鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ボタフォゴ・オリヴェイラ監督、日本代表について語る

2013年06月09日 | Weblog
【独占インタビュー】元鹿島監督オリベイラ「私なら今野はボランチに、DFには闘莉王を使う」
鹿島アントラーズ時代にはリーグ三連覇を経験し、日本代表監督候補にもなったオリベイラ。現在はブラジルの名門ボタフォゴで指揮を執る。日本とブラジル、両国に精通するオリベイラは近年の日本代表をどう見ているのか? コンフェデの展望と合わせて分析してもらった。

2013年06月09日
text by 沢田啓明 photo Kenzaburo Matsuoka


大事なのは激しく当たること


オズワルド・オリベイラ氏【写真:松岡健三郎】

――日本代表やJリーグの最近の動向はフォローしていますか?

「ああ、もちろんだ。W杯のアジア最終予選はブラジルでも生中継されるから、最近の日本代表の公式戦は全部見ている。Jリーグにも、いつも関心を払っている。いずれまた日本で仕事をしたいと思っているしね(笑)」

――ご存知のように、日本代表は6月15日に開幕するコンフェデレーションズカップでいきなりセレソンと対戦します。W杯に備えて全面改修されたばかりのナショナル・スタジアム(首都ブラジリア)での試合でもあり、超満員の地元観衆7万人が絶叫する異様な雰囲気の中での試合となりそうです。

「このような重要な国際大会の開幕戦で開催国と対戦するのは、世界中のどのチームにとっても容易なことではない。ブラジルにとって『14年W杯優勝への道』の第一歩となるべき試合だから、興奮と熱狂が渦巻く中で行なわれることになるだろう。

 日本選手は、まずは落ち着いて試合に臨む必要がある。現在の日本代表には外国のクラブでプレーする選手が多く、ビッグゲームの経験が豊富で、少々のことには動じないはずだ。しかし、そのような選手にとっても、過去のどの試合とも異なる緊張を味わうことになるだろう。

 ただ、このような試合を経験しておくことは、来年のW杯に向けて絶好のシミュレーションとなる。これらのことを良く理解したうえで、自分たちの力をしっかり発揮してもらいたい」

――この試合で、日本代表はどのように戦うべきだと思いますか?

「セレソンの攻撃陣には、ネイマール(サントス)、オスカール(チェルシー)、フッキ(ゼニト)、ルーカス(パリサンジェルマン)らスピードがあって技術レベルも高い選手が揃っている。彼らに少しでもスペースを与えると、大変なことになる。

 常に数的優位を保ちながら、できるだけボールを持って前を向かせないようにしたい。ブラジル人アタッカーが最も嫌うのは、ボールを受けた瞬間に激しく当たられること。こういうプレーは日本選手はあまり得意ではないかもしれないが、相手が嫌がることをやらないと強い相手には勝てない」

闘莉王を欲しいと思わなかった日はない

――あの筋肉隆々のフッキにも当たるんですか?

「もちろんだ(笑)。ただし、自分たちが壊れないように気をつけないといけないが(笑)」


「私なら今野をボランチで起用する」【写真:松岡健三郎】

――しかし、日本にはそのようなプレーを持ち味とするボランチやDFが少ないのが実情です。

「1つの選択肢は、今野(泰幸)をボランチとして起用することだろう。彼は、DFとしてはサイズがやや物足りないが、1対1に強く、非常にクレバーで、技術レベルも高い。私が監督なら、彼はボランチとして使いたい」

――とすると、今野の代わりのDFは誰に?

「もちろん、(田中マルクス)闘痢王だ(笑)。君も良く知っているように、私はボタフォゴの監督になってから、彼をチームに欲しいと思わなかった日はない(笑)。高さと強さがあり、リーダーシップがあって、おまけにFW顔負けの得点力がある。

『彼はDFなのにいつもチーム屈指のストライカーで、1試合で4点取ったことがあるんだぞ。信じられるか?』(インタビューに付き添っていた自身の広報担当者に向かって)」

――昨年10月にポーランドで日本代表とブラジル代表が対戦した際、日本では両チームのボランチの差を指摘する声がありました。

「現在のフットボールでボランチに求められるのは、確かな守備力と効果的な攻撃への貢献だ。ブラジル戦に先発した遠藤と長谷部は攻守両面で貢献できる選手だが、強豪相手には守備により重点を置き、極力、リスクを犯さないようにして攻撃を組み立て、それでいて勝負所では思い切って前へ出てゆく勇気が必要だろう」

本田のような選手はいない

――攻撃面ではどうでしょうか?

