我が家の北側のブロック塀には葉の大きなツタが絡ませてあります。三重県・関宿で、美しく紅葉していたツタに感動し、枝を挿し木して持ってきたものです。ところが土浦ではさっぱり紅葉してくれず、汚らしく枯れてしまうのです。ツタの紅葉には、湿潤と低温が必要と言われますが、ブロック塀は遠赤外線を放射して暖房効果を持っており、紅葉を妨げているようです。ところがブロック塀から3メートルしか離れていない梅の木に絡まった土着のツタは、葉は小さいながらきれいに紅葉しているのです。
ツタの花言葉は「誠実」です。何事も真面目に一生懸命にやることによって一人前になります。しかし、一人前になるまでは数々の失敗を経験を積み重ね、知見・技術を向上させなければなりません。今日は市内の病院で大腸がんの内視鏡検査を受けました。検査結果はポリープがいくつか見つかりましたが、問題視するほどのことはないとのことで、一安心しました。検査に先立ち点滴をしたのですが、若い看護婦が何度も謝りながら一生懸命私の右腕の静脈に針を刺すのですが、うまくゆきません。私の血管は細くて、採血などの際いつも看護婦泣かせなのです。何度も針を刺され、痛い思いをしましたが、それでも失敗続きで、とうとうベテランの先輩看護婦に代わってもらいました。さすが先輩は難なく点滴処置をしてくれました。
新米はすっかりしょげてしまいましたので、「私を実験台にして練習を積み、早く上手になってください」と慰めてあげました。将来を担う若い人が習熟するためには、老い先短い私は喜んで実験台になるつもりです。そうしなければ将来、熟練した看護婦になって、もてきぱきと点滴処置ができないではありませんか。私をそんな気にさせるのは、彼女の直向きな「誠実さ」が私の心に届いたからです。先輩看護婦だって、失敗を繰り返して技術を習得したのだと思います。
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