2017年8月23日(水)
「健康ウォーキング同好会」仲間のNさんと、トラベルギャラリーの富士登山
(サンシャインバスツアー)に申し込んだのは5月30日。
あれから凡そ3ケ月、いよいよその時がやって来た。
何度か筑波山でトレーニングを重ねたとは言え、期待と不安が入り混じる。
8時37分、東京駅前に到着。
集合時刻は8時50分、充分に余裕のある時間である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/15/7a6027368690a120ac5dab4f8ea18e3c.jpg)
集合場所は丸の内丸ビル前に指定されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0a/d0535de7744a6e7106fee0c15aa82db1.jpg)
富士登山に同行するNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/e1/a7f1c8a76356073915c3fa2b8b9f116b.jpg)
指定された場所には草津往きの大型バスが停車していたが、
全員揃ったのか、9時5分ほど前に出発していった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a6/ed8600c8f308dbe26828a3defcd7bf47.jpg)
9時ちょうど、この日のツアーバスが到着した。
スタッフ(登山ガイド)の女性が下りて来て、点呼を取り始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/94/f2b171f76791907f332fca0e93825b83.jpg)
点呼を終わった人からバスに乗り込む。
定員24名ほどの中型バスである。
コンビニで買ったこの日の昼食・飲物と入浴用具や着替えなど
バスの座席に残しておけるもの以外はリュックに詰めてトランクへ収めた。
参加者は、男性7名、女性12名の併せて19名だった。
女性陣の中には、これまで10回も富士山に登ったという人もいると聞いて、
びっくり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/9d/ed562c06cacb596bbe000fb70517ffe5.jpg)
登山ガイドの倉持さん。
自己紹介の後、富士登山の注意点や持物、リュックの詰め方などの説明を受ける。
彼女の今後のツアー予定表が配られたが、国内・海外のスケジュールが
びっしりと書かれていた。
ほっそりとした身体からは、とてもそのようなスケジュールを熟すような人
には見えない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/93/f451c9a465770b989341ce1d012b844f.jpg)
バスは渋滞の首都高速3号線を抜けて東名高速道を走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/29/2ad38c6437212449b22baabf92ac3571.jpg)
10時20分、海老名SAで休憩を取り、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b1/f2638d490498fdd50bf915b072bcb8e1.jpg)
再び東名高速道を走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/fe/c499c847e6b932348b0cbaa685f47f51.jpg)
11時5分、御殿場ICに到着
御殿場市内の「カメヤ」で男性の登山ガイド上鶴さんが同乗
富士宮登山口へ向かう間に昼食を摂った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/96/4dd52065f2c3ab58177c0c1213c0fdc3.jpg)
12時16分、富士宮登山口に到着
多くの人が準備を進めていた。
吉田口に比べればとても少ない、とのこと。
また、平日のためガラガラなのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/34/2a99ede4c11e3aaf363306dbc159b460.jpg)
富士宮登山口の石碑の前で記念の1枚
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/72/d09f9ec8cb6740d7e3a6a31fa74e4633.jpg)
倉持さんの掛け声でストレッチ(1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/89/7fa4ca42bf0eefb16f3877072dc1d654.jpg)
ストレッチ(2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0e/fd186d22272ef8fc5a0f0507ff0aa5cd.jpg)
ストレッチ(3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/1f/230951b3e071527edf196ad8e7b4e4a5.jpg)
ストレッチ(4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b0/328051188da0fdcf4a7457ea86d8a7af.jpg)
上鶴さんにリュックの状態をチェックしてもらうNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c5/19bd966dac141d15cc3f2f404db04945.jpg)
準備万端のNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f7/2ec49aeffb4bec71c2127686adf3c2af.jpg)
自分も上鶴さんにリュックの状態をチェックしてもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/b3/3fb6dff2815fe0b887939e0e219c5abf.jpg)
それまで曇がかかって何も見えなかった富士山の頂上が
ほんの一瞬だが見ることが出来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/b7/1f0cd5330ae9ed6cb180838df9e3f133.jpg)
山頂の剣ヶ峰らしき場所も見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/e5/e7e401909778d22db6d10f9bc76c7626.jpg)
富士宮登山口に向う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/18/a6c500521c40b4a7f2f68ac9e8992c01.jpg)
登山口の前にある地図で、登山ガイド上鶴さんによるルートの説明を受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d5/9ea6d76186afbcbc3301dc58873eb17f.jpg)
富士宮登山口を出発し、富士宮口六合目でプリンスルートへ分岐。
宝永火口を抜け、馬の背を通り、御殿場口の六合目へ向かう。
富士宮口六合目から御殿場口六合目間は、2008年に皇太子殿下が登頂
されたことから、”プリンスルート”と呼ばれる。
御殿場口六合目に合流した後は、御殿場ルートを登り、
七合五勺の「砂走館」を目指すことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/98/bce525fdfd855aa4b3ffeb239acf172b.jpg)
12時54分、登山開始である。
標高は、2,400mとある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/88/50797007745308bf0aca844b5e4ad05f.jpg)
緩やかな坂道
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2a/fa394acaf12050c30d0dedcba2a5a5be.jpg)
先頭を上鶴さんが歩き、一列縦隊で後ろに続く。
最後尾は倉持さんが務める。
