ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

NOAHの今後を語り倒す

2015年05月13日 | プロレス・格闘技

試合が中止になったのにホークス2位浮上。ツキがある時はこんなものか。

さて本日は、そんなツキの欠片も見えぬまま、沈みっぱなしのNOAHを語る。

10日の横浜大会は、みのるの地元でタイトル戦全敗の屈辱。

メーンのGHC戦は、反則・乱入一切なしの一騎打ちで、丸藤がみのるに連敗。

この結果に思ったことが2点ある。

  1. 現在のNOAHで進んでいることは「スクラップ&ビルド」では?
  2. 同時に、NOAHにへばりついている古いファンを除こうとしているのでは?

まず1は、「外敵」鈴木軍の上陸以降の流れからの推測である。

後楽園のような小さなハコでハッピーエンド

有明コロシアムや今回の横浜文体のような大きなハコでバッドエンド

客入りはおおむね好調だが、NOAHには「ハイリスク・ローリターン」である。

昔からのファンにも、ビギナーのファンにも、双方に与える満足度が乏しい。

一方で、鈴木軍の大暴れの裏で、テンコジや中西さん、キャプテン・ノアといった

新日本の主流から外れている「第三世代」が続々とNOAHに上がり始めている。

横浜文体では、バレバレの覆面ギミックを駆使して、永田さんまで再上陸を遂げた。

そして、11日に発表になった来月9日の鈴木軍の後楽園大会。

スーパーJrを終えた直後のライガーまで、この流れに入ってきた。

さらに、丸藤と永田が屈辱の第1試合。これはもう「結託の結末」しか見えてこない。

この流れの先に何があるのか?

それはNOAHの「新日本のセカンド・リング化」とみる

WWEの「RAW」「SMACKDOWN」の二大ブランドのような形が思い浮かぶ。

まあ、現在のNOAHのブランド価値は正直、NXTにも及んでいないが

もしかしたら、将来はNEVERとGHCの王座統一戦とか、

新日本とNOAHの「ドラフト会議」とか、そこまで進むのかもしれない。

むろん、それが面白くない古いファンもいるだろう。

三沢が健在だった絶頂期のNOAHの再来を幻想している人々である。

プロレスに「純然たる正々堂々」しか求めていないウブなネンネの人々である。

ちなみに、ワタシは三沢が亡くなった翌日の博多スターレーンで泣くだけ泣いて

「三沢の個人商店」に区切りを付けた人間なので、その後のNOAHに幻想を抱くのはやめた

そこで2である。最近のNOAHは、そんな人々が自ら背を向けるように、

不透明試合を乱発しているように思えるのだ。そう考えると、鈴木軍には頭が下がる。

ボスのみのるをはじめ、実力のみでNOAH勢と渡り合える猛者ぞろいなのに、

古いファンには失望を、新しいファンにはヒートを与えるために、

ユニットの格を下げることも厭わずに、反則や乱入を繰り返しているのだから・・・

同時に、そのみのるに正真正銘の一騎打ちで「寝た」丸藤も腹が据わっているなと思う。

他のNOAH勢もとことん恥をかいて、落ちるところまで落ちる「覚悟」を見せてほしい。

「どこまで(三沢さんに)しがみつけばいいんだよ。だから弱いんだよ」

11日の記者会見で、みのるが吐いた上記の言葉は嘲笑ではない。真っ当な金言である

なお、横浜ではもう一つ、NOAHが古いファンを顧みていないと

別の次元で思わせる出来事があった。森嶋の引退あいさつである。

ヨレヨレのTシャツにデニムの短パン。しかも、最後のセレモニーは来月の大阪大会?

どれだけ当人が号泣しようが、ずっと見てきたファンはドッチラケである。

凱旋大会を2回も開いてもらった地元・江戸川区の支援者を何だと思っているのか?

西小岩の治療院の先生もきっと泣いているぞ

一連の行為がモリシの意思ならば、モリシの人格を疑う。

無理強いさせられたのならば、NOAHの会社としての姿勢を疑う。

これが馬場全日本で育った人間の、鶴田の引退セレモニーを間近で見た人間のやることか?

きょう13日は、その鶴田の祥月命日に当たることもあって、毒を吐かせてもらった。


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2 コメント

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Unknown (フラッ太)
2015-05-14 15:34:48
ご無沙汰しています。

 大変興味深く読ませてもらいました。さながら自民党1強に映るというのは例えとしてはちょいと生臭いのでもうちょっとマイルドに例えるとNOAHは「孔明亡き後の蜀漢」でしょうか。地上波で、しかも1ヶ月以上遅れて新日マットしか観ていないすごくライトなファンの立場からしても三沢が亡くなったことで馬場から引き継がれた全日の灯が消えたのは否定できない。それなのに“正統派”にこだわるあまりに凋落の一途を辿った。そんな感じを受けます。
 僕もよくわかってはいませんが、プロレスの“ギミック”と言われるようなものをNOAHの古株のファンは毛嫌いしているのかなとは思いますが、興行として成り立たせるにはそういう要素が必要なこともまた確か。新日は確信犯的に強調しているフシもあり、観る側も大なり小なり理解した上でチケットを買っている。それに今は軍団抗争というよりもレスラー個々がセルフプロデュースをして、それに付随する形でユニットが形成されていて、団体はアピールの場を提供するという流れに移り変わっているように思います。そこをNOAHは読み間違えたのではないかと。
 その意味でみのるの発言は核心を衝いています。確固とした個性(レスラーとしての売り)があれば団体問わずにリングに立てる、会社が雇ってくれることに甘えるんじゃねぇ、会社に頭下げさせるくらいに己を磨け!と僕は受け取りました。
 新日は面子オーバー気味でNOAHは面子が足りない。ジュニアはまだしもヘビー級戦線は森嶋引退で壊滅状態。お下がりといっては語弊がありますが、生き残るためには使えるものは何でも使うくらいのことをしないとNOAHは完全に「沈む」でしょう。それでも新日独り勝ち状態は当分続くとは思いますが…。
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レス (1号)
2015-05-15 02:25:02
孔明亡き後の蜀漢・・・いい例えですな。
魏延やら楊儀やらの内紛が続いたあたりもNOAHと重なります。
さしずめ丸藤が姜維の役回り?

レスラー個々のセルフプロデュースの重要性は全くもっておっしゃる通りで、
NOAHのレスラーに決定的に欠けているのはこの力量だと考えます。
リング内で良い試合を見せれば、地上波や週刊誌が何とかしてくれた
時代はとっくに終わったのですがね。
良い試合をしてもお茶の間には流れない時代。
でも、しゃがれ声ひとつでバラエティがとびつく時代でもあるわけですから。
みのるですら「ワンピース王」の顔も持っていますしwww

今後のNOAHに期待するのは、丸藤が永田さんと合体するとみせて
ダブルクロス&鈴木軍と悪の結託に走る展開ですね。
NOAH勢を真っ二つに割って、鈴木軍+NOAH残党と
新日本はぐれ軍団+NOAH残党の抗争というカオスになれば、
会場に足を運ぶ気にもなるかもしれません。
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