美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

今を生きる大人の責任

2013-10-14 09:49:14 | Weblog
地球温暖化のを止めることは、今の人類の社会現状と発想では
不可能だと思っています。

人類、みんなが「心」を一つにして、「次世代の子供たちを守る」
と考えて「行動する」こと以外にないと考えるからです。

そんな中で生き残るためには、「食料」と「エネルギー」の自立を
個人も地域も国も目指巣必要があると考えています。

そんな解決策のヒントになる事例を見つけました。
「里山資本主義」という本がベストセラーになっていて、日本経済は
「安心の原理」で動くというものです。

 埼玉県の三富地域では素晴らしい社会づくりをしているそうです。
この地域は、「緑に富む・歴史に富む・人に富む」の3つの富にかけている。

柳沢吉保が、川越藩主になった時に儒教学者の進言をえて具現化した政策です。
元禄時代は、世界に誇る文化が江戸に花開いた時代です。

江戸には、多くの人が集まり、その膨大な食料を供給していたのが
この地区だそうです。

無農薬、化学肥料不使用の、完熟堆肥のみで育った生命力あふれる農産物が、
荒川を行き交う高瀬舟によって江戸に運ばれ、
江戸の若者達の人糞がまた運ばれて、完熟肥料となる。一切のゴミはない。

まさに理想の接続可能な循環型社会を実現していたのです。
三富の地域づくりには自然と共生する先人の知恵がつまっています。

区画整理された長い長方形の土地。一番手前の道路沿いに屋敷林に囲まれた住宅。
住宅を抜けると長い畑が続く。

さらにその奥には平地林がある。つまり各戸とも住居、畑、林とコンパクトに
設計されています。

私達が生きる上で、最低限必要なものは、燃料と水と食料です。
その3つを全て自給自足しているのです。

三富地域の雑木林は、クヌギやコナラなどの落葉広葉樹を中心に農業用として
作られています。
平地林を育てるには、間伐を行う必要があり、その間伐材が燃料となり、
時には建材にも使われる。また林には、小さな枝や落ち葉がありそれも燃料と
なります。

落ち葉は腐葉土をつくり、畑の最高の肥料となる。
新鮮な米や野菜は全部自家製だ。野菜や果物を外部から調達してくる
必要はない。

足りないものは、隣近所で融通しあう。
物々交換でいい。
そして水は井戸で、ガス台も電気代も上下水道代もタダです。

ガス代や電気料金の値上げも関係なくなります。

私達は、生きる本質、何のためにお金を稼いでいるのか、
その原点に立ち返る必要があります。

マネー資本主義、強欲資本主義が世界中を不安に陥れた。
世界中のお金のほとんどを一部の金融資本が牛耳り、お金がお金を生む金融工学を
生み、国家ですら危うくしてしまうことになってしまっています。

しかし一握りの人間のエゴイズムは大自然の摂理にかなわないので、やがて行き
詰まることは明らかです。

そんなことに翻弄されないで、必要な燃料と食事と水だけでも自前で確保できたら
どうでしょう。

まさに持続可能な~自然との共生スタイル~がそこにあります。

それが里山資本主義の主張するところです。
極論すれば、お金がなくても十分生きていけるということだ。

今、経済至上主義、倫理を欠いた強欲資本主義が間違いであることを多くの人が
気づき始めています。

国際競争力を高め、いかにGDPを上げるよう、国民も企業も努力してお金を稼いでも、金融資本を操る1部の人間が、何の苦労もなく
そのお金を得てゆくこの不条理に気が付いています。

もう一度自分たちの生活を考え直してみましょう。何のためにお金を稼ぐのか。

原点は、燃料と食料と水を得ることである。この3点だけでも、自給自足できるなら、大安心です。
本来、私達は自然のもつ無限の富の中で生き、生かされています。
その大自然の懐に抱かれて生かされていると言うことに気づけば、
何の不安もない生活になります。

自然との共生により安心できる社会を未来に向けてもう一度つくることは、
今を生きる私達大人の役割ではないでしょうか?