休憩する毎に最前列の3人が最後尾に回るという方法である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/eb/029aaa8ac8b5b47ba4b49b787c31ed49.jpg)
登山道は、火山灰で出来ており、風が強いと砂埃になるような状態だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0c/f529adbcd7f97fbcf10ba974a4bf610f.jpg)
上鶴さんの登山道の登り方のレクチャーを受ける。
肩ほどの広さで逆ハの字で登ると疲れ難いとのこと。
また、歩幅は出来るだけ小さい方が良い、とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/2c/332565f718311a0d874e14d2163ab2ce.jpg)
荷物などを運ぶためのブルドーザー道を横断。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fd/00a97b840f0577e2841f077fc54aa1d2.jpg)
前方に富士宮口六合目の山小屋が見えて来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/4c/f71e849eadefcf6ddb685164d9193205.jpg)
13時20分、富士宮口六合目の山小屋「雲海荘」と「宝永山荘」前を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/f6/0d40b960adab0700f1eb6f1350e34cff.jpg)
「宝永山荘」の先が富士宮ルートとプリンスルートとの分岐点になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f2/7b566013c940f2aabea63576fa02a824.jpg)
宝永火口(プリンスルート)を目指し右側へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/66/e8cba7700d8dbda949adc68770fc85b1.jpg)
下山するグループとすれ違う。
『こんちわっ』
『どうぞっ』 『どうも~っ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e0/930cf3da2408fbfbabe6a19c126a639f.jpg)
宝永第一火口を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1f/21373abfd05bef2cc42bd2e8639bb341.jpg)
途中低木の箇所があったが、ここを最後に木は全く生えていなかった。
標高は2,400m超、森林限界なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/bb/5b11ec5659bbf218b281aee7bb8bb8e6.jpg)
13時36分、宝永第一火口縁に到着
『前方の一段高い所が宝永山頂(2,693m)ですっ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/cc/1c3f50b2ad55cce7836fbfa348cf9573.jpg)
宝永第一火口の中にプリンスルートが続いている。
火口の先は急斜面の上りになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ab/fd36f15825a9c33b23911c34188dc993.jpg)
宝永第一火口を目指して坂道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/01/7cf7333658cb40e92bc96cf4fee7973f.jpg)
7-8分ほど坂道を下って行くと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/55/8c0119af83fa6dbb1fcca1c6f2c72f29.jpg)
平らな場所があった。辺り一帯に大きな岩がゴロゴロと転がっている。
ここが宝永第一火口の底になる。
13時45分、ここで一休み。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b3/d8b0df82388bb93190cfbdbb783f18f7.jpg)
簡単な腹ごしらえをするNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/06/700dd5c40d3510a23b48eafd4164a80b.jpg)
突然雨らしきものがポツリ、ポツリ。
上鶴さんの指示で、ほぼ全員がリュックカバーを装着。
寒さは殆ど感じないが、天気の急変に備えてレインコートを着る人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/4f/501a14850bf9a20ca22a46c151a61bb6.jpg)
宝永火口からプリンスルートを見たところ。
ここから見ると、それほど急な坂道のようには見えないが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/e5/8ba84fa1891d002d269fa7ac6f57cef1.jpg)
斜面の道は、登り始めは小石などで硬くて登り易かったが、
次第に火山灰が積もったような柔らかな砂の状態に変わって来た。
靴を踏ん張るとずるっと滑って歩き難いし、また疲れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/2f/bd3a947a103ebf7bb25d161f282fadd9.jpg)
途中振り返って宝永第一火口を望む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c4/32341b8583a11f83a783e6c925679cdc.jpg)
下山グループとすれ違う。
下山するスピードは速いし、(自分より)若い女性たちなので元気が良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/50/6c555885551631ddc100266e10cb2a70.jpg)
次第に急坂になり、砂が深くなった分、靴が砂で滑って
力が思うように入らない。歩き難いことこの上ない。
けっこう疲れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/30/82488eefb37d6520a9e5522dd0e88428.jpg)
長崎から来たという別の下山グループとすれ違う。
すこぶる元気が良い。
『頑張って~っ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/ab/7120e0d5a8d85d8f3b5ea083665fdfbf.jpg)
14時26分、ほぼ直角に曲がるカーブの所で一休みだ。
雨の心配はなくなったということで、レインコートはリュックの中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0f/16b3dc47028eefad6e36f8bb409d5dfd.jpg)
宝永第一火口で休憩した場所が小さく見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/68/a4d6c345cf14da10d05f061a44e32076.jpg)
休憩の後、先頭グループ3人を入れ替えし、次の目標地馬の背を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c1/a91ab5b00bf4d2c41d6a74c954a80241.jpg)
馬の背を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ce/5d80df008f580f8053d0ee6d90c99c63.jpg)
次第にガスって来たが、雨が降る様子はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a5/42c9d097add12a7b1a4491f390cfd27f.jpg)
馬の背まであと一息のようだが、かなりしんどい。
既に標高は2,600mを越えていると思われる。
呼吸が荒くなってきたのが自分でも分かる。
