ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

自然を満喫 尾瀬ヶ原ウォーキング

2012年07月09日 | ウマさんの気ままなウォーキング
2012年7月9日(月)


久しぶりにかみさんと尾瀬ヶ原をウォーキングし、尾瀬の自然を心行くまで楽しんだ。
日ごろから歩くのは大の苦手のかみさんだが、尾瀬となると話は別らしい。
『少しくらいなら、歩いても良い』と言うので、誘ったら二つ返事でOKだ。

昨年10月には福島県の桧枝岐沼山峠から尾瀬沼を散策したことから、
今回は鳩待峠から尾瀬ヶ原を歩こうというものである。
尾瀬ヶ原ウォーキングはやや距離が長い。日帰りするには、鳩待峠を朝早くに出発する必要がある。
そのため、前日は鳩待峠行きのバス発着場がある戸倉から約35Kmほどの道の駅「川場田園プラザ」に泊まって備えることにした。
川場田園プラザは、関東の好きな道の駅 5年連続第1位ということで、我々もこれまでに何度か利用したことがある。
夕食は、道の駅「川場田園プラザ」のレストラン「武尊」だ。


レストラン「武尊」では地ビ-ルを醸造しており、ヴァイツェンとピルスナの2種を提供している。
夜21時まで営業をやっているのが嬉しい。


これはバイツェンだ。酵母を取り除かない無濾過ビールで、やや濁りがあるビールだ。
苦味を抑えた、フルーティーな香りが広がる。
ピルスナは、一般的なラガービールと同じタイプのビールで、透明で長期熟成のコクが特徴である。
明日の健闘を期して『乾杯!』


翌日(7月9日)は6時30分発の鳩待峠行きバスに乗るため、道の駅「川場田園プラザ」を5時に出発。
コンビニで朝食・昼食弁当を買い求め、戸倉へ向かった。
片品村戸倉へ至る吊り橋(戸倉大橋)を渡ると気分はもう尾瀬である。


戸倉に到着すると、キャンピングカーは駐車場入口の高さ制限のため、戸倉スキー場駐車場を案内された。
第一駐車場から約1.5Kmほど上ったところに戸倉スキー場のホテルがあった。


愛車はスキーのゲレンデ付近に停め(駐車料金は1,000円)、鳩待峠行きのバス切符(900円/一人)を購入。
バスを待つ間に朝食を済ませた。
戸倉スキー場からは我々の他に6名ほどが乗り込んだ。
中型バスはほぼ満席状態で鳩待峠に向った。


7時ちょうど、25分ほどで鳩待峠に到着。
早朝あるいは、月曜日のためか、先客はさほど多くはない。
先着の皆さんは、準備に余念がない。


先ずは尾瀬ヶ原への入口で記念撮影だ。


7時5分、尾瀬ヶ原”山の鼻”へ向けて出発。


最初は石が敷き詰められた坂道が続く。
前夜の雨で滑り易くなっている。


1Kmを過ぎる辺りから道は木道に変わった。
石の道よりは幾分歩き易いが、濡れているので油断は禁物である。


沢を流れる水の音に気持ちが癒される。
前夜の雨の影響で、かなりの水が流れていた。


山の鼻への途中に一か所だけ水芭蕉が群生している場所がある。
既に花は終わり、今は成長して葉っぱだけになっている。


時すでに遅し、と思いきや、一株だけ花が咲いていた。
よく残っていたものだと思う。


50分ほど進むと、左手に「川上川」が見えてきた。
こんな山奥で大して大きくもないのに、一級河川の表示があった。


川上川の橋を渡ると間もなく山の鼻だ。


森を抜けると・・・


8時3分、「尾瀬山の鼻ビジターセンター」に到着した。
鳩待峠からほぼ1時間、案内表示どおりである。


こちらは「尾瀬山荘」
帰りに立ち寄ることにしよう。


尾瀬山荘向いの無料休憩小屋でウォーキングに備えて持ち物の確認をして・・・


いよいよ尾瀬ヶ原へ入る。


尾瀬ロッジ
ここは国民宿舎で、一度に100名が宿泊可能ということだ。


尾瀬ロッジを過ぎると、いきなり目の前に尾瀬の湿原が広がる。


ニッコウキスゲ(日光黄菅)がところどころに咲いている。
まだ5分咲きの状態で、これから見頃を迎えるそうである。
近いうちに一面にニッコウキスゲが咲き乱れることだろう。


