ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

3か月振りの例会 小野小町伝説の地を訪ねて

2021年02月26日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2021年2月26日(金)

隔週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
令和2年(2020年)度第11回(2021年第1回)、「小野小町の伝説の地を訪ねて
ウォーキングに参加した。

新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、昨年11月27日の「龍ヶ岡公園とその周辺散策」
を最後に12月以降例会を中止していたが、本年2月23日に茨城県の”緊急事態宣言解除”が発表
されたことから、この日3か月ぶりに再開することになった。

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
美しく咲き誇っていた桜の花びらも、春の長雨が降り続く間にむなしく移ろい色あせ、
同じようにわたしの若さも容色もすっかり衰えてしまった。
なすこともなくこの世に生きてじっと物思いに沈んでいるうちに。

小野小町は、平安初期の歌人で六歌仙・三十六歌仙の一人。家集「小町集」がある。
絶世の美女といわれたが、晩年落ちぶれて諸国を放浪し、各地に小町伝説を残している。
謎の多い歌人として知られている。

土浦市と石岡市にまたがる地域に小野小町にまつわる伝説が残されている、と聞き、
この日はその小野小町の伝説の地を歩いてみようということになった。

この日の第二集合場所、石岡市柴内の朝日里山学校の駐車場に行ってみると、
既にかなりの人が集まっていた。
その後も次々にやって来た。


なんとその数28名、自分の予想を大幅に上回る人数である。
来年度の会費徴収を行うという連絡網が少なからず影響したのではないかと思った。


来年度の会費・スポーツ保険料の徴収や新しい連絡網・スケジュール等の配布を慌ただしく終わらせた。
続いてTK会長からコロナ禍の中、会員に対する気遣いと再開に向けての力強い挨拶があり、


10時14分、小野小町の伝説が伝わるという、石岡市小野越の北向観音堂を目指して出発!


後に続く皆さん。
マスク越しに表情はよくは分からないが、久しぶりのウォーキングを心待ちにしていたという様子が伺えた。


駐車場から緩やかな坂道を少し下ると、正面にはたくさんのビニールハウスが・・・
ビニールハウスは透明ではないため、中は見えない。


『みんないちごの栽培用なんじゃないのっ?』
この辺り(石岡市辻地区)はいちごの栽培が盛んな所だ。


小さな川を渡って左に折れて進む。


『ビニールハウスだらけだよねっ』


しばらく小川に沿って進むと、


少し広い道路に出た。


右に折れて進むと、県道138号(フルーツライン)の辻交差点である。


県道138号の辻交差点を横断。


交差点のそれぞれの角には小さないちごの直売所がある。
直売所には帰りに立ち寄ることにして、県道138号を不動峠方面へ。


上林製材所の材木置き場前を通過。


県道138号を小野越の北向観音堂を目指す。


薬師古道方面へ通じる道沿いに立つ家々。
『大きくて立派な造りの家だよねっ』


10時35分、少し早いが、水分補給のため最初の休憩だ。


きれいに手入れされた梅の木に白梅が咲いていた。
『もう直ぐ満開だねっ』


朝日峠方面の山並み
『小町はあの山の峠を越えてやって来たんだってねっ』
『峠はどの辺りかしらねっ?』


県道138号を小町が参拝したと伝わる北向観音堂方面へ。


小町は晩年に近づいてきた頃、昔の美貌もまだ残っていたが、肌も荒れ、やはり往年の面影は
かなり薄れていた。
都の占いで、東国に行けば肌もきれいになる処があり、この世の浄土があると聞いて、
東国から陸奥国へ巡礼の旅をする決心をしたのである。
生まれが出羽国(秋田)で、親類も陸奥国にはたくさんいたので、陸奥国へも行ってみたい
と思ったのであろう。
しかし、筑波山麓の清滝観音までやって来た時、長旅が祟り、これ以上先に進むことができず、
村長(むらおさ)の小野源兵衛宅でしばらく逗留することになった。
しばらく小野村でお世話になり大分疲れも癒され、近くの清滝観音をお参りしたりしていたが、
それまでの疲れと長旅の影響で顔にはイボができ、何とも哀れな姿に。
村人から山を越えた向こう側に病を癒してくれ、イボ取りの効能があると評判の北向観音が
あることを聞いたのである。
天気の良い日、この小野村から裏山に登り、反対側の山麓にある北向観音に参拝したと云う。
そして北向観音の観音様にイボが無くなるように一生懸命にお願いをしたそうである。