息を吐いて・吐いて・大きく吸う、という呼吸を繰り返す。
酸素がたくさん取り込まれ、楽になるそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/d4/fd9a9382f210701a46fa2aa109aad4a3.jpg)
馬の背の少し手前で、後続との調整のため小休止。
この先風が強くなり、体温が下がることが予想されるということで、
厚手のジャケットなどを着る人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/95/1d7126472ff11dd43856684ddf5a0f64.jpg)
15時15分、宝永山(2,693m)まで5分という分岐点を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/df/a0781a3fd3d098c982f4a6f779eb9923.jpg)
雲の中、馬の背辺りを通過。
宝永山への分岐点を過ぎると、道は少し平らになり、歩き易くなった。
しかし、周りは雲で何も見えない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e1/b486e1576c512d1a4a615515aa870ff4.jpg)
雲が薄れて来たと同時に”大砂走り”への分岐点が見えて来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/78/02638842b8d4e738b72e4811ca925690.jpg)
下りは”大砂走り”を下って、御殿場口新五合目を目指すことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ef/0bef6a9b05aa6fcee193801b98bd58e0.jpg)
15時31分、”大砂走り”の分岐点(下り六合)に到着
ガイドの上鶴さんが拍手して迎えてくれた。
『よく頑張りましたねっ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f6/c034db2861694a00f9500b0236b22027.jpg)
振り返って”大砂走り”と宝永山を望む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/87/ed59e2ada92f80a5ac920d571ffab48e.jpg)
下り六合から分かれてプリンスルートを進む。
プリンスルートはここからジグザグの道になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8f/1c409d0de2479eadf59a53a01b2bce5d.jpg)
直ぐ左側は、”大砂走り”の下りになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/bc/2fc03b556753d0107c8c65e80fe61a1c.jpg)
プリンスルートを進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/27/08c584b8aeede474507468d9581234c7.jpg)
岩場がところどころにあるので、注意しながら歩を進める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/11/3cf65ec6eacd91d5ba750b7cc09bd9fc.jpg)
一休み。
ガイドの上鶴さんによると、普通の登山はあまり休み過ぎると良くないが、
富士山の場合は、休めば休むほど良いのだそうだ。
古希を過ぎた自分たちにとっては、ありがたく、また嬉しい言葉である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/f9/0e0dd3344d472674a6948a9602d334cf.jpg)
15時55分、御殿場口六合目に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/62/7e72d5d940c0ce2f7ef68e750dff85e3.jpg)
宝永山へ続く稜線が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/cb/575b7704ee508d59652db37a20993351.jpg)
薄く雲がかかっているが、富士山山頂らしきものが見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/1b/897205b111b25e19278e2f1abd256af0.jpg)
御殿場口六合目の標識をバックに記念の1枚
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/30/71dd2bcf278632c009fa7abb70324f03.jpg)
この後、七合五勺の「砂走館」へ向かうことになるが、
その前に御殿場口七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/d5/c37df53e60150f7a25aec1a8937273d5.jpg)
ジグザグの登山道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/13/a870f7cac55ce289fb4247863992e4ac.jpg)
16時36分、七合目付近のブルドーザー道に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8b/3adf9f314c3aa2f14b2d5e4374954f3e.jpg)
ブルドーザー道を挟んで一休みだ。
この辺りになると、少し登って少し休憩というパターンを繰り返す。
左上方に山小屋らしき建物が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/8d/2471e477f884939866d7e9f21fb329d0.jpg)
右手の山麓には、湖が見える。
山中湖だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/44/027252a4af03cd3289d20a4d7e9ae8cd.jpg)
山小屋が次第に近く、大きく見えるようになった。
もう一息だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/8a/97b99d5c32c50cb95847ce2fbfb60469.jpg)
七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/aa/c480fe5e342c351b61083b494b22e3ba.jpg)
七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/cf/095b96c12270e686255bee9498796051.jpg)
16時40分、標高3,000m地点を通過。
人生で初めて3,000m以上の場所に立ったことになる。
「砂走館」は標高3,090m、もう少しだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d3/7f72ed869fdd2034f22124a878cfacf4.jpg)
”大砂走り”分岐点を通過
下りはここを右に折れ、”大砂走り”へ向かうのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5a/17541632355635b339477f089ffb7333.jpg)
山小屋までの距離を示す看板があった。
七合五勺「砂走館」まで400mとある。
息が上がる、かなり苦しいし、厳しい。
ここは頑張るしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/40/1a66d4996f6344d08a50541bbd60d9ca.jpg)
16時48分、最初の山小屋七合目の「日の出館」(3,030m)に到着。
3,000m地点から僅か30mなのだが、これがきつい。
これが富士山なのだろう。
一先ず「日の出館」前で休憩だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a2/87c39c2f109a324556602c85d6b9941b.jpg)
