セダム属のゴーラムの鉢に数年前から居候しているベゴニアを独立させました。冬の間は、戸外では枯れてしまう一年草ですが、室内では冬越しできる多年草です。春とともに生気を取り戻し、今時に花を咲かせるのです。コンクリートの割れ目や乾燥気味に管理している花月の鉢にも小さな苗が逸出しているところを見ると、他の植物が育ち難い岩場の用は処が故郷なのでしょう。
ベゴニアの花言葉は「愛の告白」です。今朝の朝ドラ「とと姉ちゃん」では、主人公の常子に植物を学ぶ帝大生がプロポーズしていました。朝ドラの場合には常子が職業婦人として自立していたので、帝大生は気安くプロポーズできたのかもしれません。私も学生時代に好きな女性、私に好意を示す女性は居ましたが、自分自身に自信がなく、小遣いにも四苦八苦する苦学生の身分では、プロポーズするどころではなく、気おくれから片思いで我慢するしかありませんでした。変な言い方ですが、「愛」を表沙汰にすると交際費がかかり、それをけちるのは男の名折れと感じてしまい、懐具合を考えてしまうのが私の性分だったのです。
元力士、増位山が歌った「そんな夕子にほれました」の夕子は、甘い言葉に騙され、暗い過去の傷を隠して、社会の片隅でひっそりと暮らしています。ナイトクラブで働き、家具もない一間のアパートに住む寂しい可愛い女なのです。歌の男は自分のささやかな力で幸せにしてやれそうな、そんな夕子に惚れたのです。この男はきっと、しがない庶民なのでしょう。母性愛ならぬ「男性愛」が、否応なく可愛そうな夕子に目を向けさせたのです。夕子なら派手な生活を求めることもなく、側に居てくれるだけでいいと満足してくれるに違いないと思いました。
政治資金疑惑で騒がれている舛添東京都知事は、3回も結婚と離婚を繰り返しています。お相手はフランス人、ミス東大、15歳年下の美人で、夕子とは正反対の羨ましい限りの才女で、成り上がり男の驕りを感じます。政治資金疑惑の内容を見れば、国民や都民のためのよりよい社会作りとは程遠いものです。豪華な自宅や別荘を持ち、公私混同して税金をふんだんに使い、豪勢な私生活を満喫しているのです。彼の「愛の告白」は、金や地位を誇示した偽りの「愛」の告白だったのでしょう。
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