鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

水原戦報道

2009年03月12日 | Weblog
鹿島まさかの4失点惨敗/アジアCL

大敗し、顔を覆いながら引き揚げる小笠原(右)ら鹿島イレブン(共同)
<アジアCL:水原(韓国)4-1鹿島>◇11日◇1次リーグ◇G組◇韓国・水原
 Jリーグ王者鹿島がアウェーでの「日韓王者対決」で4失点の屈辱的な大敗を喫した。1次リーグ初戦で韓国Kリーグ王者の水原と対戦。前半終了間際の2分間に2失点を喫し、後半37分、同ロスタイムにもゴールを許した。終了間際に1点を返したが、1-4で敗れた。公式戦90分間で4失点以上は07年8月のG大阪戦以来、68試合ぶり。初のアジア制覇へ厳しいスタートとなった。

 試合終了のホイッスルが鳴り響くと、GK曽ケ端が、MF小笠原がぼうぜんと立ち尽くした。1-4の惨敗-。DF内田は「アジアを取るチームじゃないよね、4失点は。サッカーの怖さ、厳しさという感じかな」。そこにはJリーグ王者の面影はなかった。

 あっという間の2失点が勝負を決めた。こう着状態が続いた前半44分にFKからのこぼれ球をDF李瑋鋒に押し込まれると、直後のロスタイムにFWエドゥーに追加点を奪われた。MF本山も「取られそうな感じじゃなかったから、2点目が痛かった」と悔しがった。

 後半に入るとFW田代、MF小笠原を立て続けに投入し、反撃をしかけたものの、逆に手薄になった守備を突かれて2失点。後半ロスタイムのFWマルキーニョスの得点も焼け石に水だった。曽ケ端が「いい手応えはないですね」と厳しい表情で振り返った。

 昨季のACLもアウェーで2敗を喫した。小笠原は「球際を怖がっている。アウェーだとJリーグではありえないパスやトラップのミスが出る」と話し、DF岩政も「1つ1つの球際のプレーで勝てなかった」と口にした。激しいボールの奪い合いの際の、一瞬のためらいが勝負を分ける厳しさをあらためて痛感した。

 ゼロックス・スーパー杯のG大阪戦、リーグ開幕の浦和戦を完勝しただけに、想定外の完敗。「負けて引き締まることはない。勝って勢いに乗った方がいい。ここでズルズルいかないように立て直すことが大事」と小笠原。悲願のアジア制覇へ18日のホーム上海申花戦は絶対に勝利が求められる戦いになる。
【菅家大輔】
 [2009年3月12日8時47分 紙面から]

鹿島まさか4失点…痛恨今季初黒星/ACL
2009.3.12 05:02
 ACL(11日、水原三星4-1鹿島、水原ほか)G組は昨季Jリーグ王者の鹿島が、アウェーでKリーグ王者の水原(韓国)に1-4で敗れ、黒星発進となった。

 惨敗だった。先月28日の富士ゼロックススーパー杯、7日のJ開幕戦と無失点で連勝した鹿島だが、アウェーで臨んだ水原との昨季の日韓リーグ王者対決で、まさかの4失点。痛恨の今季初黒星に、鹿島イレブンはがっくり肩を落とした。

 「残念。ここ2試合やれていたことができなかったです。悔しい」

 DF岩政が声を絞り出した。前半43分、鹿島ゴール前のこぼれ球を水原の中国代表DF李偉峰が先制ゴール。昨年2月の東アジア選手権・日本戦で、MF鈴木啓太(浦和)の首を絞め、イエローカードをもらった男の再び日本勢を苦しめる1発を皮切りに、水原は前半ロスタイムにも追加点。後半もさらに2点を加えて大勝した。

 鹿島は後半23分に元日本代表MF小笠原を投入。4点目を失ったロスタイムにFWマルキーニョスのヘッド弾で1点を返したが、優勝を狙う大会でG組1位通過も遠のく最悪の結果となった。「チーム全体が自信を持っていなかった」と岩政。次戦は雪辱を期し、18日にホームで上海申花(中国)と対戦する。