『いやぁ素晴らしい眺めだぁ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/43/e5f10b1045455d1c62b10ee03ed083f6.jpg)
「日の出館」からの見晴らし。
正面は雲がかかって見えないが、左側の山中湖が美しい姿を見せる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/8f/ae03d3d2cba4c828c9b1bf561285a16d.jpg)
右側には、”大砂走り”分岐点から伸びる”大砂走り”の道が続いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/00/7a8e0848d3376cb2db905624d5d53e7b.jpg)
「日の出館」は、営業はしていなかった。
廃業してしまったのだろう、建物もかなり古くなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/bc/17dbdbebbb8391392b599f0079a626d0.jpg)
「日の出館」を後にして、250m先の山小屋「わらじ館」を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/11/45085565e96fef61a3bfa0a2fbb8ceba.jpg)
休憩直後は足もまあ軽いが、歩きだすと直ぐに息が上がり、足が重くなる。
これは高山のせいなのか? それとも歳のせいなのか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0e/205c3990b0fefb8a8289cb973bf51fd1.jpg)
七合四勺目の「わらじ館」(3,050m)を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/4e/0186f0654b947f200def7e07d8c810c5.jpg)
あと100m余で、七合五勺「砂走館」だ。
もう一息だ、頑張ろう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/f6/bc2d008f76672a1b7b038e3878eab802.jpg)
七合五勺「砂走館」が目の前だ。
”富士国立公園パノラマ台” ”日の出拝観絶好の地”の柱が立てられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ac/cf1ef9e985b4e62c951b07b19064d819.jpg)
17時11分、この日の宿泊先「砂走館」に無事到着。
『ようこそっ』 『お疲れさまっ』
山小屋のかみさん達が笑顔で出迎えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/2c/f919473d728fd3ba3b3ceecbe22c4951.jpg)
山小屋の前で上鶴さんの掛け声でストレッチ(1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/a1/2112019e2e97a74a1b2f872ce6e6d2c3.jpg)
ストレッチ(2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e5/0ace5ddf7006eaa941cf79c9d57fcd79.jpg)
ストレッチ(3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/94/505e0058f338b11914181ea84889a21c.jpg)
ストレッチ(4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/03/b57e802b0cbc7433d59d1b514dd728d8.jpg)
靴入れ用のビニール袋を受取り、山小屋の中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/2c/19061e39c9df18a0a1056bf5dfdc0fac.jpg)
中に入ると、正面に2段になった(実際には3段目もあった)寝床が並んでいた。
下には布団が敷かれ、その上に掛け布団が丸められていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/86/f30e8f197a26e7734af69223c669d0c6.jpg)
男性陣は、正面2段目を指定された。
2段目の右端にNさんと並んで場所を確保。
一人の幅としては60Cmほどだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/23/769df0c5ae9ae02528afd2c3eed6e538.jpg)
1段目の少し広い場所は、食事用のテーブルが置かれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/88/a66b4f2c38dcf1d0a3e9d85df5f7b7ff.jpg)
少し時間は早かったが、夕食を摂ることに。
夕食は、カレーである。
自分で食べれるだけのご飯とカレーをプラスチックのトレーによそおう。
お代りは自由だ。
お茶も自由に茶碗に注ぐ。これが、大きなミスだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f6/5d7621cae7ed43e642e26bedbf18697f.jpg)
夕食後、まだ明るいので、外に出て景色を楽しんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/bd/6e1ee9094ec642e6159d684a577ccd4a.jpg)
振り返ると富士山の山頂らしき姿がよく見えた。
七合九勺目の山小屋「赤岩八合館」が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/27/635219a4a998f01ef8dcf3c64014c196.jpg)
トイレは、バイオ式システムになっていた。
使用料として、宿泊者は無料だが、それ以外は300円のチップが必要だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/2c/4b5be20e557028f97c506db674fe2667.jpg)
寝床から食事を摂った場所を見下ろしたところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/bd/fd118965acb0c344ec2fdde9726acd90.jpg)
寝床の様子。
まだ20時前だが、既に皆さん布団に入っている。
寝息が聞こえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/8f/5473b10a0df5d2277086da79a7fb760d.jpg)
寝床に入ってしばらくすると、尿意をもよおした。
時計は7時35分を差していた。
我慢出来ずトイレへ、これが第1回目である。
御殿場市付近の夜景が美しい(手振れでボケているがご勘弁を)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/44/41c91813bd8501bf3b2b6134eed77fe0.jpg)
この後トイレは、20時40分(2回目)、21時50分(3回目)、23時(4回目)と
ほぼ1時間おきに続いた。この間、一睡も出来ない状態が続いた。
夕食の後に飲んだお茶が原因だと気づかされたが後の祭りである。
カフェインに弱いことから、ここ2週間以上カフェインレスコーヒーも
控えていたのだが、ついうっかりと日本茶を飲んでしまったのだ。
0時30分、5回目のトイレに起きた。
外は、21時頃から強く吹き始めた風が一段と強くなり、
風速10m以上はあったと思う。
登山に適しているかの指数(A,B,C)は、恐らくレベルCと思われた。
この時点で、より厳しいとされる富士山頂への登頂は無理だと判断し、
断念することに決めた。 残念無念!
Nさんにそのことを伝えた。Nさんは『大丈夫だよっ』と励ましてくれたが、
年寄に無理は禁物と諦め、淋しく見送ることにした。
その後、寝床に戻ったが、やはり眠れない状態は朝まで続いた。
この日の万歩計は、7,500歩を計測していた。
歩数が10,000歩に満たなかったのは、意外だった。
富士山に挑む(2日目)は、こちらへ
登山ガイド倉持さんのブログは、こちら!