「本田(圭祐)、香川(真司)、岡崎(慎司)、前田(遼一)、清武(弘嗣)、乾(貴士)、ハーフナー(マイク)、(中村)憲剛と、タレントは揃っている。国際舞台で日本の強みとなるのは、俊敏でクレバーな動き、豊富な運動量、そして繊細なテクニック。

 これらの特長を十分に生かして、相手守備陣のマークを混乱させ、スペースを創り、作り出したチャンスを確実に決めなければならない。サイド攻撃も、重要なカギを握るだろう。右サイドで内田(篤人)と岡崎、左サイドで長友(佑都)もしくは(酒井)高徳と香川らが連携して、素早いパス交換から突破を図りたい」

――昨年10月の試合で、日本代表は前田が故障で欠場していたことから、典型的なCFを起用しない「ゼロトップ」のフォーメーションで臨みました。これについては、どう思いますか?

「私個人としては、やはりCFを起用したい。前田はオールラウンド・タイプでクレバーなCFだ。他にも、オランダで成長の跡が見えるハーフナー、昨年のJリーグで素晴らしいプレーを見せた佐藤寿人がいる。今年、Jリーグで結果を出している渡邉(千真)、豊田(陽平)、工藤(壮人)らを試すのもいいだろう」(編注:インタビューはメンバー発表前に行われた)

――日本代表はザッケローニが監督となってから5敗していますが、1試合を除いて本田が故障で欠場していた試合でした。本田がいないときの戦い方が、大きな課題となっています。

「本田は、キープ力が高く、決定的なパスを出せて、得点能力もある。素晴らしい選手だ。ただ、現在、日本には彼と同じような特長を持った選手が見当たらない。となれば、彼がいないときにチームのプレースタイルが変わるのは仕方がないが、それでもチームの総合力を落とすわけにはいかない。

 私なら、本田がいないときは(中村)憲剛をトップ下で使う。彼は、本田ほどのキープ力と身体能力はないが、決定的なパスを配給でき、守備力が高い。リーダーシップもあって、とてもいい選手だ。ブラジルのビッグクラブでも十分に通用する力がある」

ヨルダン戦のようなことが起こるのがフットボール


「本田をトップ下、香川を左サイドで使う」【写真:松岡健三郎】

――ザッケローニ監督は、今年3月のヨルダン戦で中村憲剛を起用しませんでした。その直前のカナダとの強化試合の後半にトップ下で使って、攻撃が機能したように見えたのですが…。

「ヨルダン戦は、日本にとって不運な試合だった。総合力では、日本の方がはるかに上。守備のミス、決定力不足、PK失敗などがあったとはいえ、勝ち点を取れていてしかるべき試合だった。ただ、ああいうことが起きるのがフットボールだ」

――日本では、本田と香川のどちらをトップ下で起用するかが議論されてきました。あなたが監督ならどうしますか?

「私なら本田をトップ下、香川を左サイドで使う」

――その理由は?

「トップ下という非常に厳しいマークを受ける場所で、本田のキープ力を最大限に活用したいからだ。また、香川のスピードと巧みな動きは、サイドでより生きると思う」

――現在、欧州リーグで活躍している日本選手のほとんどは攻撃的MFとサイドバックです。世界で通用する日本人のFW、ボランチ、DFが少ない現状をどう思いますか?