“日韓王者対決”どうした鹿島4失点大敗
 【ACL 鹿島1―4水原】J王者・鹿島がKリーグ王者の水原を相手に、まさかの4失点大敗を喫した。前半44分、FKのこぼれ球をDFリ・ウェイフォンに押し込まれて先制を許すと、その2分後にも速攻から追加点を決められた。前半終了間際の2失点に「0―1で折り返せればよかったが、悪い時間帯で…」とMF青木は唇をかんだ。

 「1つ1つの球際のプレーで勝てなかった」とDF岩政が敗因を分析したように、水原の激しいプレーに最後まで圧倒された。90分間で4失点以上を喫したのは07年8月29日のG大阪戦(1―5)以来68試合ぶり。DF内田は「アジアを獲るチームじゃないよ、4失点は」と吐き捨てた。

 昨季も準々決勝で敗退するなどACLでは力を出せていない。「去年はこのままズルズルいった。今年も同じなら成長していない。立て直さないと」。MF小笠原の言葉がチームの危機的状況を物語っていた。

[ 2009年03月12日 ]

鹿島惨敗、王者いきなり黄信号…ACL

前半、競り合う鹿島・新井場(右)(共同)
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ1次リーグ ▽G組 水原三星4―1鹿島(11日・水原ワールドカップ競技場) J王者の鹿島が、韓国リーグ王者の水原三星に1―4で惨敗した。前半2失点すると、逆転を狙った後半にも2失点し日本勢唯一の黒星を喫した。アジアでの弱さを露呈し、G組最下位発進、1次リーグ突破のピンチに立たされ、主将のMF小笠原満男(29)は気持ちの弱さを指摘し、活を入れた。川崎は中国リーグ4位の天津泰達と対戦。前半16分、ブラジル人FWレナチーニョ(21)が人生初となるヘディングゴールを決め、逃げ切った。

 国内では無類の強さを誇る鹿島が、またしてもアジアで沈黙した。試合後、DF内田は「サッカーの怖さ、厳しさを感じた」と振り返り、その場にしゃがんだまま動けない。MF本山は「厄日だった」とうつむいた。悪夢のような4失点。ファミリーと例えられるチームは、試合後、目も合わそうとしなかった。

 砕け散った。前半44分には、DF伊野波のファウルからゴール前右45度の位置でFKを献上。クロスからのこぼれ球をDF李に右足ボレーを決められた。その1分後には、ゴール前にDFが1人しかいない状態で左からのクロスを許し、2失点目。後半にも2失点。07年8月29日リーグG大阪戦以来、公式戦68試合ぶり、560日ぶりに4失点以上し3点差以上の大敗を喫した。

 前身のアジアクラブ選手権を含め、今回が6回目の出場。だが、最高位は前回のベスト8と勝てない。国内では、タイトル12個を数える常勝軍団も、一歩海外に足を踏み出すと弱い。MF小笠原は「怖がっている。逃げているような感じ。リーグ戦では考えられないようなミス、トラップ、パスをしている。気持ちの持ちようで、どうにでもなるのに」とチームに活を入れた。

 オリヴェイラ監督も「試合には勝ち、負けがあるが、今日は弱かった。難しい試合だった」と素直に完敗を認めるしかない。DF岩政も「突き詰めれば、一つ一つの球際で勝っていないプレーがあったと思う」と振り返る。内弁慶さをあらためて露呈した結果となった。

 「4失点もするチームは、優勝できない」と内田は厳しい表情で振り返る。アジア初制覇を狙い臨んだが、その道は険しいものとなった。

(2009年3月12日06時03分 スポーツ報知)

「弾際での強さがなかった」とのコメントに代表されるように、メンタル面での勝負に勝てていなかったように思える。
気持ちの持ちようでいくらでも結果は変わったと思われる試合であった。
ここで重要なのは気持ちの切り替えである。
空港で水キムチと唐墨を買い、お土産とせよ。
なかなか美味しい食べ物である。