”ウマさんの気ままなウォーキングの目次”へ
「健康ウォーキング同好会」仲間のNさんと、トラベルギャラリーの富士登山
(サンシャインバスツアー)に申し込んだのは5月30日。
あれから凡そ3ケ月、いよいよその時がやって来た。
何度か筑波山でトレーニングを重ねたとは言え、期待と不安が入り混じる。
8時37分、東京駅前に到着。
集合時刻は8時50分、充分に余裕のある時間である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/15/7a6027368690a120ac5dab4f8ea18e3c.jpg)
集合場所は丸の内丸ビル前に指定されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/0a/d0535de7744a6e7106fee0c15aa82db1.jpg)
富士登山に同行するNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/e1/a7f1c8a76356073915c3fa2b8b9f116b.jpg)
指定された場所には草津往きの大型バスが停車していたが、
全員揃ったのか、9時5分ほど前に出発していった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/a6/ed8600c8f308dbe26828a3defcd7bf47.jpg)
9時ちょうど、この日のツアーバスが到着した。
スタッフ(登山ガイド)の女性が下りて来て、点呼を取り始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/94/f2b171f76791907f332fca0e93825b83.jpg)
点呼を終わった人からバスに乗り込む。
定員24名ほどの中型バスである。
コンビニで買ったこの日の昼食・飲物と入浴用具や着替えなど
バスの座席に残しておけるもの以外はリュックに詰めてトランクへ収めた。
参加者は、男性7名、女性12名の併せて19名だった。
女性陣の中には、これまで10回も富士山に登ったという人もいると聞いて、
びっくり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/9d/ed562c06cacb596bbe000fb70517ffe5.jpg)
登山ガイドの倉持さん。
自己紹介の後、富士登山の注意点や持物、リュックの詰め方などの説明を受ける。
彼女の今後のツアー予定表が配られたが、国内・海外のスケジュールが
びっしりと書かれていた。
ほっそりとした身体からは、とてもそのようなスケジュールを熟すような人
には見えない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/93/f451c9a465770b989341ce1d012b844f.jpg)
バスは渋滞の首都高速3号線を抜けて東名高速道を走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/29/2ad38c6437212449b22baabf92ac3571.jpg)
10時20分、海老名SAで休憩を取り、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b1/f2638d490498fdd50bf915b072bcb8e1.jpg)
再び東名高速道を走る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/fe/c499c847e6b932348b0cbaa685f47f51.jpg)
11時5分、御殿場ICに到着
御殿場市内の「カメヤ」で男性の登山ガイド上鶴さんが同乗
富士宮登山口へ向かう間に昼食を摂った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/96/4dd52065f2c3ab58177c0c1213c0fdc3.jpg)
12時16分、富士宮登山口に到着
多くの人が準備を進めていた。
吉田口に比べればとても少ない、とのこと。
また、平日のためガラガラなのだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/34/2a99ede4c11e3aaf363306dbc159b460.jpg)
富士宮登山口の石碑の前で記念の1枚
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/72/d09f9ec8cb6740d7e3a6a31fa74e4633.jpg)
倉持さんの掛け声でストレッチ(1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/89/7fa4ca42bf0eefb16f3877072dc1d654.jpg)
ストレッチ(2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0e/fd186d22272ef8fc5a0f0507ff0aa5cd.jpg)
ストレッチ(3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/1f/230951b3e071527edf196ad8e7b4e4a5.jpg)
ストレッチ(4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b0/328051188da0fdcf4a7457ea86d8a7af.jpg)
上鶴さんにリュックの状態をチェックしてもらうNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c5/19bd966dac141d15cc3f2f404db04945.jpg)
準備万端のNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/f7/2ec49aeffb4bec71c2127686adf3c2af.jpg)
自分も上鶴さんにリュックの状態をチェックしてもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/b3/3fb6dff2815fe0b887939e0e219c5abf.jpg)
それまで曇がかかって何も見えなかった富士山の頂上が
ほんの一瞬だが見ることが出来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/b7/1f0cd5330ae9ed6cb180838df9e3f133.jpg)
山頂の剣ヶ峰らしき場所も見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/e5/e7e401909778d22db6d10f9bc76c7626.jpg)
富士宮登山口に向う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/18/a6c500521c40b4a7f2f68ac9e8992c01.jpg)
登山口の前にある地図で、登山ガイド上鶴さんによるルートの説明を受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/d5/9ea6d76186afbcbc3301dc58873eb17f.jpg)
富士宮登山口を出発し、富士宮口六合目でプリンスルートへ分岐。
宝永火口を抜け、馬の背を通り、御殿場口の六合目へ向かう。
富士宮口六合目から御殿場口六合目間は、2008年に皇太子殿下が登頂
されたことから、”プリンスルート”と呼ばれる。
御殿場口六合目に合流した後は、御殿場ルートを登り、
七合五勺の「砂走館」を目指すことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/98/bce525fdfd855aa4b3ffeb239acf172b.jpg)
12時54分、登山開始である。
標高は、2,400mとある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/88/50797007745308bf0aca844b5e4ad05f.jpg)
緩やかな坂道
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2a/fa394acaf12050c30d0dedcba2a5a5be.jpg)
先頭を上鶴さんが歩き、一列縦隊で後ろに続く。
最後尾は倉持さんが務める。
