我が家にはミント類が数種あり、いま花を咲かせているアップルミントもその一つです。その他には、ハッカ、ペパーミントはがあり、サラダの食材にしていますが、アップルミントは苦く雑草の味がして、ハーブティーの香り付くらいしか使い道はありません。最近は大型化し、地下茎や茎が太くなり、草丈が1メートルを超えるようになりましたので、狭い庭には邪魔物になってきました。
ミントの花言葉は「徳」です。論語には「智の人は惑わず、仁の人は憂えず、勇の人は恐れない」とあり、智仁勇を三徳と説いています。「惑う」のは、屁理屈をこねて白を黒と思わせ、私利私欲を貪ろうとするからです。「憂える」のは、利己のため善良な人たちを犠牲にするからです。「恐れる」のは、規則・法律に対し違反しているからです。現在の日本の多くの政治家は、この三徳に欠けているのではないでしょうか。安倍晋三首相の加計学園問題に対する対応を見ていると、三徳に欠けていると言う疑惑が沸々と湧いてきて、内閣支持率は遂に30%を下回ってしまいました。これから「丁寧な説明」の真似をいくら繰り返しても、真実を素直に明らかにしない限り、支持率回復は難しいでしょう。
私の周囲にも、詐欺まがいの行為に及んだことがある三徳欠格者がいます。言い訳をしても、おべっかを言っても、或いは口先だけで謝っても、三徳欠格者はゼロから時間をかけて三徳を再び積み上げない限り、二度と信用するわけにはゆきません。深く反省し、心から謝罪し、出直すしかないのです。それこそが三徳のひとつ、「勇」なのではないでしょうか。
私は研究職でした。前例が存在しない未知の課題に取り組みました。参考になる前例がないので、仮説を設定し、「Yes」か「No」かを評価する検定試験を繰り返しました。その際「No」と判定されると、試験は失敗だったと多くの人は落胆するのです。しかし、それは「NO」であることが実証されたと考えるべきなのです。「No」を繰り返し、「Yes」を追いつめてゆくのが私の研究の手法なのです。膨大な「No」の蓄積は、正に「智」そのものなのです。「智」の蓄積により思慮は深まり、計画や行動に確実性が増し、「憂える」こともなくなり、自信を以て実行する「勇」が身に着くのです。このように、三徳は全ての基本であると言えると思います。
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