ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

笠間稲荷から笠間城址・工芸の丘散策

2014年05月30日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2014年5月30日(金)


毎週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成26年度第8回(2014年第18回)、「笠間稲荷から笠間城址・工芸の丘散策」ウォーキングに参加した。


この日のコース地図
先ずは笠間駅をスタートして、笠間稲荷神社を目指す。
笠間稲荷にお参りした後は、途中の大石邸宅跡・日動美術館を経て、佐白山麓公園へ。
佐白山麓公園から笠間城址跡を目指し、佐志能神社へお参りして佐白山麓公園へ引き返す。
佐白山麓公園から笠間芸術の森へ向かい、そこで昼食を摂った後、春風萬里荘を経由して笠間駅へと向かう、
全長約9Kmのコースである。


荒川沖駅8時1分発の電車を待つ。


友部駅で9時ちょうど発の水戸線小山行きに乗り換える。


9時8分、笠間駅に到着。


この日の参加者は20名ちょうどで、まずまずの参加者である。
体調を整えた後、駅前で準備体操をして、


9時28分、Oさんを先頭に先ずは笠間稲荷神社目指して、出発!


駅前の住宅街を進む。


笠間市街地を進む。
笠間稲荷神社にはこれまで何度も訪れているが、大抵は車での訪問が多く、
笠間駅から歩くのは初めてである。


国道355号線稲荷町交差点を通過。


9時45分、笠間市役所合同庁舎前を通過。


笠間稲荷門前通りに到着。
大きな石灯籠が印象的である。


笠間稲荷門前通りの飲食店や土産物店前を進む。
今は佐白山の「ツツジまつり」も終わったばかりのためか、人通りは少ない。


9時49分、笠間駅から約20分で笠間稲荷神社に到着した。
2010年10月14日「関東ふれあいの道」で訪問した時に、前日一の鳥居の中貫部分が落下して、
撤去作業をしている現場に遭遇したことを想い出した。
鳥居が落下したのは地震などの影響は全くなく、突然だったそうで、あれから既に3年半が経っているが、
神社の看板とも言える鳥居はまだ復旧されていない。
やはり神社には鳥居が無いと何故か寂しい。


神社前の土産物店前を通過。
土産物屋は両側に並んでいるが、反対側の土産物屋は殆ど閉まったままの状態だった。
一日も早く鳥居を復旧させて街や土産物店に活気を取り戻して欲しいものである。


本堂へお参りする前には、先ず手を洗い清めよう。


『冷たくて気持ち良いわぁ』


楼門をくぐる。


楼門の表側には「櫛磐間戸神」「豊磐間戸神」が祀られている。
写真は左の櫛磐間戸神である。


内側には二体の「神馬」の像が奉安されている。
豊磐間戸神の裏側には黒い馬が、櫛磐間戸神の裏側には白馬が奉安されている。


楼門の先に笠間稲荷神社の拝殿がある。
この日の無事安全を祈願した。


笠間稲荷神社の創建は白雉二年(651)で、1350余年の歴史を誇る、日本三大稲荷のひとつとして知られる。


拝殿の裏へ回ると、御本殿がある。
御本殿は江戸時代末期の安政・万延年間(1854~1861)の建築で、国の重要文化財に指定されている。
屋根は入母屋造りの総檜の権現造りである。


御本殿の柱や周囲などのいたるところに飾り彫が施されている。
国の重要文化財に指定されている。
『いやぁ、数も凄いし素晴らしい彫刻だねぇ』


御本殿の裏に稲荷神社の守り神とされる狐の置物が多数置かれていた。
『可愛いらしいきつねもいるわねぇ』


神社の裏手を出て佐白山麓公園へ向かう。


小さな稲荷神社があった。
幟には山城出世稲荷大明神と書かれている。
『もっと若い時にお参りしてりゃぁもっと出世できたかもなぁ』
本殿は、市指定文化財となっている。


