アイ・ラブ みどり

逆境にもめげず、けなげに生きるみどり達がいとおしくてなりません。

スズメノヤリ

2017年04月10日 | うちの庭では

スズメノヤリはいち早く開花し、花粉を飛ばしています。多年草なのでスタートが早いのです。大名行列の先陣を勤める毛槍に似た頭花が可愛らしく、鉢に植えてみました。鉢が大き過ぎ、地面に生えている状態とあまり変わらず、雑然としています。もう少し鉢を小さくすると姿がよくなるような気がします。

スズメノヤリの花言葉は「邪魔にしないで」です。高齢になると、「邪魔」の言葉が耳に障ります。自然界では、歳を取って弱った動物は猛獣の餌になって輪廻の一環として役に立ちますが、人類はいたずらに長生きし、社会の穀潰しになっているのではと気が引けてしまうのです。

定年退職制は、人口増加社会において、若者に職場を与えるため、能力・体力が低下してきた高齢者を追い出す制度です。私も63歳で定年退職しましたが、脳梗塞に罹る75歳くらいまでは十分働けたような気がします。人手不足・社会保障費高騰が深刻化する現在、高齢者を無理やり邪魔扱いする定年制は見直すべきではないでしょうか。平均寿命が年々延びているのですから、高齢者の定義年齢や定年年齢も伸ばせばよいのです。

日本は他利主義社会です。助け合いながら社会を作り、その中で個人が生かされているという考え方です。働けなくなった高齢者も邪魔者扱いはされず、充実した社会保障制度の許で安心して暮らせます。これに対してアメリカは利己主義社会で、自分で稼いだお金を社会保険料として他人のために負担することを良しとせず、各人が個人的に保険会社と契約するシステムを好んでいます。かえって高くつきそうな気がしますが、他人のために自分が稼いだ金を使いたくないと言う利己主義では、当然の考え方なのでしょう。老後苦しい生活を強いられても、若い頃の稼ぎが悪かったためだと解釈され、本人の自業自得だと見なされるのです。

そういう意味で、高齢者クラブでは社会奉仕活動が「邪魔にしないで」をアピールするのに重要視されるべきです。我が高齢者クラブでは、市広報誌の配布、町内の遊歩道に設置された公衆トイレの清掃、下校時の防犯パトロール、老人の引きこもり防止のためのサロン開設などの社会奉仕活動を実施し穀潰しの汚名を着せられぬよう頑張っております。

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