アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

竹富島

2013年01月31日 | 切手に思う

 この切手は「ふるさと 心の風景」シリーズの第5集「花の風景」の中の1枚「沖縄県八重山郡」で、図案は竹富島郵便局です。作者は素朴画画家原田泰治です。私には、かつて週刊新潮の表紙を飾った叙情画を描いた谷内六郎を彷彿とさせる画風です。竹富島は石垣島からフェリーで10分ほどの距離にある周囲9キロの小島で、300人程の人が住んでいます。イリオモテヤマネコの西表島、NHK朝ドラ「チュラサン」の舞台となった小浜島など八つの島からなる竹富町の1島です。町役場は離島の交通の便を考慮して石垣島にあります。

 竹富島は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、珊瑚石の石垣、赤瓦などが今でも頑なに残されています。石垣島に4年間勤務していた私には、お客さんを案内して竹富島には何回も出かけ、メイン道路沿いにある郵便局は馴染みの建物となっています。これと言って何の変哲もない建物風景が蘇ります。若い頃設計をしていた私なら直角・直線で描く建物も歪めて描いて、見る者の心をふんわりと包み込んでくれます。

 この図案を描くにあでしたが、原田画伯の眼を借りるとこうもメルヘンチックな光景になるものです。珊瑚石の石垣、赤瓦、屋根の上の魔除けのシーサー、サンゴ砂を敷き詰めた白い道、ブーゲンビリヤやソテツの植え込み、男性が被るクバの葉で編んだ菅笠など、懐かしいたり原田画伯は、郵便局をじっくり観察し、写真を撮ったばか、りでなく、竹富島の風俗文化を勉強し、アトリエで時間をかけて構想を熟成させていったのでしょう。彼の頭の中では、観察した光景、持ち帰った資料、聞いた話などが醸成・昇華して完全に心象風景とした上で一気に描きあげたものと思います。図案から私は強力なテレパシーを感じます。

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2 コメント

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絵画同好会(名前検討中 (村石太仮面)
2013-02-20 20:20:02
おもしろいというか 可愛い絵ですね。
切手は 有名な 芸術を 扱っていますね。
テレパシーで 検索中です
脳細胞に 他人の言葉が 勝ってに 入ってくる。それを テレパシーと 認めれるか?他人に信じてもらえるかなぁ。
テレパシーというものが この世に 存在するように思える。こんなことを 書き込めば 狂人 扱いされるかなぁ。
テレパシーを 悪用する人は 悪魔
BATIとか あるかなぁ。
宗教研究会(名前検討中
超能力研究会(名前検討中
あまりにも 変な コメントと 思われるなら
お手数ですが 削除してください。
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こんな切手が出てたんやね! (反べぇ)
2014-02-16 18:18:18
私も八重山方面(とくに西表)が大好きで、よく遊びに行きました♪

最後に行ったのが数年前だったかな?
その時は十数年ぶりで、トータル10回ぐらいか? 延べにして一年近く居た計算になると思います。

旅では、もちろん景色や自然もながら、その土地々々の人たちと触れ合えるのも大きな楽しみの一つです。

ただ、観光開発の影響か?それとも自然の成せる業なのか?わからないけど、初めて行った頃に比べて、海の中もすっかり景色が変わってしまったのが(とくに珊瑚がほとんど死んでしまった)、残念です。
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