種苗会社の株主優待でミニ胡蝶蘭が送られてきました。まだ命名されていないので、開発途上の品種でしょうか。狭い我が家には、食卓などに飾るのに丁度良いサイズです。花が終わったら、二節残して花茎を剪定しておくと新しい芽が生ずると言うので、繁殖して知人に配るのが楽しみです。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛び込んで来る」です。この花言葉はプレゼント先に喜ばれ、開店祝い、選挙当選のお祝いなどに多用されるそうです。しかしこの花言葉は、「棚からぼた餅」や童謡「まちぼうけ」の切り株に衝突したウサギを連想させます。私には、人を堕落させるありがたくない言葉に聞こえます。「飛び込んでくる幸福」とは何でしょうか。1億円の宝くじにでも当たるようなものでしょうか。予期しないところに飛び込んできた「幸福」は、対応の仕方によっては時として禍のもとになるのです。あまりの「幸運」に正気を失ってしまい、かえって破滅してしまう恐れがあるのです。
水前寺清子の「三百五十五歩のマーチ」にもあるように、人生は「三歩進んで二歩さがる」を繰り返し、失敗しながらも一歩づつ進むものです。努力して勝ち取るものが、本当に身に付く幸福なのではないでしょうか。私には「飛び込んできた幸福」などこれまで一度もありませんでしたが、現在不幸であるとは全く考えていません。どなたのでしたか、「今居る所で花咲かそう」と言う言葉を聞いたような気がします。どこに居ようとも、その場所で一生懸命努力できることが、幸福のなによりの条件なのです。「一生懸命やることがある」ではなく、「一生懸命やれることを作る」、或いは「一生懸命やれることを探す」と言う心意気が重要なのです。幸福とは「飛び込んでくるもの」でも「落ちているもの」でもなく、自分で作るものなのです。
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