休憩する毎に最前列の3人が最後尾に回るという方法である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/eb/029aaa8ac8b5b47ba4b49b787c31ed49.jpg)
登山道は、火山灰で出来ており、風が強いと砂埃になるような状態だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/0c/f529adbcd7f97fbcf10ba974a4bf610f.jpg)
上鶴さんの登山道の登り方のレクチャーを受ける。
肩ほどの広さで逆ハの字で登ると疲れ難いとのこと。
また、歩幅は出来るだけ小さい方が良い、とのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/2c/332565f718311a0d874e14d2163ab2ce.jpg)
荷物などを運ぶためのブルドーザー道を横断。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/fd/00a97b840f0577e2841f077fc54aa1d2.jpg)
前方に富士宮口六合目の山小屋が見えて来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/4c/f71e849eadefcf6ddb685164d9193205.jpg)
13時20分、富士宮口六合目の山小屋「雲海荘」と「宝永山荘」前を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/f6/0d40b960adab0700f1eb6f1350e34cff.jpg)
「宝永山荘」の先が富士宮ルートとプリンスルートとの分岐点になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f2/7b566013c940f2aabea63576fa02a824.jpg)
宝永火口(プリンスルート)を目指し右側へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/66/e8cba7700d8dbda949adc68770fc85b1.jpg)
下山するグループとすれ違う。
『こんちわっ』
『どうぞっ』 『どうも~っ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/e0/930cf3da2408fbfbabe6a19c126a639f.jpg)
宝永第一火口を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1f/21373abfd05bef2cc42bd2e8639bb341.jpg)
途中低木の箇所があったが、ここを最後に木は全く生えていなかった。
標高は2,400m超、森林限界なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/bb/5b11ec5659bbf218b281aee7bb8bb8e6.jpg)
13時36分、宝永第一火口縁に到着
『前方の一段高い所が宝永山頂(2,693m)ですっ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/cc/1c3f50b2ad55cce7836fbfa348cf9573.jpg)
宝永第一火口の中にプリンスルートが続いている。
火口の先は急斜面の上りになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/ab/fd36f15825a9c33b23911c34188dc993.jpg)
宝永第一火口を目指して坂道を下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/01/7cf7333658cb40e92bc96cf4fee7973f.jpg)
7-8分ほど坂道を下って行くと、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/55/8c0119af83fa6dbb1fcca1c6f2c72f29.jpg)
平らな場所があった。辺り一帯に大きな岩がゴロゴロと転がっている。
ここが宝永第一火口の底になる。
13時45分、ここで一休み。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/b3/d8b0df82388bb93190cfbdbb783f18f7.jpg)
簡単な腹ごしらえをするNさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/06/700dd5c40d3510a23b48eafd4164a80b.jpg)
突然雨らしきものがポツリ、ポツリ。
上鶴さんの指示で、ほぼ全員がリュックカバーを装着。
寒さは殆ど感じないが、天気の急変に備えてレインコートを着る人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/4f/501a14850bf9a20ca22a46c151a61bb6.jpg)
宝永火口からプリンスルートを見たところ。
ここから見ると、それほど急な坂道のようには見えないが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/e5/8ba84fa1891d002d269fa7ac6f57cef1.jpg)
斜面の道は、登り始めは小石などで硬くて登り易かったが、
次第に火山灰が積もったような柔らかな砂の状態に変わって来た。
靴を踏ん張るとずるっと滑って歩き難いし、また疲れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/2f/bd3a947a103ebf7bb25d161f282fadd9.jpg)
途中振り返って宝永第一火口を望む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/c4/32341b8583a11f83a783e6c925679cdc.jpg)
下山グループとすれ違う。
下山するスピードは速いし、(自分より)若い女性たちなので元気が良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/50/6c555885551631ddc100266e10cb2a70.jpg)
次第に急坂になり、砂が深くなった分、靴が砂で滑って
力が思うように入らない。歩き難いことこの上ない。
けっこう疲れる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/30/82488eefb37d6520a9e5522dd0e88428.jpg)
長崎から来たという別の下山グループとすれ違う。
すこぶる元気が良い。
『頑張って~っ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/ab/7120e0d5a8d85d8f3b5ea083665fdfbf.jpg)
14時26分、ほぼ直角に曲がるカーブの所で一休みだ。
雨の心配はなくなったということで、レインコートはリュックの中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0f/16b3dc47028eefad6e36f8bb409d5dfd.jpg)
宝永第一火口で休憩した場所が小さく見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/68/a4d6c345cf14da10d05f061a44e32076.jpg)
休憩の後、先頭グループ3人を入れ替えし、次の目標地馬の背を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/c1/a91ab5b00bf4d2c41d6a74c954a80241.jpg)
馬の背を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ce/5d80df008f580f8053d0ee6d90c99c63.jpg)
次第にガスって来たが、雨が降る様子はない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/a5/42c9d097add12a7b1a4491f390cfd27f.jpg)
馬の背まであと一息のようだが、かなりしんどい。
既に標高は2,600mを越えていると思われる。
呼吸が荒くなってきたのが自分でも分かる。
息を吐いて・吐いて・大きく吸う、という呼吸を繰り返す。