「ヨーロッパ人から見たら日本人選手の多くは華奢だから、サイズと身体能力を必要とするCFやDFのポジションは任せにくいのだろう。ボランチは、サイズはあまり関係ないが、チームの中心であり、多様なスキルと高いコミュニケーション能力が求められる。

 フットボールではポジションによって求められる能力が大きく異なるから、育成段階で、プロのトップレベルを知っているコーチが各々のポジションで必要なプレーを選手たちに叩き込む必要がある。

 日本の場合、選手育成を高校、大学などのアマチュアチームに頼っている部分が大きいせいもあって、このような選手育成がなかなかできていない。将来、クラブの下部組織で計画的に育てられた選手が増え、また身体能力が高いアスリートがもっとフットボールをするようになったら、欧州で活躍するFW、ボランチ、DFが大勢出てくるはずだ」

【了】


日本代表についてインタビューに応えるボタフォゴのオリヴェイラ監督である。
Jリーグにて最も結果を出した指揮官の言葉は重い。
日本人選手のことを良く理解しておる。
多くが彼に日本代表を託したかったと思う。
また、本人も日本代表を率いる意思もあり、実績的には選出されるべきあったように思う。
しかしながら、実際に選ばれた監督はオリヴェイラではなかった。
これは非常に残念であったと言えよう。
とはいえ、現監督も現時点に於いては結果を残しており、丸く収まったのではなかろうか。
来年のブラジルW杯後は、また監督人事があり得る。
その際には、このオリヴェイラという稀代の名将を候補に挙げて欲しいと願う。

キャンプ初日、インターバル走

2013年06月09日 | Weblog
2013年06月09日(日)

9時より宮崎市陸上競技場でインターバル走を行いました。

インターバル走を行うメンバーである。
キャンプ初日はハードなトレーニングから始まった模様。
悪天候となり、最高の出だしとはならなんだだが、身体を鍛えるには良い環境と言えよう。
この1週間、厳しい練習を積み重ね、更に大きくなって帰ってくるのだ。
期待しておる。

シャルケ・篤人、吉田拓郎を聴き込む

2013年06月09日 | Weblog
内田、吉田拓郎ソングで士気アップ!プレゼントCD持参

ドーハに到着した内田は、バスの中で吉田拓郎からプレゼントされたCDを聴く

 ◆ブラジルW杯アジア最終予選B組 イラク―日本(11日、カタール・ドーハ・アルアラビスタジアム) 日本代表は7日、試合が行われるカタール・ドーハに到着し、午後から初練習を行った。すでにW杯出場が決定しているため、主力を休ませる可能性もあるイラク戦だが、FW香川真司(24)=マンチェスターU=は、アルベルト・ザッケローニ監督(60)に“直訴”してでも、出場を志願する決意を示した。コンフェデレーションズ杯に向け、自らの課題に真っ向から取り組む。

 DF内田篤人(25)がシンガー・ソングライター吉田拓郎のバックアップを受け、世界に挑む。日本を出発する前にCDを大量にプレゼントされ、今回の遠征に「外は白い雪の夜」などを持参した。

 「内田が最近、吉田拓郎の曲を聴き込んでいる」との新聞記事を見た吉田サイドが厚意で贈ったもの。内田は短期間に、集中的に1つの曲を聴く習慣を持つ。曲に思い出をすり込ませ、後に曲を聴いた時、当時のうれしいこと、悔しいことを鮮明に思い出せるという。

 「ラジオ番組か何かで、吉田さんのこの曲を勧めているのを聞いて知った。別れの曲だと思うけれど、歌詞が素晴らしい! 最近はすごく聴き込んでいます。ありがたいです」と内田。コンフェデ杯は「アジア杯(11年1月)で勝ち取った出場権。世界とガチンコでやれる機会はなかなかない。前から楽しみにしている大会」と話し、吉田の名曲とともにブラジルに乗り込む。
(2013年6月8日06時01分 スポーツ報知)


吉田拓郎を聴くシャルケの篤人である。
歌詞が素晴らしいとのこと。
吉田拓郎は日本の音楽シーンを引っ張ったパイオニア的存在である。
その拓郎を篤人が聴き込むというのは興味深い。

