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2022.6新倉冨士浅間神社を歩く

2022年12月09日 | 旅行
山梨を歩く>  2022.6 山中湖→河口湖/花の都公園・富士山世界遺産センター・新倉冨士浅間神社・大石公園を歩く
 
 山中湖を正面に望むホテルマウント富士の部屋からは湖の対岸まで見通せ、右手には雪を被った富士山の勇姿眺められる。よく晴れている。山歩きは午前、という説がうなづける。
 朝食後、ホテル周辺に整備されている自然遊歩道を歩き、足慣らしをする。新緑がすがすがしい植え込みに、ツツジがちらほら花を咲かせている。暑からず寒からず、気分よく足慣らしを終える。


 ホテルから車で10分もかからないところに花の都公園がある。
 2017年4月にホテルマウント富士に連泊し、忍野八海、本栖湖に近い富士芝桜祭り、身延山久遠寺、北口本宮富士浅間神社などを巡ったとき、花の都公園にも寄った。4月だったので、ネモフィラが咲いていた(写真、2017.4)。
 雪を被った富士山の勇姿があまりにも見事なので、比べるとネモフィラは寂しげである。
 園内には清流園や全天候型のフローラルドームふららなどが設けられていて、ファミリーで楽しむ施設のようだった。


 今回は6月、どんな花が楽しめるか寄り道した。チューリップが終わってしまい、ポピーの植え込み中だった。チューリップには遅すぎ、ポピーには早すぎである。
 霊峰富士山をバックにしたネモフィラの区画にはキカラシ?が咲いていた(前頁写真)。キカラシ?も風景はおとなしい。
 霊峰に遠慮してネモフィラやキカラシ?ような静かな色合いを植えているのかも知れない。
 (このあと北口本宮冨士浅間神社に参拝するが、すでに別項で記した)


 北口本宮冨士浅間神社から国道138号線=旧鎌倉往還を北西に走ると、道路は国道139号線=冨士パノラマラインに接続し、ほどなく山梨県富士山世界遺産センターに着く。
 2018年7月の富士山麓巡りでは静岡県富士山世界遺産センターを訪ねた。本宮浅間大社の大きな朱塗りの鳥居の隣に、坂茂氏の設計で、逆円錐形のユニークな形にデザインされていた(写真、HP「2018.7冨士を歩く 世界遺産センター」参照)。
 山梨県富士山世界遺産センターは、中庭を挟んだ南館、北館の高さを周りの松林より低く抑えてある(写真)。自然環境への配慮、富士山の眺望を優先させたデザインのようだ。 


 南館、北館は、ガラス張りのエントランス通路で結ばれている。南館は円形の「富士山を学ぶ」展示、体感スペースになっている(次頁写真)。床に富士山の世界が描かれ、「信仰の対象・富士山」「登拝「登拝体験」「巡拝」「遙拝」「富士山をとりまく水」「溶岩洞穴・胎内樹型」「冨士北嶺参詣曼荼羅」などのブースで、富士山を学んだり、バーチャル体験する。
 富士山五合目奥庭散策を思い出しながら、展示を眺めたり、映像を見たり、バーチャル体験したり、富士山の魅力を学んだ。
 13:00を過ぎたので、北館のカフェに入った。窓側の席で冨士山が眺めながら、うどんを食べた。丼が逆さ冨士を連想させる逆円錐形で、底が深く、意外とボリュームがある。富士山を遠望する展望広場も設けてあり、松林越しに勇姿を眺めることができる(写真)。


