5年ぶりの開催。3日間で16選手が激闘。
サスケ初優勝で幕を閉じた「ふく面Wリーグ戦」の1回戦8戦を振り返る。
「ドクトル・ルチャ」清水勉氏が開会あいさつ。「この大会を楽しみにしていた人」として
テッドさん&浪花の名前を挙げたので、しんみりしてしまった。
開会宣言はハヤブサ(左)が務めた。車椅子から自力で立ち上がった姿に拍手。
「お楽しみは、これからだー!!」の決め台詞もとび出した。
ソラール対クネス。ソラールが十八番ソラリーナで勝利。
主導権は常にソラール。スピードこそないが、
ジャべ主体の重厚な試合運びに、クネスは終始受けに回ってしまい、
ドラゲーの速さとは異なる展開に対応できずに終わった。
そう言えば、最近のドラゲーは本場のルチャドールがほとんど上がっていないなあ。
ヒート対タイガースマスク。ヒートが久々のヒート・クラッチで勝利。
両足を痛めていたタイガースが短期決戦を仕掛けたが、ヒートには通じず。
ちなみに、この2人には「嫁が元アイドル・レスラー」という共通点がある。
怪人・ハブ男対シーサー王。ハブ男が猛毒波布空爆で沖縄対決を制した。
体格差に苦しんだハブ男だったが、コンディションやスタミナの優劣は歴然。
マットさばきは参加16選手の中でも屈指だったと思う。
サスケ対ビジャノⅣ。サスケがフロント・ネックロックで大ベテランを下した。
「相手はルチャの名門一家が生んだツワモノ。勝つには丸め込みあるのみ」
週プロでも「囲む会」でも、そう語っていたサスケだが、意外なフィニッシュだった。
なお、サスケのオーバーマスクは、ピンクを基調に、半分がビジャノというデザイン。
「囲む会」でひと足速く披露した際は、懐かしの「デルイガー」を思わせる外観に、
ワタシと2号を含む参加者からは「カッコイイ!」と賞賛の声が上がっていた。
ただ、このサスケの「挑発マスク」に、ビジャノⅣは怒り心頭。
敗れた後も、マスカラ・コントラ・マスカラ(覆面はぎマッチ)を要求していた。
なお、サスケはこの1回戦を皮切りに、
卍固め、腕十字、卍固めと、初優勝まですべてギブアップ勝ちを遂げることになる。
ゼブラ対サムライ。ゼブラがラ・マヒストラルをつぶして勝利。
なお、ワタシは大会前にゼブラの正体について、
本命:ユニオンの石川修司(身長190センチ超・岩手出身)
対抗:元ジャイアント・バボの長尾浩志(同じく身長190センチ超・現在フリー)
大穴中の大穴:レインメーカー(やはり身長190センチ超・ウルティモと浅からぬ縁)
とムチャな想像をしていた。
だが、登場したゼブラはそれほど長身ではなく、細身で猫背気味。
マスクとコスチュームを気にする素振りを繰り返し、急ごしらえ感が見てとれた。
正体として、ひとり浮かんだのは、体格が似ている元N●●●の志××××
<漫画「タイガーマスク」のゼブラの中の人の「最後の付け人」を務めた縁がある
ともあれ、仙台・盛岡と続くトーナメントで、岩手出身の実力者のサムライが
1回戦で姿を消すとは思わなかった。いまだに根強いファンが多いので残念だった。
ウルティモ対ブラック・タイガー。ウルティモがラ・マヒストラルで難敵を下した。
序盤からしつこくマスクはぎを狙うブラックに対して、ウルティモもマスクはぎの仕返し。
「みんな誰か分かっていると思うが、見せるぞー!!」と叫び、喝采を浴びていた。
その結果、上の写真のように、試合中にお互いのマスクをかぶり合うハメにw
デルフィン軍団が存在したころのみちのくでは、こんな展開をよく見たなあ。
セミのライガー対獅龍は、ライガーが強引な足取りけさ固めで獅龍から3カウント。
派手な大技も空中戦も打撃戦もない、レスリング一本の展開。
船木対秋山の三冠戦といい、「技術重視の短時間勝負」という試合は
今後のプロレス界のトレンドのひとつになるかも。
メーンのラッセ対剣舞。東北タッグ王者対決は、セミとは一変して空中戦になり、
ラッセがジャガラギ(ファイアーバード・スプラッシュ)で剣舞を仕留めた。
ラッセは、試合中に見せたこのトルニージョも見事だった。
2人とも初めての後楽園メーンを、それもサスケ・ウルティモ・ライガーといった
ジュニアの重鎮の後を務めて、さぞ重圧がかかっていたと察する。
そろって優勝を逃したが、この経験を今後の東北の大会で生かしてほしい。