酸素がたくさん取り込まれ、楽になるそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/d4/fd9a9382f210701a46fa2aa109aad4a3.jpg)
馬の背の少し手前で、後続との調整のため小休止。
この先風が強くなり、体温が下がることが予想されるということで、
厚手のジャケットなどを着る人も。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/95/1d7126472ff11dd43856684ddf5a0f64.jpg)
15時15分、宝永山(2,693m)まで5分という分岐点を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/df/a0781a3fd3d098c982f4a6f779eb9923.jpg)
雲の中、馬の背辺りを通過。
宝永山への分岐点を過ぎると、道は少し平らになり、歩き易くなった。
しかし、周りは雲で何も見えない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/e1/b486e1576c512d1a4a615515aa870ff4.jpg)
雲が薄れて来たと同時に”大砂走り”への分岐点が見えて来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/78/02638842b8d4e738b72e4811ca925690.jpg)
下りは”大砂走り”を下って、御殿場口新五合目を目指すことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/ef/0bef6a9b05aa6fcee193801b98bd58e0.jpg)
15時31分、”大砂走り”の分岐点(下り六合)に到着
ガイドの上鶴さんが拍手して迎えてくれた。
『よく頑張りましたねっ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f6/c034db2861694a00f9500b0236b22027.jpg)
振り返って”大砂走り”と宝永山を望む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/87/ed59e2ada92f80a5ac920d571ffab48e.jpg)
下り六合から分かれてプリンスルートを進む。
プリンスルートはここからジグザグの道になる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8f/1c409d0de2479eadf59a53a01b2bce5d.jpg)
直ぐ左側は、”大砂走り”の下りになっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/bc/2fc03b556753d0107c8c65e80fe61a1c.jpg)
プリンスルートを進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/27/08c584b8aeede474507468d9581234c7.jpg)
岩場がところどころにあるので、注意しながら歩を進める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/11/3cf65ec6eacd91d5ba750b7cc09bd9fc.jpg)
一休み。
ガイドの上鶴さんによると、普通の登山はあまり休み過ぎると良くないが、
富士山の場合は、休めば休むほど良いのだそうだ。
古希を過ぎた自分たちにとっては、ありがたく、また嬉しい言葉である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/f9/0e0dd3344d472674a6948a9602d334cf.jpg)
15時55分、御殿場口六合目に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/62/7e72d5d940c0ce2f7ef68e750dff85e3.jpg)
宝永山へ続く稜線が美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/cb/575b7704ee508d59652db37a20993351.jpg)
薄く雲がかかっているが、富士山山頂らしきものが見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/1b/897205b111b25e19278e2f1abd256af0.jpg)
御殿場口六合目の標識をバックに記念の1枚
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/30/71dd2bcf278632c009fa7abb70324f03.jpg)
この後、七合五勺の「砂走館」へ向かうことになるが、
その前に御殿場口七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/d5/c37df53e60150f7a25aec1a8937273d5.jpg)
ジグザグの登山道が続く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/13/a870f7cac55ce289fb4247863992e4ac.jpg)
16時36分、七合目付近のブルドーザー道に到着。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/8b/3adf9f314c3aa2f14b2d5e4374954f3e.jpg)
ブルドーザー道を挟んで一休みだ。
この辺りになると、少し登って少し休憩というパターンを繰り返す。
左上方に山小屋らしき建物が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/8d/2471e477f884939866d7e9f21fb329d0.jpg)
右手の山麓には、湖が見える。
山中湖だそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/44/027252a4af03cd3289d20a4d7e9ae8cd.jpg)
山小屋が次第に近く、大きく見えるようになった。
もう一息だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/8a/97b99d5c32c50cb95847ce2fbfb60469.jpg)
七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/aa/c480fe5e342c351b61083b494b22e3ba.jpg)
七合目を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/cf/095b96c12270e686255bee9498796051.jpg)
16時40分、標高3,000m地点を通過。
人生で初めて3,000m以上の場所に立ったことになる。
「砂走館」は標高3,090m、もう少しだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/d3/7f72ed869fdd2034f22124a878cfacf4.jpg)
”大砂走り”分岐点を通過
下りはここを右に折れ、”大砂走り”へ向かうのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/5a/17541632355635b339477f089ffb7333.jpg)
山小屋までの距離を示す看板があった。
七合五勺「砂走館」まで400mとある。
息が上がる、かなり苦しいし、厳しい。
ここは頑張るしかない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/40/1a66d4996f6344d08a50541bbd60d9ca.jpg)
16時48分、最初の山小屋七合目の「日の出館」(3,030m)に到着。
3,000m地点から僅か30mなのだが、これがきつい。
これが富士山なのだろう。
一先ず「日の出館」前で休憩だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/a2/87c39c2f109a324556602c85d6b9941b.jpg)
『いやぁ素晴らしい眺めだぁ』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/43/e5f10b1045455d1c62b10ee03ed083f6.jpg)
