美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

明日この世がなくなると言われても

2013-09-18 13:55:19 | Weblog
1987~88年末までのインドネシアの大森林火災の鎮火直後の1999年1月に
東カリマンタン州バリックパパン市の現地を訪問した時の情景は
今でも脳裏に焼きついています。

かってジャングルの中を歩きながら感じていた
「自然の偉大さと人間の小ささ、人間も自然界の一部なんだ」という実感、

そして何百年、何千年もかかって育ってきた樹木を人間の経済的な繁栄という
都合だけで切り出してしまうことの罪。

その罪は木材資源が失われるというだけでなく、自然の森の生態系を破壊して、
たくさんの生物の命が失われてしまっているということに気づき、

その先兵になることをやめるため、24年前に転職を決意した時の状況よりも、
さらに厳しい、根こそぎ破壊された自然が目の前にありました。

このような現場にたった少ない日本人で有り、
このような現実を知らない人たちにできる限り、
熱帯雨林破壊の現実を知らせたい思いでその後の活動をしています。

世界中の森林が破壊されていますが、とりわけ東南アジアの森林は、
私たち日本人が森林を伐採、破壊して繁栄を築いてきたという事実があります。

かって、日本に大量の木材を供給してくれたインドネシアの森林は、
今ではWWF≪世界自然保護基金≫の報告では、
森のほとんどないイメージのアフリカ諸国よりも、

世界で一番貴重で危機的な森林として位置づけられています。

「いま地球上で起こっている森林減少は、次世代は言うに及ばず、
現在、生きている子供の時代にも、
大きな気侯変動による自然災害や感染症の拡大による健康被害などにより
危機的な状況を招く、まさに人類存亡の危機です。」


人類の歴史は、自然との戦いで、如何に健康な生活を守るか、自然界から
如何に富を発掘するかという文明を築いてきました。

これまでの資本主義では、基本的に自然資源は無料という概念で発達して
きました。

そして、招いたのが大気汚染、河川の汚染、海洋汚染、森林破壊、砂漠化など
人間が生存する環境を次々と破壊してきました。

いまこそ、自然に学び、自然の摂理にそって生きるという価値観の転換を
しないと人類が住めない環境になってしまいます。

人類文明の歴史は、森林と共に繁栄し、森がなくなって滅んできました。
現在騒がれている地球温暖化の問題も、
化石燃料の使いすぎにより大量のCO2が放出されていることも大きな要因
ですが、
地球規模の森林の減少と砂漠化が大きな気侯変動を招いていることの方が
大きな要因です。

森がなくなって、森が受け取る降雨の循環が不十分になり、
結果大気の循環も不全状態になり、気侯の変動が起こってしまいます。

森林は約70%の太陽光を吸収して、
地球から吸い上げた水分を蒸発させています。しかし、

森がなくなった砂漠では太陽熱を70%反射してしまいますし、
基本的に水が在りませんので蒸散作用もおこりません。

蒸散作用で出来た水蒸気を含む空気は、通常の空気より軽いために上昇して、
大気圏に熱を逃がして冷やされて雨や雪となって再び地球に循環して
水と大気の循環が起こっています。

この循環がかなり異常になっているために、
集中豪雨があったり、少雨になったり、旱魃になったり、竜巻が起こったり、
異常な風の吹き方が世界各地で起っています。

最近の日本の自然災害の状況をみれば明らかですが
すでに気侯変動は私たちの日常生活のなかで起こってます。

この状況を緩やかの変化に変えて、次世代が安心して生活できる
地球環境を取り戻すには、みんなでたくさんの効率の良い植林に取り組む
ほかに、対策はありません。

森のない地球に人類の未来はない!
あすこの世が終わるといわれても、私はリンゴの木を植える(マルチンルター)

みんなで植林