『小野小町もこの辺りを歩いたのかねぇ?』
さらに県道138号を進むと、


前方にレストランを思わせる洒落た建物が見えて来た。
看板には「ミッドクリークフィッシングエリア」、「ミッドクリークカフェ」の文字が見える。


『どうやら釣り堀のようだねっ』
建物内には釣りの受付や”カフェ”があるとのこと。


道路脇に古い石碑が立っていた。
『馬頭観音なのかなぁ』
石碑に刻まれた文字はかすれてしまって、なんと書いてあるのか読むことは出来ない。


さらに県道138号を進み、


小桜川に架かる小野越橋を渡って進むと・・・


北向観音堂と書かれた案内板があった。
案内に従ってあぜ道を進む。


あぜ道の先は小桜川から分岐した小町足洗川になっている。


突き当りの小町足洗川を右に折れて進む。


観音堂の前を流れる小川を小町足洗川と言うらしい。
小町が峠を越えてここ北向観音堂に辿り着いたときに、きっと足を洗ったと、村人たちが
考えて名付けたのだろう。
小川(小町足洗川)に架かる小さな橋を渡ると・・・


『北向観音堂に着いたみたいねっ?』


右手にこの地区(小野越)の集会所のような建物があった。


「小町せせらぎの家」という看板が掛けられていた。
使われている様子は伺えない。


急斜面の石段の先にお堂のような屋根が見えた。
目指す北向観音堂のようだ。背後の山は北向山と言うらしい。


石段の登り口左側の”小町ゆかりのいぼ神様”の立て札には次のように案内されている。
平安時代の歌人で絶世の美女と謳われた小町も悪い皮膚病に罹り、
北向山観音堂の十一面観世音菩薩に病平癒の祈願をすると共に、
この霊石のイボ神様にお祈りをしたところ、立ちどころに治ったと
伝えられています。


観音堂への階段の右側に清水が湧き出している所がある。
”小町が化粧した清水”と云われている、のだそうだ。


急な石段を登って観音堂へ。
『いやぁ ほんと急な石段だよなぁ』
『怖いよねっ』


『降りるときが危ないのよねっ』


石段を上ると、正面にお堂があった。
小町が顔の”イボ”をとるためにお参りしたとされる北向観音堂である。
集落西端の大字仏生寺字観音地区にあった龍光院の別院で、本堂の正面が北側を向いている
ことから名付けられたとされている。


北向観音は現世の幸せを叶えてくれるとされている。
仏が北を向くと拝む人は南向きになる。
このため南の天竺の方に願いが届き、現世の御利益が得られると考えられているのだそうだ。