カキツバタ(杜若)


カキツバタはアヤメ科の植物だ。
この後にもあちこちで見ることができた。


こんもりとした茂みの向こうに山頂が雲で覆われた燧ケ岳(2,356m)が見える。


至仏山の頂上(2,228m)も雲がかかって見えない。
この日の予報は晴れである。今は雲に覆われているが午後からの天気に期待しよう。


湿原にカキツバタ(アヤメ科)が咲いていた。
ヒツジグサが浮かぶ池にカキツバタは良く似合う。


湿原を流れる小さな川だが、水量が多い。
前日まで雨が降り続いたためであろう。


白い二本の木道の先に燧ケ岳、絵になる風景だと思う。


ワタスゲ(綿管)
前夜の雨の影響でぐっしょりと濡れていた。


青々とした緑の中に真っ白い白樺は一段とコントラストが素晴らしい。


湿原で一休み。
燧ケ岳をバックに記念撮影だ。


ウラジロヨウラク(裏白瓔珞)がところどころに咲いていた。


ネイチャーガイドを先頭に歩く一団も数多く見られた。


”逆さ燧ケ岳”推奨の場所だが、あいにく雲がかかって水面には映らない。
雲一つない晴れにならないと”逆さ燧ケ岳”は望めないようだ。


ワタスゲが群生している。


9時5分、”牛首分岐”に到着。
山の鼻を出発してから1時間が経過していた。


ベンチではたくさんのハイカーが休憩していた。
我々も一息入れていくことにした。


燧ケ岳の雲が次第に薄れてゆく。
この分なら間もなく山頂を見ることができそうだ。期待が膨らむ。


燧ケ岳とカキツバタ
大勢の人が歩く木道の隙間にも関わらず、カキツバタの花がしっかりと咲いていた。


一輪のニッコウキスゲと燧ケ岳


カキツバタが群生している。


雨に濡れていたワタスゲだが、少し乾いてきたようだ。
綿がふんわりとまとわり付いてるように見える。


木道が二つに分かれていた。
”下の大堀川と水芭蕉群生地”の案内表示があった。
左側の木道を進む。


”下の大堀川と水芭蕉群生地”は動画で見るとこんな感じ。


下の大堀川を後にしてしばらく進むと、ワタスゲが群生している場所があった。


球状のワタスゲは少し風が吹くと飛ばされる状態になっている。


竜宮現象の湧出池は、これまでの湿原の池塘と違い、深い。底が見えない。
この池塘の中央付近からは水が湧き出て、向こう側へ流れ出ているのだ。
竜宮現象とは、湿原を流れる川が、一度地中に潜り再び流れ出ることで「池塘」と呼ばれる。


9時58分、竜宮十字路に到着した。


正面に竜宮小屋が見える。
見晴(1.6Km)を経由して、尾瀬沼まで6.6Kmとある。
いつか鳩待峠から尾瀬沼を経由して、桧枝岐御池まで歩いてみたい。
その時は、竜宮小屋にでも一泊することになるのだろう。


右手は富士見峠(4.2Km)