「日の出館」からの見晴らし。
正面は雲がかかって見えないが、左側の山中湖が美しい姿を見せる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/8f/ae03d3d2cba4c828c9b1bf561285a16d.jpg)
右側には、”大砂走り”分岐点から伸びる”大砂走り”の道が続いている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/00/7a8e0848d3376cb2db905624d5d53e7b.jpg)
「日の出館」は、営業はしていなかった。
廃業してしまったのだろう、建物もかなり古くなっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/bc/17dbdbebbb8391392b599f0079a626d0.jpg)
「日の出館」を後にして、250m先の山小屋「わらじ館」を目指す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/11/45085565e96fef61a3bfa0a2fbb8ceba.jpg)
休憩直後は足もまあ軽いが、歩きだすと直ぐに息が上がり、足が重くなる。
これは高山のせいなのか? それとも歳のせいなのか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/0e/205c3990b0fefb8a8289cb973bf51fd1.jpg)
七合四勺目の「わらじ館」(3,050m)を通過。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/4e/0186f0654b947f200def7e07d8c810c5.jpg)
あと100m余で、七合五勺「砂走館」だ。
もう一息だ、頑張ろう!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/f6/bc2d008f76672a1b7b038e3878eab802.jpg)
七合五勺「砂走館」が目の前だ。
”富士国立公園パノラマ台” ”日の出拝観絶好の地”の柱が立てられている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/ac/cf1ef9e985b4e62c951b07b19064d819.jpg)
17時11分、この日の宿泊先「砂走館」に無事到着。
『ようこそっ』 『お疲れさまっ』
山小屋のかみさん達が笑顔で出迎えてくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/2c/f919473d728fd3ba3b3ceecbe22c4951.jpg)
山小屋の前で上鶴さんの掛け声でストレッチ(1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/a1/2112019e2e97a74a1b2f872ce6e6d2c3.jpg)
ストレッチ(2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/e5/0ace5ddf7006eaa941cf79c9d57fcd79.jpg)
ストレッチ(3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/94/505e0058f338b11914181ea84889a21c.jpg)
ストレッチ(4)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/03/b57e802b0cbc7433d59d1b514dd728d8.jpg)
靴入れ用のビニール袋を受取り、山小屋の中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/2c/19061e39c9df18a0a1056bf5dfdc0fac.jpg)
中に入ると、正面に2段になった(実際には3段目もあった)寝床が並んでいた。
下には布団が敷かれ、その上に掛け布団が丸められていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/86/f30e8f197a26e7734af69223c669d0c6.jpg)
男性陣は、正面2段目を指定された。
2段目の右端にNさんと並んで場所を確保。
一人の幅としては60Cmほどだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/23/769df0c5ae9ae02528afd2c3eed6e538.jpg)
1段目の少し広い場所は、食事用のテーブルが置かれていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/88/a66b4f2c38dcf1d0a3e9d85df5f7b7ff.jpg)
少し時間は早かったが、夕食を摂ることに。
夕食は、カレーである。
自分で食べれるだけのご飯とカレーをプラスチックのトレーによそおう。
お代りは自由だ。
お茶も自由に茶碗に注ぐ。これが、大きなミスだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f6/5d7621cae7ed43e642e26bedbf18697f.jpg)
夕食後、まだ明るいので、外に出て景色を楽しんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/bd/6e1ee9094ec642e6159d684a577ccd4a.jpg)
振り返ると富士山の山頂らしき姿がよく見えた。
七合九勺目の山小屋「赤岩八合館」が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/27/635219a4a998f01ef8dcf3c64014c196.jpg)
トイレは、バイオ式システムになっていた。
使用料として、宿泊者は無料だが、それ以外は300円のチップが必要だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/2c/4b5be20e557028f97c506db674fe2667.jpg)
寝床から食事を摂った場所を見下ろしたところ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/bd/fd118965acb0c344ec2fdde9726acd90.jpg)
寝床の様子。
まだ20時前だが、既に皆さん布団に入っている。
寝息が聞こえる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/8f/5473b10a0df5d2277086da79a7fb760d.jpg)
寝床に入ってしばらくすると、尿意をもよおした。
時計は7時35分を差していた。
我慢出来ずトイレへ、これが第1回目である。
御殿場市付近の夜景が美しい(手振れでボケているがご勘弁を)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/44/41c91813bd8501bf3b2b6134eed77fe0.jpg)
この後トイレは、20時40分(2回目)、21時50分(3回目)、23時(4回目)と
ほぼ1時間おきに続いた。この間、一睡も出来ない状態が続いた。
夕食の後に飲んだお茶が原因だと気づかされたが後の祭りである。
カフェインに弱いことから、ここ2週間以上カフェインレスコーヒーも
控えていたのだが、ついうっかりと日本茶を飲んでしまったのだ。
0時30分、5回目のトイレに起きた。
外は、21時頃から強く吹き始めた風が一段と強くなり、
風速10m以上はあったと思う。
登山に適しているかの指数(A,B,C)は、恐らくレベルCと思われた。
この時点で、より厳しいとされる富士山頂への登頂は無理だと判断し、
断念することに決めた。 残念無念!
Nさんにそのことを伝えた。Nさんは『大丈夫だよっ』と励ましてくれたが、
年寄に無理は禁物と諦め、淋しく見送ることにした。
その後、寝床に戻ったが、やはり眠れない状態は朝まで続いた。
この日の万歩計は、7,500歩を計測していた。
歩数が10,000歩に満たなかったのは、意外だった。
富士山に挑む(2日目)は、こちらへ
登山ガイド倉持さんのブログは、こちら!
”ウマさんの気ままなウォーキングの目次”へ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます