今年もシャクヤクの季節となりました。近所の庭にも赤と白のシャクヤクが咲いていますが、我が家のはピンクです。15年ほど前に購入したのですが、育ちが悪く5年ほど前にやっと花が着き始めました。花言葉は「慎ましやか」です。
大学で教鞭を執った経験があります。学生が理解しやすいように、起承転結に従い丁寧に説明するようにしていました。ある時、地方大学に招かれ、海外技術協力について意見を陳述しました。そこに有名大学の若い助教授が同席していました。私が起承転結に従い説明し、いよいよ「結」の段階に来て一呼吸入れると、助教授がやおら口を挟み、話しを横取りしてしまうのです。話しを聞いているうちにアイデアが浮かび、咄嗟に発言してしまうようです。
15年ほど海外に派遣され、外国人とつき合いました。欧米人やインド系はディベートの訓練を受けているようで、自己を強力に押しだし相手を言い負かそうとするのです。早い者勝ちで、相手の意見を最後まで聞こうとする慎ましやかな態度は全くありません。助教授にもその影がはっきり見えたような気がします。国際化を指向する日本でもディベート教育が行われ、相手の機先を制して発言・行動するよう教えられ、慎ましやかは時代遅れの化石になってきてるのかも知れません。
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