♪傷つけあって生きるより
 なぐさめあって 別れよう
 だから Bye-bye Love
 外は白い雪の夜
 だから Bye-bye Love
 外は白い雪の夜

篤人と共に拓郎を聴き込みたい。

日本代表・内田篤人、キャプテンに指名される

2013年06月09日 | Weblog
内田を主将指名 長谷部あっさり断られました…

ダッシュする内田(左から3人目)らイレブン
Photo By スポニチ


 MF長谷部が出場停止となるイラク戦の「主将代役」に内田を指名した。

 「最終的には監督が決めることですけど、個人的には内田とかがやれば良いと思う。キャプテンをやればいろいろなことを考える。フラフラしている内田がやれば、変わると思う」。マイペースなサイドバックに自覚と責任を与えるための期待を込めた提案だったが、内田からは「僕は嫌です」と即答された。イラク戦では裏方に徹することを明言し「いつも水とかタオルとか準備してもらって気持ち良くプレーさせてもらっているので、今回はそこに全力を注ぎたい」と後方支援を約束した。
[ 2013年6月9日 06:00 ]

長谷部、ゲーム主将に内田指名「チームを引っ張れ」

インターバル走でダッシュする(左から)吉田、前田、内田、遠藤、高橋ら日本代表イレブン

 ◆ブラジルW杯アジア最終予選B組 イラク―日本(11日、カタール・ドーハ・アルアラビスタジアム) 日本代表MFで主将の長谷部誠(29)=ヴォルフスブルク=が、イラクとのアジア最終予選最終戦のキャプテン代行にDF内田篤人(25)=シャルケ04=を指名した。自身が出場停止となるため、責任感を持たせて自覚を促すのが狙い。アルベルト・ザッケローニ監督(60)が最終決定する。B組1位で5大会連続5度目のW杯出場を決めた日本代表は、7日に現地のスタジアムで約1時間、初練習した。

 ドーハ入り後、初めての練習を終えた取材エリア。MF長谷部は隣にいたDF内田を見て、イラク戦でのゲーム主将に指名した。「僕が決めることじゃないけど、決められるのなら」と前置きし、「内田が(主将で試合に)出たら自覚が出ていいんじゃないか」とイケメンの後輩を推しメンに推薦した。

 長谷部は1―1の引き分けでW杯出場を決めたオーストラリア戦(4日)で累積2枚目の警告を受け、イラク戦は出場停止となる。サッカーでは、メンバー表を提出する際に主将登録が必要で、代役を立てなければいけない。警告は内田のカバーに回ったことで結果的に受けたものだが、もちろん代役に指名した理由は別にある。

 「いろいろな選手が主将をやった方がいい。主将にならないと考えないこともある。チームにとってはいいことだと思う」。10年南アフリカW杯の直前、岡田武史日本代表監督(当時)に指名され、約3年間、主将を務めてきた。「何もやっていない。みんなに助けられてばかり」と謙遜する一方で、責任感を背負うことで「選手として成長できた」と実感している。

 内田に任せるには、いい機会でもある。14年ブラジルW杯で上位を狙うため、チーム内には個人の技量を上げようというムードが高まっている。内田は同年代のMF本田、DF長友のように「W杯で世界一」と公言するタイプではない。誰よりも体を張ったプレーを見せるが、ピッチを出れば一歩引いた立ち位置にいる印象だ。当然のように主将指名には難色を示したが、長谷部は「チームを引っ張る」意識を植え付けようとしている。

 主将はザッケローニ監督が決める。過去の例から予想すると、最年長のMF遠藤が有力候補だが、長谷部は立場を超え、期待を込めて、あえて内田を指名した。(2013年6月9日06時02分 スポーツ報知)


イラク戦にてキャプテンを務めるよう指名された日本代表の篤人である。
本人は難色を示しておるとのこと。
ことの背景がいくつか並べ立てられておるが、やはり信頼されておるという部分が大きいように感じる。
若き自分から代表に選出され、実績も経験も十分な篤人が、チームを引っ張るようになって欲しいという願いが込められておる。
飄々としたキャプテンがおっても面白いであろう。
消化試合に話題を振りまいてくれる篤人に感謝である。