水原戦コメント

2009年03月12日 | Weblog
<試合終了>
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
今日は最悪の試合だった。水原三星に先に点を入れられてしまい、そこからやられてしまった。鹿島が先制点を取れていれば、主導権を握れたと思う。この試合に対しての計画やチームの戦力が悪かったわけではなく、水原三星が先に点を決めたことで勝敗が分かれたと思っている。水原三星と戦ってみて、Kリーグは良いリーグだと思ったし、良い選手がいると思った。特に19番と6番と9番がすごく頑張っていたので、水原三星は勝つことができたと思う。

【AFCチャンピオンズリーグ 水原 vs 鹿島】オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.03.11)
3月11日(水) AFCチャンピオンズリーグ
水原 4 - 1 鹿島 (20:00/水原/14,126人)
得点者:44' LI WEI FENG(水原)、45+1' EDUARDO GONCALVES DE OLIVEIRA(水原)、82' HONG SOON HAK(水原)、90+1' PARK HYUN BEM(水原)、90+2' マルキーニョス(鹿島)

●オズワルド オリヴェイラ監督(鹿島):
「我々のチームにとっては最悪の試合でした。恥ずかしかったです。先に水原の方にゴールを決められてしまったことが痛かったです。先にゴールを決めた水原の方が主導権をもっていたのは当たり前かと思います」
Q:Jリーグではすごく良い試合をしていたのに、なぜこういう結果になってしまったとお考えですか?
「試合となると、負けたり勝ったりするのは当たり前です。今日は鹿島の方が弱かったと思います」
Q:後半、小笠原に代えた理由は?今日の試合での失敗は?
「小笠原選手は、いま回復中でありますし、Jリーグでも最後の10分で入れてリズムを戻すようにしているところです。戦力が悪いのではなく、水原の方が先にゴールを決めたことでリズムが移ってしまったのではないかと思っています」
Q:Kリーグのチームの印象は?
「オールスター戦は親善試合だったので比べるべくもないと思います。今日はKリーグとやってみて、Kリーグもすごく良いリーグだと思いますし、良い選手がたくさんいると思いました。特に19番(KIM DAE EUI)と6番(PARK HYUN BEM)とあとブラジル人のエドゥー選手がすごくがんばっていました。それで水原が勝ったのではないかと思います」

以上

【AFCチャンピオンズリーグ 水原 vs 鹿島】試合終了後の鹿島選手コメント(09.03.11)
●興梠慎三選手(鹿島):
「相手の勢いに負けた。立ち上がりとかは良かった。そこで決められなかった。(相手のシステムは)気にならなかった。2点目をすぐに取られたのが痛かった。点を取れなかった俺らの責任だと思う。次、Jリーグで頑張ります」
●本山雅志選手(鹿島):
「厄日だった。裏を狙っていこうということで狙いすぎた。もっと回せたと思う。回して最後のところでどう崩すかが問題。リセットして自分たちを見つめ直したい」
●内田篤人選手(鹿島):
「4点とられるチームじゃない。自分を含めてぜんぜん走ってない。3点目が痛かった。(田代)有三さん、(小笠原)満男さん、(佐々木)竜太が入って、さあこれから攻めよう、という感じのところで取られてしまった。この1敗は痛い」
●曽ヶ端準選手(鹿島):
「いいところがぜんぜんなかった。僕自身も距離感が悪かった。スルーパスや長いパスへの距離感が悪かった。後半は修正できたけど、チームに落ち着きをもたらすことができなかった。これで可能性がなくなったわけじゃないし、すぐにJリーグもあるし、来週の水曜日にはACLもある。切り替えていきたい」
●青木剛選手(鹿島):
「うちがプレスをかけると徹底してロングボールを狙ってきた。その分、DFラインを下げさせられた。相手はノーリスクでも蹴ってきたので、中盤で奪う形がなかった」



試合終了のホイッスルが鳴り、肩を落とす小笠原満男選手。後半途中から出場し、流れを引き寄せたが…。

素直に負けを認める。
こういう時も必要である。
これによってチームは一つ成長したのだ。
まだ試合は続く。
次の試合では違う結果を、そして進化した形を見せてくれるであろう。