掌)、骨壺をS石材店でいただいたバッグに移す。京橋郵便局から築地本願寺までバッグを提げ200~300m歩き、築地本願寺サービスデスクに遺骨を運ぶ。予約の14:00から納骨の手続きを行う(改葬許可証、合同墓管理受託証明書、築地本願寺合同墓納骨届け)。
 14:30に法要室に移り、住職により納骨法要を受ける。法要後、住職の案内で合同墓に遺骨を運ぶ(合同墓写真web転載)。
 阿弥陀如来像の前に遺骨を安置し、合掌する。住職から、あとは築地本願寺が責任を持って納骨、管理しますと言われ、安堵する。
 浄土で安らぐ肉親を思い浮かべ、改めて阿弥陀如来に合掌し、合同墓をあとにする。  (2024.8)

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