ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

東京ミステリ25年/対談編

2021年09月15日 | 東京ミステリ25年
昨夜のTBS「マツコの知らない世界」
「飛翔天女」豊田真奈美を地上波で久々におがめた
数々の「岩下の新生姜」レシピの登場に、岩下食品社長も好反応で何より。
ただ、現役時代のベストバウトが94年11月のアジャ戦@東京ドーム
というチョイスにはプオタとして納得しかねる。
アジャ戦だったら、95年3月にWWWAの「赤いベルト」を奪った
横浜アリーナの一戦だろう。いや、それよりも92年8月の
山田敏代との壮絶な敗者髪切り戦@後楽園をなぜ【以下割愛】

さて本題。9月も半ばに入ったので「東京人」東京ミステリ特集の
読み比べ企画に手を付ける。
ラスマエになる予定の今回は、双方の対談企画を比較する。

まず96年版の浅田次郎・鈴木光司・若竹七海の3氏の鼎談から、
東京をめぐる印象的な言葉を抜き出した。

【舞台としての東京~司会・新保博久】
浅田「新宿の副都心のビルの上に立つと創作欲を刺激される」
「表面を一枚ぺろっと剝ぐと過去の東京があるって感じ」
「江戸東京博物館に行くと、すでにその地層が展示してある」<これは本当
鈴木「妙なものが妙なところにある」
「住んでいるマンションの屋上に女性もののバッグが落ちていた」
「中には女性用のセパレートの水着が」<「仄暗い水の底から」の原体験
若竹「アパートの隣人はひとつのテーマ」
「定住者とぶらっと寄った人の区別がつかない。誰が異邦人か分からない」
新保「何があっても不思議じゃない場所で不思議な話を書くのはキツイかも」

ミステリが多種多様になっていく中で、
何が起きても不思議ではない東京は便利な舞台だが、
そこで紡がれる物語には相応の水準が求められる、と結論づけている。

一方で、21年版はその物語の水準の土台となる「資料作り」がテーマ。
逢坂剛氏が川本三郎氏との対談で明かした「流儀」をいくつか紹介する。

【手製の資料ノートがすごかった】
「小説の執筆は資料作り半分、書くのが半分。一種の執筆儀式かも」
「B4用紙を二つ折りにして外から表紙でくるんで製本している」
「カラー地図をあえてモノクロでコピーして自分で色づけする」
「インターネットはあくまでも参考程度」
「ウィキペディアは絶対に裏を取らなきゃダメ」
「勉強してから書こうとしたら一生書けない。書きながら勉強する」
<時代考証をめぐる藤沢周平氏の助言
「頭で想像して書いても、表現がお粗末になるし、必ずミスを犯す」
「物語を作ってから資料を集める。資料を見て物語が浮かぶ。両方ある」
「資料作りは20年以上前から。手製のノートは千冊以上はある」

一流の書き手によるアナログだが周到な下準備に、ただ舌を巻くばかり。
なお、この手製の資料ノートは荒川区の図書館「ゆいの森あらかわ」が
引き取ることになったとか。散逸が防がれるのは後世のために喜ばしい。

  • ACL
ラウンド16の2戦は、名古屋4対2大邱 蔚山0(3PK2)0川崎
名古屋はシュヴィルツォクのハットなどで逆転勝ち。
ミンテも2失点に絡んだもののCBとしてフル出場を遂げた。
J1王者の川崎は今季もアジアの頂点には届かなかった。
  • J2
長崎5対1山形 天皇杯で札幌を沈めた植中がJ2初得点初ハット
山口4対1金沢 山口が金沢を降格圏19位に置き去りにする勝ち点3
  • ホークス
首位ロッテとの3連戦の初戦を1対3で落とし、自力優勝が再び消滅。
3位楽天ともゲーム差2.5に開き、CS進出にも暗雲が漂う。
得点が牧原の初回先頭打者初球本塁打のみではさすがに勝てない。
8回まで毎回の14奪三振の力投を見せた先発・千賀を見殺しにした。

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