鹿島ゴールラッシュ8発大勝/アジアCL
【鹿島-クルンタイバンク】3点目を決めた田代(左)(撮影・浅見桂子)
<アジアCL:鹿島8-1クルンタイバンク(タイ)>◇1次リーグ◇F組◇7日◇カシマ
鹿島がクルンタイバンク戦で8―1と圧勝し、公式戦7戦ぶりの勝利をつかんだ。前半19分にDF岩政大樹、同21分にFW興梠慎三とセットプレーからの連続ゴールでリズムをつかむと、パス主体の攻撃も復活。小笠原、野沢の主力MFがタクトを振るい、次々と追加点を奪って圧勝した。
得失点差で1次リーグ首位を走る鹿島は、最終戦となる21日のアウェーでのナムディン(ベトナム)戦で1次リーグ突破をかける。
[2008年5月7日21時49分]
圧勝呼んだ小笠原4アシスト/アジアCL
【鹿島-クルンタイバンク】ゴールを決め喜ぶ小笠原(撮影・浅見桂子)
<アジアCL:鹿島8-1クルンタイバンク(タイ)>◇1次リーグ◇F組◇7日◇カシマ
鹿島が公式戦7戦ぶりの勝利を大量8得点で飾りF組首位をキープした。大きな武器となったのはMF小笠原の正確なセットプレー。前半19分に左CKでDF岩政の先制弾を演出したのをはじめ、4アシストをすべてセットプレーから供給した。後半5分には左足で強烈なシュートも決め、この日は1得点4アシストの活躍。「最近はJでもいい結果が出ていないので、これから勝っていきたい」と気を引き締めた。
[2008年5月7日22時52分]
鹿島8発!1次突破へ大前進/アジアCL
前半、3点目のゴールを決めた鹿島FW田代(右)はFW興梠と抱き合う
<アジアCL:鹿島8-1クルンタイバンク(タイ)>◇1次リーグ◇F組◇7日◇カシマ
鹿島が8-1でクルンタイバンクに圧勝し、1次リーグ突破に大きく前進した。MF小笠原満男(29)が1得点4アシスト、MF野沢拓也(26)が2得点1アシストと中盤の軸が活躍。勝ち点で並ぶ2位北京国安との得失点差を大量14点とした。公式戦7戦ぶりの勝利をつかみ、約1カ月にわたった未勝利ロードに終止符。21日の1次リーグ最終ナムディン戦(ベトナム)にすんなり勝って、決勝トーナメント進出を決める。
1点を決めたぐらいでは笑顔は見せなかった。前半19分にDF岩政が先制ヘッドを決めても、はしゃぐ者はいなかった。勝ち点で並ぶ2位北京国安とは得失点差勝負。公式戦6戦未勝利中だっただけに誰もが「まずは勝つこと」と口をそろえていたが、大量得点が必要な状況だった。2-0で迎えた同45分にはFW田代が得点試合での必勝神話を24戦に伸ばすヘッド弾。後半にはMF野沢がJクラブ初となるAFC公式大会でのチーム100得点目を記録した。終盤の得点で、ようやく喜びの表情が出た。
勝つことの難しさを痛感した1カ月。だから小笠原は「実力差があった? 前半が0-0や1-0なら難しい試合になった。すぐにゴールを積み重ねたから相手のやる気も奪えた」と簡単な試合ではなかったことを強調した。DF内田の故障欠場から、ずっと先発で出ながらも勝てなかったDF伊野波も苦しみ抜いた。OBの本田泰人氏にプレーの感想を聞き、チームが2冠達成した天皇杯決勝戦のビデオも見た。生みの苦しみを味わい「勝ったことが薬になる」と一息ついた。
1次リーグ突破へ王手をかけながら前節の北京国安戦に敗れ、混戦を招いた。だがこの日の圧勝で再び、決勝トーナメントの舞台を大きく手繰り寄せた。 【広重竜太郎】
[2008年5月8日8時43分 紙面から]
鹿島がホームで8発!クルンタイ銀行を退ける ACL
鹿島-クルンタイ銀行 前半、野沢のクロスにヘディングで合わせて3点目を決める鹿島・田代(左)=カシマ
サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日、各地で1次リーグ第5戦を行い、
F組の鹿島は茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムでクルンタイ銀行(タイ)に8-1と大勝した。ナムディン(ベトナム)を3-0で下した北京国安(中国)と勝ち点12で並び、得失点差で首位を守った。
1次リーグはA-G組の各1位と前回優勝の浦和が準々決勝に進む。優勝チームは日本で12月に開催されるクラブワールドカップ(W杯)出場権を得る。(共同)
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過密日程による疲労の影響で主力にけが人が増えた鹿島にとっては、久々に胸がすく一戦だった。8得点の猛攻で4月9日のACL第3節以来4週間ぶり、公式戦7試合ぶりの勝利。得失点差を21にまで伸ばして1次リーグ突破に向けて前進した。
故障した日本代表DF内田に代わり、鹿島が勝てなくなった4月13日の浦和戦から右サイドDFを務めてきた伊野波は「勝てたことがよかったし、いい薬にもなった」とほっとした表情だった。
前回対戦で9-1と圧勝した格下に序盤から襲いかかった。前半19分は小笠原のCKから岩政が先制し、2分後も小笠原のFKから興梠が2点目。44分に田代が頭で加点すると後半にも野沢とダニーロらが5点を加えるなど力の差を示した。
J1の2連覇とアジア制覇を目指し、3月1日のゼロックス・スーパーカップで今季をスタートしてから16試合目。現在のメンバーは未体験のハードな日程と格闘している。主将の小笠原は「しばらく勝てない時期が続いたが、これでいい方向に持っていきたい」と、再びチームを連勝街道に導くことを誓った。
★オリベイラ監督に笑顔戻る
鹿島のオリベイラ監督は久々の勝利に「最後の失点は気の緩みを反省すべきだが、勝って勝ち点3を得る目標を達成したのが何より重要」と笑顔を交え、落ち着いた口調で話した。
白星から遠ざかるごとに温厚さが消えていた。最近は「チームが悪い報道の仕方をされているように感じる」と、メディアにもいら立っていたほど。格下相手とはいえ意味のある1勝となったようだ。
★クルンタイ銀行、鹿島に脱帽
鹿島に2試合合計で17点を献上したクルンタイ銀行のアッタポル監督は「鹿島が本当に強いということを認めなければ」と脱帽した。
後半には完全に集中力が切れ、簡単にゴールを許す場面も目立った。同監督は「鹿島が多くの得点を必要としていたこともあるし、うちの選手も緊張していた」とお手上げの様子だった。
鹿島8発圧勝!!カシマスタジアム20戦無敗
アジアチャンピオンズリーグ1次L第5節(7日、カシマスタジアム)F組の鹿島は、MF小笠原満男(29)の1ゴール、4アシストの活躍などでクルンタイ銀行(タイ)に8-1と大勝し、勝ち点12とした。
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1カ月ぶりの勝利に、自然と笑みがこぼれた。大量点での勝利が求められた一戦。6戦未勝利だったJ王者をMF小笠原が8-1大勝に導いた。
「勝ち点をとって、あとはどれだけ点を取れるかという試合だった」
前半19分、DF岩政の先制弾をおぜん立てすると、後半5分には自身もゴールネットを揺らした。1ゴール4アシストの活躍。チームはF組首位を守り、勝ち点12で並ぶ北京国安(中国)との得失点差を14に広げた。
これでチームはカシマスタジアムでは昨年7月から20戦無敗。また、MF野沢がアジアの大会でのクラブ通算ゴールを「100」の大台に乗せるなど記録ずくめの勝利となった。
「久しぶりに勝てたし(Jリーグでも)いい方向に向かってくれれば」と小笠原。足踏みしていたJ王者が、1次リーグ突破へ大きく前進した。
(峯岸弘行)
ACL 鹿島ホームで8発大勝!