小町の願いは見事に叶って、美しい肌を取り戻すことができた、そうである。
『観音様はどこっ? 何か見えるのっ?』


中を覗くと、ご本尊「聖観世音菩薩立像」らしき像の一部が見えた。


北向観音様へのお参りが終わり、戻りは急な石段は避けて、観音堂の裏へ。


北向観音堂から仏生寺方面を望む。
のどかな田園風景が広がる。


緩やかな坂道を下り、


小川(小町足洗川)に沿って進む。


小町足洗川の流れはきれいである。
『小町よりもっと昔からきれいだったんでしょうねっ』


北向観音堂の前辺りに戻って来たとき、手作りの干し芋が配られた。
『甘くて美味しいわ~っ』


芋の苗を植える段階から作ったそうだ。
『上手にできてるわよっ』
『ありがとうっ!!』


北向観音堂入口まで戻って来た。


田んぼでは早くも田植えに備えての作業が始まっていた。


次の目的地は、県道138号辻交差点のいちご直売所である。
『いちごが楽しみだねっ』


のどかな風景だ。
『ここはまるで時の流れが止まっているようだねっ』


『煙の立ち上る景色ってのはなかなか風情があって良いもんだねぇ』


皆さん、3か月振りとは思えないほど足取りは軽そうだ。
例会中止中は散歩やウォーキング(ハイキング)などを欠かさなかったのだろう。


11時22分、「ミッドクリークフィッシングエリア」前を通過。
『一度ミッドクリーク カフェに行ってみたいわねっ』


続いて菖蒲沢地区辺りを通過


ここを左へ曲がると薬師古道方面へ通じる径だ。


市指定文化財 薬師如来像、仁王像の看板が立っていた。


左手山の中腹に薬師如来堂へ通じる径(ガードレールの部分)が見える。
次に訪れる機会があれば、薬師如来堂へ足を延ばしてみようと思う。


『菜の花がとってもきれいだねっ』
『春はやっぱり菜の花が似合うよねっ』


辻地区辺りをいちご園直売所へ。


『ずいぶん立派な長屋門よねぇ』
『いちご農家さんかしらっ?』


前方にいちご園の直売所が見えて来た。


11時40分、いちご園直売所に到着。


『お土産にいちごでも買って帰ろうかな~っ』


買わない人には待ちぼうけをさせてちょっと申し訳ない気分。


試食した中ぶりの”とちおとめ”は甘くて美味しかった。
1パック(税込650円)を2パック(計1,300円)買うことにした。


土産のいちごを買い、県道138号の辻交差点を横断し、


朝日里山学校の少し手前の柴辻橋を渡る。


朝日里山学校(旧朝日小学校)の正門へ。


朝日里山学校の正門入口への目印となる重厚な塀が印象的だ。



そこを左に曲がるとゴールの朝日里山学校駐車場は直ぐである。


AR子さんも2パック買ったが、箱に合うサイズのビニール袋は置いてなかった、とのこと。
『買い物袋を持ち合わせてなかったので、ちょっと不便だったわぁ』


11時58分、朝日里山学校(旧朝日小学校)正門に到着。


『いやぁ 懐かしい風景だなぁ』
『田舎の小学校の頃を思い出すよね~っ』
旧朝日小学校は、昭和30年に建てられ平成16年3月に廃校になった、とのこと。
現在の朝日里山学校は、平成20年11月に体験型の観光施設として新たにスタートした、そうである。


12時00分、ゴールの朝日里山学校駐車場に到着した。


次回(3月12日の筑紫湖から筑波山梅林)の紹介と、会長の挨拶の後、解散することにした。
『皆さん、今日は大変お疲れさまでしたぁ』


3か月ぶりでしかも今年最初の例会が無事終わって一安心している。
県独自の緊急事態宣言は3日前の2月23日に解除されたばかりである。
感染者数は減って来てはいるものの、コロナ禍が続くなかでの例会は、正直不安もあった、
そのような状況では参加者はそれほど多くはないだろう、多くても20名には及ばないだろう
と予想していた。
ところが、蓋を開けてびっくり、予想を大幅に上回る28名もが集まったのには正直驚いた。
会員の皆さんはやはり歩くのが好きなのだということをあらためて実感した。

次回は3月12日(金)の「筑紫湖から筑波山梅林」である。
今年の筑波山梅林の梅まつりは、この日(2月26日)から3月21日に変更になった、とあった。
筑波山梅林全体の開花状況は、2月26日現在5分咲きとのこと。
次の例会では満開を期待したいし、またそうなることを祈りたい。

この日の万歩計は、9,500歩を計測していた。

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