笠間市街地と分かれ、佐白山麓公園へ


佐白山方面
この通りは「笠間ツツジまつり」(4月19日~5月11日)の頃には大層混雑するが、
既に終わっているので車も殆ど走っていない。


大石邸跡
「忠臣蔵」で知られる大石内蔵助の祖父、笠間藩家老だった大石良欽(よしたか)の邸宅跡。
笠間藩主であった浅野家の家老としてここに屋敷を構えていた。


笠間日動美術館(企画展示館)
敷地内にはフランス館、パレット館、企画展示館の3つの展示館がある。
企画展示館の3階にはオープンテラスのカフェも併設され、春の桜や秋の紅葉など四季折々の美しい風景が楽しめる。
この日は時間の都合上、佐白山麓公園を目指すことにした。
興味のある方は別の機会にでも訪れていただきたい。
入館料1,000円(65歳以上800円)


「関東ふれあいの道」を佐白山麓公園へ向かう。


緩やかな坂道を上ると・・・


10時13分、佐白山麓公園に到着。
かつての笠間城主下屋敷跡だったところである。


鎌倉時代に笠間時朝によって築城された笠間城の下屋敷を公園にしたもので、
時鐘楼、忠臣蔵の大石内蔵助の像があり、歴史を感じることができる。
笠間の桜の名所としても知られており、「茨城百景」にも指定されている。


時鐘楼


大石内蔵助良雄像


笠間城址登城を前に一息入れ、


笠間城址を目指す。
笠間城址への上り口。


笠間城址へ
最初は緩やかな階段(丸太の階段)が続くが、


次第に急な坂道になってきた。、


首筋に汗が滲みだし、息が上がる。


ひと際急な階段を上ると、


平らな三の曲輪付近に到着した。
『えっ これ頂上じゃないの? まだ先があるの?』
『もうちょっとですよっ』


二の曲輪付近の草っ原を通り抜ける。
この辺りには御殿があったと考えられているところである。


笠間城の縄張り図があるが、この図からは現在地がよく分からない。


笠間城跡の碑を通過すると、


天守跡(佐志能神社)への登り口に到着したが、ロープが張られていた。


ここから先立入禁止の札があった。
先の東日本大震災の影響で、天守曲輪周辺の石垣が崩れて危険な個所があるため、とのこと。


無理をすれば進めないことはないとは思うが、ここは安全を考え、引き返すことにした。
『あそこまで上れば天守跡に行ったも同じだよなっ』
まったく仰るとおり!


再び佐白山麓公園
時計は11時を少し回ったところである。


弁当には少し早いため、当初の予定どおり笠間芸術の森を目指し、佐白山麓公園を下る。


山麓に下ると視界が開けてきた。


芸術の森公園の道標に従って進む。


『暑いけど、日に焼けるのを気にしてたら外は歩けないわよねっ』
当会の皆さん、元気で頼もしい。
(予報ではこの日の最高気温は30度)


『あっ 漢字で「煙草」の看板って珍しい~っ』
看板そのものは新しい感じで、最近作られたもののようである。


田んぼの中を進むと・・・


目印となる豆腐屋「とうふ茶屋」があった。
『どんな味がするのか食べてみたいわねっ』


豆腐屋の先の角を曲り、芸術の森公園を目指す。


のどかな田園風景が美しい。
振り返ると、豆腐屋の後方に笠間城天守跡と思われる小高い山が見える。


暑い日差しが照りつける中、芸術の森公園を目指す。


『しかし、今日は暑いなぁ』
『水分を補給しないと持たないよっ』
頑張ろうっ 男性陣!


11時31分、芸術の森公園北ゲートに到着。
初めての人も多いので、少し公園内を歩いてみることにした。


別れの一本杉碑があると云うので緩やかな坂道を上って「炎の丘」へ。


別れの一本杉碑
作詞は笠間市出身の高野公男、作曲は船村徹である。


別れの一本杉碑の左側には詩を作った高野公男氏を偲び、彼の偉業と船村氏との「男の友情」に
敬意を表して建てられた顕彰碑がある。
碑には、高野公男は昭和5年に今の笠間市大郷戸に生まれ、24歳で上京し、船村徹氏との宿命的な出会いがあり、
そして「別れの一本杉」が誕生。
その翌年に26歳の若さで亡くなった、ということが刻まれている。