【鹿島・クルンタイ銀行】後半、5点目を決める鹿島・小笠原(左)
Photo By 共同
サッカーのアジア・クラブ王者を決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日、各地で1次リーグ第5戦を行い、F組の鹿島は茨城県鹿嶋市のカシマスタジアムでクルンタイ銀行(タイ)に8―1と大勝し、勝ち点12とした。
鹿島は前半に岩政の先制点などで3点をリードすると、後半にも野沢の2ゴールなどで大量点を奪った。
第4戦を終えて鹿島と勝ち点で並んでいた北京国安(中国)は敵地でナムディン(ベトナム)と対戦。
1次リーグはA―G組の各1位と前回優勝の浦和が準々決勝に進む。優勝チームは日本で12月に開催されるクラブワールドカップ(W杯)出場権を得る。
[ 2008年05月07日 23:34 ]
鹿島8発王手!公式戦7戦ぶり勝った
<鹿島・クルンタイ銀行>前半21分、小笠原のFKをヘディングで合わせて2点目を決める鹿島・興梠
Photo By 共同
【鹿島8―1クルンタイ銀行】鹿島が長いトンネルをようやく脱出した。MF小笠原が後半5分の左足の強烈なミドルなど1得点4アシスト。「手段はなんでも良かった。相手は背が小さいし、セットプレーが有効だった」と満足げに振り返った。
4月9日にACLの北京国安戦で勝って以来、6試合、勝利から見放された。その苦しい間も常にチームを引っ張った。4月2日の新潟戦で左太腿裏を負傷したが強行出場を続けた。ときにはチームメートを厳しい言葉で激励してきた。
約1カ月、7試合ぶりの白星を大勝で飾り、カシマスタジアム公式戦の無敗記録もクラブタイの20に伸ばした。「これがいいきっかけになるようにやっていきたい」と小笠原。21日のアウェー・ナムディン戦に勝って、すっきりと決勝トーナメント進出を決める。
[ 2008年05月08日 ]
鹿島大勝で得失差21に伸ばす…ACL1次リーグ
鹿島―クルンタイ銀行 前半、野沢のクロスにヘディングで合わせて3点目を決める鹿島・田代(左)
◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ第5戦 鹿島8―1クルンタイバンク(7日) F組の鹿島はホームでクルンタイバンク(タイ)に大勝し、勝ち点12とした。4月9日のACL第3節以来4週間ぶり、公式戦7試合ぶりの勝利で得失点差を21にまで伸ばして1次リーグ突破に向けて前進した。
前回対戦で9―1と圧勝した格下に、前半19分は小笠原のCKから岩政が先制。2分後も小笠原のFKから興梠が2点目。44分に田代が頭で加点すると後半にも野沢とダニーロらが5点を加えるなど力の差を示した。
J1の2連覇とアジア制覇を目指し、3月1日のゼロックス・スーパーカップで今季をスタートしてから16試合目。ハードな日程にも主将の小笠原は「しばらく勝てない時期が続いたが、これでいい方向に持っていきたい」と話した。
1次リーグはA―G組の各1位と前回優勝の浦和が準々決勝に進む。優勝チームは日本で12月に開催されるクラブW杯出場権を得る。
(2008年5月7日23時03分 スポーツ報知)
小笠原大暴れ!鹿島8発で首位キープ…ACL1次リーグ
後半5分、左足でゴールを決めた鹿島・小笠原
◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ第5戦 鹿島8―1クルンタイバンク(7日、カシマ) F組の鹿島がクルンタイバンク(タイ)を8―1で下して勝ち点を12に伸ばし、同組首位をキープした。MF小笠原満男(29)が、今大会初得点に4アシストと5得点に絡む大活躍。21日のナムディン(ベトナム)との最終戦に決勝トーナメント進出をかける。
闘将の顔に、久しぶりの笑みが浮かんだ。今大会初得点に4アシストで5得点に絡む大暴れ。4月9日のACL北京国安戦以来、約1か月ぶりの勝利に貢献した主将のMF小笠原は「たくさん得点が入ったので気持ち良かった。なかなかリーグで結果が出なかったので、良い結果が出てよかった」と満足げにうなずいた。
自由自在の両足が猛威をふるった。前半19分、左CKからDF岩政のヘディングシュートをアシストすると、同21分にはFKからアシスト。後半5分にはゴール前左から、左足で今大会初得点を記録した。さらに、終盤には左FK、CKから2アシスト。その両足はゴールを生む「打ち出の小槌(こづち)」のようだった。
ここまで70日間で16試合という過密日程。4月に小笠原は左太もも前の肉離れを負った。マッサージを受けない男も、1日2回の治療を受けざるを得ない状況。それでも「けがなんてしていない」とチームメートにもけがの状況を伝えなかった。「疲れがある」と漏らす主力には「スタンドに行け」。勝利から見放されたチームを、一人強気な姿勢で鼓舞した。
カシマスタジアムで公式戦20試合不敗というクラブタイ記録も樹立。勝ち点で並ぶ北京国安との得失点差を14点に広げ、次節ナムディン戦(21日・ハノイ)で勝利すれば、決勝トーナメント進出はほぼ確実。妥協を知らない闘将がクラブを史上初のステージへ引き上げる。
(2008年5月8日06時01分 スポーツ報知)
大勝と小笠原満男主将の爆発が記事になっておる。
どこも代表と絡めておらず好感が持てる。
ただ、聖地20試合無敗タイ記録とアジア100砲の野沢が写真も載せぬサンスポだけとは寂しいものである。
張った伏線は回収して欲しい。
言い放しではドラマにならぬのである。
それこそ今年の大河ドラマのようである。