会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

クライスラーその2

2009-05-03 17:25:43 | 自動車
前回オバマが怒ったファンドの件なんですが、サーベラスのことだろうと書いたのは間違いで、

Obama Takes Aim At Hedge Funds Amid Chrysler Bankruptcy

WSJで具体名が出てまして、


Ⅰn speaking specifically about Chrysler, Obama was singling out three institutions - hedge-fund managers Perella Weinberg Partners LP and Stairway Capital Advisors LLC, and mutual-fund operator Oppenheimer Funds - which are publicly known to have been part of the group that rejected the Treasury Department's $2 billion debt reduction deal.

Perella Weinberg Partners LP, Stairway Capital Advisors LLC, Oppenheimer Funds の三つでございました。

ずっと前に、政府に救済を求める前にサーベラスがナントカしろとか、議会かどっかから言われていたのが頭にあって、反射的にサーベラスだとおもってしましましたが、オバマがしかっていたのは債権者の中に入っているファンドのことなんですね。

記事では、ファンドの意見も報じてまして、そもそもファンドは投資家に対する義務を負っているのであって、勝手に債権放棄なんかできるか、という主張です。しかも、銀行と違って政府の救済の対象にもなっていないのにとか。

"The managers of those investment firms and hedge funds have fiduciary responsibilities to their investors," Bregstein said.

このfiduciary responsibilitiesというのは、CPAの勉強をしている人にはなじみの言葉ですな。運用を受託した者が負う忠実義務、なり誠実義務、とかいうやつで、これ、当然ながら、結構重い責任です。

もうぶっつぶれると分ってれば妥協の余地もあるんでしょうが、最終的には政府も金を出して、みたいな段階だと、簡単には折れられないってとこでしょうか。

とは言え、政府案にのらなかったことが、良かったのか悪かったのか、それはふたを開けてみないとわからないんで、今後は裁判所の判断次第で債権がいくら返ってくるかが決まってくるんでしょうな。

あれにのっときゃ良かった、ってことになったりして。

クライスラー チャプター11 オバマ怒る

2009-05-01 07:18:40 | 自動車
ついに出た、ってかんじですかね。
とは言え、前もって随分アナウンスがあったせいか、サプライズは無いですな。株価にもそんなに影響はないようで、すでに終わったハナシって感じです。逆に、これで少しあく抜けってことも考えられますね。日本でりそな救済が決まったあと株価は回復して行きましたが、クライスラーのチャプター11も結構歴史的なイベントですな。


‘Surgical’ Bankruptcy Is Set for Chrysler


まあ、後は報じられているとおりですが、このニューヨークタイムズの記事で、この部分・・・

But the president was pointedly critical of investment funds that rejected the government’s settlement offer, saying they hoped to benefit from the sacrifices of others while making none of their own. “I don’t stand with them,” he said in a stern tone.

これ、サーベラスのことでしょうが、大統領はきっちりと非難してまして、

オバマは投資ファンドについて厳しい調子で、彼らは政府の提案を拒否し、一切負担をすることなく他人の犠牲によって利益を得ようとした、『彼らは許せない』といったとか。

げーっ。債権者と折り合いがつかないとかなんとか、とは報じられていましたが、こういうハナシもあったわけですな。

それにしても、えっらいきついです。