11月4日にヤザワが初演する『九十九折5番』もコレ系 です。
ただし。進化してて・かなり難しい
今回は「ヤザワが沖縄に居る」ということで、ヤザワが弾くということを念頭に置いて書かれたせいなのか、音がいっぱいあって、ものすごく難しい
たしか3番は以前に東京で弾いたことがあるんだけど、音が少なくてミニマリズム〜って感じだった。
だいたい九十九折シリーズはジャパニーズ・ミニマルのハズなのでコレ系のはずなんだけどな〜
平石博一「九十九折二番」 Spiral Path of piano II by HIRAISHI Hirokazu
かつて平石さんに楽譜を色々いただいたりしても、コレ系は自発的に弾いたことはなく、だいたい音がいっぱいで、踊れそうな曲か、踊れるようにアレンジ出来る曲ばかり弾いてきた。もちろん平石さんの許可を得てのアレンジだけど、ご本人の本来のコンセプトとは違う曲に仕上がっていたと思う。やはり演奏家なので、「盛り」上げたいワケですよ。こういう曲を好んで弾いてたから、新曲もサービスで音をいっぱい書いてくれたのかな。。
Tomoko Yazawa - Fire - / H.Hiraishi / T.Yazawa
Fireのオリジナルは2台ピアノの音源だけ。ドラムパートを加えました。
平石博一 Far Away From Here (music by Hirokazu HIRAISHI)
カッコいい 是非・ピアノを入れたいと思うと・こうなる
Tomoko Yazawa -Far away from here - H.Hiraishi / T.Yazawa
すごくノリのいい曲を沢山作ってる平石さんのもう1つの面が、「ミニマリズム」のコンセプトを音楽にした、聞く哲学というか作法というか、「東洋の神秘」な音楽。実はアメリカとか海外では、こちらのジャパニーズ・ミニマル、東洋の神秘系が高く評価されているんだな。日本人ならではの感性だと思うんでしょうね。ジョン・ケージにも影響を与えた偉大なる日本のミニマリズム文化。
今回のコンサートでは弦カルの曲も「東洋の神秘」っぽい感じ。
ようやくチラシが出来たり、展覧会の全体が分かるようになりました
弦カル+ピアノの新作も先週には出来上がって、本番3日前にはご本人の指揮でリハです。
こちらも東洋の神秘系。
どの曲もずーっと「1とぉ2ぃとぉ3とぉ・・」とカウントしながら弾いてるので(テキトーに弾いてるんじゃないんですよ)、微妙に似てて何の曲を弾いてるのか分からなくなりそうだよぉ〜
4日の「人工知能(AI)の作曲」のコンサートでは、モーツァルト風など、AIがクラシックの曲をプログラムして作ったものを人間の演奏家が弾くので、こちらは「お子様」でも楽しめるかもしれません。
チラシの感じでも分かると思いますが、基本・展覧会とはいえ学会でもあるので、座禅、瞑想の出来る「お子様」でしたら、平石氏の個展も楽しめると思います。また、そういった日本文化、哲学に興味のある方には、とても興味深いコンサートだと思います。欧米人から見た日本というか。
OISTでは時々こういった情報科学芸術のようなコンサートを共催し、たいてい無料なので、内容を知らない近所?の親子連れでいっぱいになっては、コンサート途中で:「お具合の優れないお子様はどうぞロビーでお休み下さいませ」等とアナウンスが流れたりします。
アンケートもプログラムに挟まっているとは思いますが、「もっと親子で楽しめる音楽が聞きたかった」とか、そんなことを書いても今後に反映されませんので、どうぞ学会に出席するつもりでいらして下さいませ。だいたいタダで遊園地的に楽しめては商業娯楽施設が破綻してしまいます。
東京ではこんなコンサートやイヴェントがわりと活発にあったりします。フツーに有料でそれなりの値段。
そこに、どういうワケか子どもの聴衆がいたりして、熱心に聞いてたかと思うと、成長して桐朋学園に来て、今はミラノ音楽院で教練を取っている指揮者になってたりするわけですよ。
そういう機会(世界で活躍する日本人)を作ることが真の教育の平等化だと思うので、お子ちゃま仕様でないコンサートを開催するというのは多大な社会貢献でもあるわけです。えっへん
みなさまのお越しをお待ちしておりますよ
くどくど書いてきましたが、要するに「女・子ども」が来るような所じゃない。というのがなんとな〜く分かれば、「男の園」を覗き見するような高揚感が女子にもあると思います。今や世界の学会や展覧会で、女性が最低3割に満たないものは差別であると言われるので、欧米先進国ではなかなかこういうマッチョなイヴェントは開催できないのだよ。当然・ヤザワも下働きですよ。
ところでサラウンドの方はこんな感じ?かもしれませんね。
平石博一 Tamayura 玉響 music by Hirokazu HIRAISHI
こちらはヤザワが大好きな曲。「電子音楽の先駆け」というには、クールすぎる
今でも十分、新しい。こういうのを真の「名曲」という。
平石博一:回転する時間 WAVE Time Turning 1 (Composed by Hirokazu HIRAISHI)
昔の曲なので、データがサラウンドにならないんでしょうね。本当に昔の曲とは思えない斬新さ。
来週には平石さんにも久しぶりにお会い出来るので楽しみです
月曜日までに当日、配布するプログラムに載せるプロフィールを英語と日本語と150文字程度送って下さい、と言われたので、英語をGoogleとかの翻訳にかけて、ちょっとヘンな日本語のプロフィールを送ってみようかな
「人工知能」だもんね