アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

ランタナ

2022年08月03日 | 緑の季節

マレーシアに滞在していた頃、生け垣状に植えられランタナの花に蝶が群がっている光景をよく目にしました。写真の花は高齢者クラブで作っている花壇のランタンです。冬期間は地上部は凍死しますが、地下に残った根株から芽を出し、これから10月頃まで花を咲かせます。花言葉は「心変わり」です。

知り合いの中学3年生は進路決定に悩んでいます。一時、工業専門学校を受験したいと言っていたのですが、まだ迷っているようで、決断に至っていません。自分の好きな道を選ぶのであれば、迷うことはないと思うのですが、偉くなりたい、金持ちになりたい、皆に尊敬される立派な人間になりたいなどと、抽象的な夢を見ている間は激しく「心変わり」してしまうものです。経験の浅い中学生では仕方ありませんが、天職として没頭したい道がまだ分からないと言うことです。普通高校に進学し、「我が道」を3年間かけて探すのが適切と思います。

その子は恵まれた家庭で、のんびりと育てられた生徒です。人は一人では生きられず、それぞれが助け合って社会生活を営んでいるのだと認識することが大切です。自分の好きなこと、得意なことをして「世のため人のため」に貢献出来れば、こんな幸せなことはありません。「好きなこと」、「得意なこと」がなければ、糸の切れた凧のように夢の中をさ迷うだけで、自分の進路を決めることは出来ません。熟慮の上決めたからと言って、思い通りには進めません。獅子奮迅の藻掻きで壁を乗り越え、人生は形成されてゆくのです。

私の場合は、母から幼少時から「世のため人のため」に尽くせと教唆され、友達に恵まれず一人遊びをしているうちに自然と親しみ、農業を天職と決め、農林省に就職し、熱帯稲作改善に没頭し、悔いのない人生を送りました。道中外野からは、虐め・左遷・冷遇・無視されていると気の毒がられる場面がありましたが、そんな雑音には耳を傾けず、「好きなこと」を楽しみ、「得意なこと」を発揮し、充実した時間を過ごすことが出来ました。


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