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何か違う企画でうき特製のお菓子をお送りします♪



市川猿之助奮闘歌舞伎公演に行って来たなり〜







今日は完全休養日。
あれもこれもしなきゃいけないことはあるけど、洗濯と掃除だけして1日ボーッとしておりました。
昨日のことを改めて考えると、私のところにやって来たチケットは運命だったのかなぁ。
大袈裟だって!
明治座のHPでも私がチケットを取ったあのとき以外、昼の部の空席見てないもの。
↑助平心を出してもっと良席がないかパトロールしてた。
行かねばならない公演だったのかもしれないな。
だから!大袈裟だって。
昼の演目は、「不死鳥よ 波濤を越えて―平家物語異聞―」
猿翁さんは男宝塚、レビューっぽくしたかったのね?
よく出来た構成で、目でも耳でも楽しめる作品だと思う。
ストーリは團子知盛が例の瀕死の状態で登場して碇の場面もあるんだけど、その後も生きてるって設定なの。
恋人の若狭・壱太郎さんと楊乾竜・中村隼人さんの手配で宋に逃げようとするんだけど、船は女人禁制だと。
若狭は足手纏いになると崖から身を投げちゃうのね。
場面は俊寛のパロディーだと思うんだけど、そこで知盛が「生きろーっ!」と慟哭、正に慟哭するのよ。
これが現実とシンクロして涙腺崩壊よ。
そうよ、生き残ってしまったんだから、生きなきゃしょうがないのよ。
一幕目終了。
もう既に化粧がドロだったよ。
席は9列目の上手。
私、上手があまり好きじゃないんだよねー。
って!とちり席が取れたんだから贅沢言うなってね。
二幕目。
若狭を失った知盛は宋に向かうんだけど、手前の金国で足止めをくらってしまう。
金国のお姫様紫蘭(壱太郎二役)は知盛に一目惚れして迫るが、若狭との誓いを守ると知盛に振られるの。
根に持った紫蘭は、国の転覆を狙う宰相・武完(下村青さん)と手を組んじゃう。
下村さん、歌はめっちゃ上手いけどめっちゃ悪い奴。
武完は金国を自分のものにするため、国王衛紹王・米吉さんまでも亡きものにしようとするのよ。
いやいや、こんなに美しい王を殺したらあかんって!
知盛は武完を討ち果たすんだけど、それは宋のメンツを潰すことになると楊乾竜に自分を殺すように頼む。
自分の命が誰かのためになったのなら幸せだ、みたいなことを言って死んでいくのよぉぉ。
もう涙涙よ。
で、最後は知盛の魂が飛んで行く体で、紙飛行機が飛んで来て團子さんが宙乗り。
見守る鴈治郎はんが良くてねー。
あの3頭身えべっさん顔に癒されました。
だって、テーマもテーマだったしねぇ。
↑意味が変わってしまったよね。
何度「生きろ」「死んでも生き続ける」を聞いたか。
いつもなら、私「ったく、猿之助さんはメッセージ性のあるものを作りたくてしょうがないのね」
と言ってるところよ。(笑
今までの彼の作品全てが伏線だったの?
決まったことだったの?
と思ったり...切ないのう。
とにかく團子さんは100%以上の実力を出して頑張ってた。
セリフがそう多くもなく出ずっぱりでもなく、こういう特殊な演目だったことも幸いだったね。
猿之助さんとは比べられないけど、今の彼の実力からしたら充分過ぎる出来だと思う。
立派だった。
最後團子さんが飛んで行く姿(まぁ、美しい!)を見て、「この先、この青年はど真ん中に立つことはないのかー」
と暗澹たる気持ちになったよ。
家に戻って、にその話をしてたら、「こんなことってそうそうあることじゃないじゃん?すごいチャンスなんだよ。彼は持ってる」
と言うてた。
そうだといいなぁ。
確かにこの経験は大きいもんね。
もちろん、猿之助さんのこともまだ諦めていないけど、この青年の未来が少しでも明るいものになることを祈るよ。

明治座の緞帳はデジタルらしく、明治座の前身「喜昇座」や当時の街並みを描いてるんだって。
面白かったのは、昨日は雨が降ってたから緞帳の中の街も雨が降ってた。
夜の部の演目は「三代猿之助四十八撰の内『御贔屓繫馬』」ね。
滝夜叉姫(男寅さん)は、千年生きる女郎蜘蛛の生き血を注ぐと死者も生き返らせる秘術で兄良門(隼人さん)を生き返らせる。
炎と煙に包まれた隼人さんが宙乗りで飛んで行く、で一幕目が幕。
ええーっ!?こんなに早く宙乗りやっちゃう?
この演出は、ただ飛びたかっただけなんだろか。(笑
衣装は炎が赤く光って煙が出る仕掛け。
なかなか迫力があったな。
席は8列目の花道横。
ここは花道が低くて、本当に横を歩いてるようよ。
めっちゃ近かった。
ストーリーはなんだかあってないような、最後までよくわからん話だったわ。
だって、良門を逃すためためとは言え、代わりに自分の首を差し出す桔梗の前。
いやいや、あんたいくらなんでもそれ、無理ありますやん。
女のあんたの首見て誰が良門と思うねん!
ええーっ!?不憫に思って受け入れる?
ないわ〜。
誰々、実は誰々、多すぎるねん。
あんたは源氏?平家?どっちの味方?
誰が誰だかわからんようになる。
頭の中の相関図がおかしくなるわ。
もう目の前の派手な立ち回りだけを見るわ。
早替えだけのショートバーションの「蜘蛛の絲宿直噺 」は、2020年11月に猿之助さんで観てるのよ。
まだ記憶に新しいから、つい比べちゃって。
猿之助さんでもキツかった童女役、隼人さんじゃやっぱりごっつ過ぎよね。(笑
欄間から飛び出て来るところは、高身長が生きてて格好よかった。
笑也さん笑三郎さんビューティーペア女房は、相変わらず美しかったなぁ。
成駒屋の兄弟もすごーくよかった。
福之助さんがメキメキ上手くなってるのは知ってたけど、何?歌之助さんもやるじゃん。
成長ぶりにびっくりしたよ。
隼人さんは、浅草や南座の花形と違って脇がしっかりしてるから、安心して観ていられたなぁ。
ただあまり器用ではないのね?
大化けするタイプではないみたい。
代役としては充分だったと思うけど、こなすだけじゃなくて半歩先を期待しちゃってた。
この状況で、そういう見方は酷だわね。
皆さん、本当によく踏ん張ってらしたと思う。
私ですらショックだったし思うことは一杯あるのに、舞台に立つ方達の思いはいかばかりか。
いつか「あのときは大変だったねー」と言える日が来ますように。
ほとんどのことは時間が何とかしてくれるよね。


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