秋の七草の一つ、桔梗が咲きだしました。3年前から鉢植えで育て、今年はよく咲いています。それまでは地植えにしたのですが、生育が芳しくなく、何時の間にか消えてしまいました。土質が合わなかったのか、生存競争に勝ち残れなかったのでしょう。桔梗の花の咲き方は、茎頂から咲きだし、徐々に下がってゆく、いわゆる有限花序です。
桔梗の花言葉は「気品」です。「気品」の基本要素は、知性、思いやり、礼儀正しさではないでしょうか。「気品」を備え人々から敬愛されることが我々の夢ではないでしょうか。そこで、我々はこれらの素養を身に着けることを目標に修養しているのです。しかし、雑欲を振り切れず、意地を張り、些末なことに怒り、「気品」を極めることは到底難しく、一生かかって修養を続けなければなりません。
しかし世の中には、享楽を優先する者が多いのです。大金持ちになり、豪邸に住み、博打・酒・女に溺れ、豪奢に一生を送りたいと言うのです。トランプ米大統領の生き方を彷彿とさせ、彼を裏返しにすると「気品」が見えて来るようにさえ思えます。トランプの口癖「アメリカ ファースト」は、これまでの世界のリーダーたるアメリカの「気品」を著しく傷つけ、下品な三流国になり下げてしまいました。わが国にも、「日本ファースト」を名乗る政党が誕生するそうです。他人を蹴落とし自分さえよければという身勝手なトランプを連想させます。「国民ファースト」くらいに改名できないものでしょうか。
私が「気品」を感じる人物と言えば、日本国民の象徴であられる天皇陛下ご夫妻です。特に美智子様には「気品」を感じます。無欲で偉ぶるところは全くなく、ひたすら国民の幸福を願い、天皇陛下を支えています。報道陣の注視に囲まれながらも、常にぶれることのない知性、思いやり、礼儀正しさには心を打たれます。「気品」の模範として、いつまでも健やかにご活躍ください。
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