アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

関東タンポポ

2017年03月09日 | うちの庭では

庭に今年初めてのタンポポを見ました。花を返して萼を調べ、関東タンポポと確認できました。一年中花を着けるセイヨウタンポポと異なり、関東タンポポは春しか花を着けません。遺伝的にも優勢なセイヨウタンポポに押され、交雑したりして関東タンポポは急速に数を減らしました。我が家には正統関東タンポポと思しき個体が一株モミジの根元に保全しており、その子供ではないでしょうか。気象庁でタンポポ開花を宣言するのは、この関東タンポポ開花の時期です。

タンポポの花言葉は「別離」です。先月実姉がガンで亡くなりました。享年は私より6歳上の83歳で、6年前にガンが見つかりましたが、腎臓や脳に転移してしまいました。自分の意志で無理な延命治療は行わず、自宅で療養していましたが、食が徐々に細って体力を落とし、家族に囲まれながら静かに息を引き取りました。夫に先立つことになり残念だったと思いますが、子供・孫達が立派に育ったので、安らかに旅経つことができたことでしょう。とは言え私にとっては、大学生時代まで同居して育てられたこともあり、親しい肉親との「別離」は本当に悲しいことです。

高齢者クラブの会長を勤めていることもあり、毎年のように親しかった仲間を見送りしています。昨年は高齢者クラブの元幹部とお別れしました。交通事故に遭い、脳に軽い障害を受け、徐々に視力・聴力が弱り、体力が衰え動作が鈍くなり、食が細って亡くなりました。食は正に命の源泉です。ミミズを見れば一目瞭然ですが、先端に口があり、後端に肛門があります。体は一本の消化器でできているようなもので、命そのものなのです。消化器の周りに、効率的に食を摂れるように手足をはじめ、知覚センサー、内臓などが取り付けられ、それらを制御するために脳神経が「付属」しているのが人間と考えてもよいのではないでしょうか。摂食ができなくなれば、人間は生物的生存はできないことになります。

歯は摂食上の重要器官です。私の歯は27本残っていますが、どれも激しく擦り減り、歯肉に食物が直接当たって痛むので、最近食事が苦痛になってきました。入れ歯するには出っ張っている口腔骨を削る必要があるのですが、脳梗塞予防に服用している血液をサラサラにする薬のため、手術ができないのです。食事の楽しみは半減してしまいました。やがて流動食化が避けられないと思いますが、十分なカロリー・栄養摂取が困難となり、命を縮める懸念があります。

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