歌謡曲が流れてきた。
『懐かしいわねぇ』


笠間市工芸の丘の建物内を歩いてみよう。


体験工房「ふれあい工房」
“ろくろ“や手ひねりで作品を作る体験もできるようになっている。


センタ-プラザ2階には、笠間に在住した人間国宝”松井康成”氏の常設展示室があった。


センタ-プラザ1階は土産物店になっている。


茨城県陶芸美術館の先に小さな森があった。
芝生がきれいな陶の社である。


木陰があったので、ここで弁当に。


『外で食べる弁当って美味しいゎねっ』
天気の良い日は外で食べるに限る。


弁当の後は、自由時間を設け、各自自由に過ごすことにした。
せっかく来たことだし、茨城県陶芸美術館に立ち寄って行くことにした。
東日本で初めての陶芸専門の県立美術館で、「ときめく」「識る」「楽しむ」3つのキーワードをもとに、
陶芸のすばらしさに触れることができる、と云う。


現在「麗しのマイセン」(4月26日~7月13日)が開催されていた。
入館料570円(通常300円だが、企画展は別途となっている)を払って中へ。
内部は撮影禁止となっているので、写真はここまでである。
陶芸美術館では「麗しのマイセン」の他、第1展示室では「近現代日本陶芸の巨匠たち」、
第2展示室で「現代茨城の陶芸展」が開催されていた。


陶芸美術館で「麗しのマイセン」を味わい、「近現代日本陶芸の巨匠たち」に触れ、
「現代茨城の陶芸展」を満喫し、充実したひと時を過ごした。


13時10分、陶芸美術館を後にして、


次の目的地春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)を目指し南ゲートへ。


南ゲートを右折し、笠間工芸の丘西側の住宅街を進むと、


国道355号沿いの「笠間焼共販センター」前に出た。


登り窯なども見ることができる。


春風萬里荘の大きな看板が目に入った。


春風萬里荘の看板に従って進み、


水戸線の踏み切りを渡る。


春風萬里荘まで0.5Km地点を通過。


道標に従って進むと、


13時35分、春風萬里荘に到着した。
芸術の丘から25分の距離である。


春風萬里荘は、北大路魯山人の鎌倉の旧宅を昭和40年に移築したもので、
風情あふれる江戸時代中期の築300年の茅葺き屋根の古民家である。
陶芸家の北大路魯山人が30年間自邸として使用していた。
入館料は600円(65歳以上は500円)とのこともあり、この日は門から中をちらりと見るだけにした。
一度訪れたことのある人からは、それほどの感銘は受けなかった旨の感想があった。


北大路魯山人自らが設計した茶室「夢境庵」や京都・龍安寺を模して造られた枯山水による石庭、
睡蓮の池にかかる太鼓橋などが観賞できる、とのこと。
このような場所は時間を掛けてゆっくりと鑑賞するのが良いだろう。
『駆け足で観るには物足りない』ということで春風萬里荘を後にして、


笠間駅を目指した。


長い坂道の先に笠間の市街地が見えてきた。


笠間駅を目指す。


水戸線の踏み切りを渡って、左折すると・・・


笠間駅が見えてきた。


13時58分、笠間駅に到着。
時刻表を見ると、水戸行き上り電車は13時59分発とある。その次の電車は14時59分までない。
もう時間がないが、急げば何とか間に合いそうだ。
『皆さ~んっ 急いでっ』


ホームに駆け込むと同時に電車が入ってきた。
どうにか全員無事に乗り込んで間一髪セーフ、一安堵だ。


『良かったわね、何とか無事に間に合って』


『今日は大変お疲れ様でしたぁ』


笠間の歴史探訪ということで、笠間市内を歩いた一日だったが、笠間城天守跡に登れなかったのは、心残りだった。
駆け足だったが、「麗しのマイセン」や「近現代日本陶芸の巨匠たち」を観れたのは良かった。
時間の都合やウォーキンがメインと言った事情もあり、笠間日動美術館・春風萬里荘などの施設には入れなかったが、
笠間を訪れる機会もあるかと思うので、その折にゆっくりと訪れていただければと思っている。
個人的にも日動美術館には別の機会に訪れてみようと思っている。


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