 山梨県富士山世界遺産センターをあとにし、新倉(あらくら)冨士浅間神社に向かう。山の中腹に五層の塔が建っていて、桜+五重塔+富士山の景観がSNSで大人気になったそうだ。テレビでも報道され、観光ガイドにも掲載される観光地である。
 ナビに新倉冨士浅間神社を入れ、国道139号線=冨士パノラマラインを南西に戻り、国道137号線を左折する。狭い山道を上っていくと右の斜面に新倉冨士浅間神社の石段があり、左に大きな駐車場が整備されていた。駐車場はけっこうな混み具合だった。
 駐車場はから石段を10mほど上ると標高およそ790mの境内に出る。左に手水舎、右に神楽殿が建つ。正面の新倉浅間神社に二礼二拍手一礼する(写真)。
 705年、富士北口郷の氏神として創建され、807年の富士山噴火後、朝廷の勅使が国土安泰富士山鎮火祭を行い、51代平城天皇から三国第一山の称号が贈られた。天皇の宸筆である「三国第一山」は表参道の鳥居の扁額に書かれているそうだが、駐車場から石段を上ってきたので見ていない。三国は、日本、朝鮮、中国と考えられていて、当時、新倉浅間神社が高く評価されていたようだ。
 木鼻の獅子、象、欄間の波などの彫刻は彫りが深い。江戸時代の作のようだから、江戸時代の再建であろう。
 祭神は木花咲耶姫命 (このはなさくやひめのみこと、富士山の女神)、大山祗命 (おおやまづみのみこと、木花咲耶姫命の父)、瓊瓊杵尊 (ににぎのみこと、木花咲耶姫命の夫)である。


 境内からさくや姫階段と名づけられた398段の石段と、つづら折りの坂道が中腹の新倉山浅間公園に向かって上っている。上りはつづら折り坂道を選んだ。けっこうな急坂で、息を切らして上る。
 上りきると標高860mほどに公園が整備されている。公園には大坂・四天王寺の五重塔を模した、高さ19.5mの五層の忠霊塔が建てられている(写真)。
 銅板葺きの鉄筋コンクリート造だが、五重塔そっくりなので、忠霊塔周りの桜と富士山を背景にした構図がSNSで話題になったのもうなづける。撮影用の展望デッキも設けられていた。
 富士山の勇姿と五重塔の風景に満開の桜をイメージし、絶景を楽しむ。
 下りは398段の石段を選んだ(写真)。両側も桜の木で、春は山一面がピンクで覆われ、花見客、観光客で賑わいそうだ。


 国道137号線を下り、国道139号線を北西に走ると河口湖に出る。河口湖岸に沿って県道湖北ビューラインを走ると、大石公園に着く。
 ラベンダー+河口湖+富士山を一望にできる景勝地として写真家に人気の公園だそうだ(写真、ラベンダーは咲き始め)。
 ラベンダーには少し早かったが、ラベンダーが咲き誇る6月下旬からハーブフェスティバルが開催され大勢で賑わうらしい。
 湖岸沿いには全長350mの花街道も整備され、季節にあわせた花が植えられている。
 花に疎い。解説板によると、6月~7月の見ごろはジャーマンアイリス、ルピナス、キャットミント、ガイラルディア、トリトマ、ラムズイヤーなどが咲くらしい(写真はトリトマ)。
 大石公園内には物産直売の河口湖自然生活館、大石パークカフェ、キッチン富士山などの店もあり、帰りにコーヒータイムにしようかと思いながら花街道を歩いて行った。
 花街道の途中に、こぢんまりした店が並んだ冨士大石ハナテラスがあった。それぞれ民芸・工芸品、ソフトクリーム、信玄餅、ピザなどの専門店になっている。その一軒がカフェ(写真)だったので、コーヒータイムにした。




 くつろいだあと、河口湖東側の高台に建つ今日の宿、湖のホテルに向かった。ホテルから河口湖+富士山を眺められるのが宿選びの決め手になった。
 チェックインする。部屋から河口湖+富士山を眺める。露天温泉は額縁のように開口が工夫されていて、河口湖+富士山が絵のように見える。温泉上がりに屋階のバーテラスに行き、夕闇迫る河口湖+富士山を眺めながら、生ビールをいただいた。朝方には河口湖に映る逆さ富士も眺めることができた(写真)。食事も美味しく、河口湖+富士山の眺めもよし、いい宿だった。  (2022.12)

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