我々は左手のヨッピ吊り橋(1.5Km)へ回り、牛首へ引き返すことにした。
これ以上かみさんを引き回すことはできない。
この辺りで引き返すのが良いだろう。


白樺が一本だけポツンと生えている。
他にも何か所かにこのような景色を見ることが出来る。
尾瀬らしい風景だと思う。


尾瀬ヶ原にはシダが多い。
それも背丈がかなり高い。子供の身長ほどはあるだろうか。


かなり大きな池塘が現れた。
尾瀬に相応しい景色だと思う。


牛首分岐の方から、強力が大きな荷物を背負って歩いてきた。
どのくらいの重さがあるのだろうか?
2年前に来た時には80Kgほど、というのを聴いた記憶がある。


10時30分、ヨッピ橋分岐の道標に到着。


熊が出没するとの注意情報が貼られてあった。


ヨッピ橋


牛首分岐に向かう真直ぐな木道が印象的である。


牛首分岐に向かう途中の景色
白樺林をあちこちに見ることができる。


浮島が浮かぶ湿原だ。


ルリイトトンボ?
美しい瑠璃色をしている。
今が繁殖期なのだろう。


ニッコウキスゲ


ワタスゲ


燧ケ岳と一本の白樺


ニッコウキスゲの中を歩く。


燧ケ岳とニッコウキスゲ


熊が出没するため、鈴を鳴らして人が通ることを知らせることになっている。


至仏山にかかっていた雲も天高くなり、山頂が見えるようになってきた。


カキツバタ


全身真っ赤なトンボはショウジョウトンボの♂か?
これほどの赤いトンボは初めてだ。


11時55分、牛首分岐に到着し、ここで昼食を摂ることにした。
昼食後、至仏山をバックに記念撮影だ。
至仏山の雲は全くなくなっていた。


牛首分岐を出発して間もなく、湿原一面にワタスゲの群生を見ることができた。
午前中は雨に濡れていたため、あまり目立たなかったのかもしれない。


ヒツジグサの葉が水面に浮いている。


ヒツジグサ(未草)
未の刻(今の午後2時)に開くことから名付けられた、そうだ。(撮影した時は12時を少し回ったところである)
花径5Cm位の白い花は、夜間は閉じ、2~3日開閉をくり返す、とのこと。


逆さ燧ケ岳
朝方よりはかなりましになった。


日本100名山の至仏山が迫ってきた。
7月1日に山開きしたそうである。


アカハライモリ
よく見ると結構たくさん這い回っている。
近くで写真を撮っていた人が連れの人に『これ、サンショウウオや』と紹介していたが、間違っている。
まさかこんなところにサンショウウオが? と思ってはいたがその時には訂正するほどの自信はなかった。
背中側は黒あるいは茶褐色だが、腹は赤地に黒の斑点模様になっている筈だ。


至仏山とニッコウキスゲ


12時40分、山の鼻休憩所に到着した。


「至仏山荘」で一休み。
熱いコーヒー(350円)が美味しかった。
かみさんは花豆ソフトクリームを注文したが、値段(500円)を聞いて少し不満な様子だ。


一服した後、鳩待峠へ向かった。
川上川の橋を渡る。


イワナ?
本流から分かれた流れの出入り口が塞がって、逃げ場のない浅瀬に魚影が。
イワナ?だそうだ。
他にもう一匹いたが、そのうち水が涸れてしまったらどうなるんだろう、と気になった。


かみさんはいささか疲れたようだが、最後まで頑張って欲しい。


緑がいっぱいの中を鳩待峠へ


木道の階段


至仏山だ。
朝方は雲がかかって山頂は全く見えなかったが、雲は消えていた。


緑が美しい


木道から石畳の道に変わる。
あと少しだ。


14時7分、ゴール。
14時30分発戸倉行きのバスに間に合った。


鳩待峠から、朝方には雲で覆われていた至仏山の山頂が、はっきりと見えた。


土産物屋に立ち寄り、ゆっくりと品定めでもしよう。


朝方通った片品川に架かる戸倉大橋だ。
ここで尾瀬に分かれを告げ、道の駅「白沢」へ向かった。


道の駅「白沢」の「望郷の湯」に入って帰ることにした。


「望郷の湯」の露天風呂からの眺めはなかなかのものだ。


「望郷の湯」で汗を流してさっぱりし、帰路についた。
梅雨の晴れ間に尾瀬ヶ原の自然を思う存分に満喫できて、来て良かった、と思っている。
次に尾瀬に来る機会があれば、鳩待峠から尾瀬ヶ原を経由して竜宮小屋辺りで一泊し、尾瀬沼・大江湿原へ向かいたいものである。
また、至仏山にも一度上ってみたい気もするが、果たしてかみさんはOKしてくれるか、気がかりではある。


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