年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

文京区の真砂図書館で明治末期の古地図を調べる。

2024年08月07日 | 宅老のグチ
都内の図書館には江戸・明治の古地図があって、多くの人が古地図で江戸の残影を求めて歩いているのが見える。古地図の本が多いし、手に取った人が多いので汚れている。
 調べていたのは明治末期の本所区で今の墨田区本所1丁目の地図である。江戸時代は本所外出町と言って町方の記録では隣接地域に長井五右衛門の役宅とその配下の人の記録がある。勝海舟の父勝小吉の記録で海舟が幼少時に犬に急所を噛まれ必死に介護している状況時に長井五右衛門という言葉が出て来る。文献から長井家は御先手弓組で火付盗賊改の職を数年担当していた。この時期に文政の三蔵と言われる平山行蔵の弟子の相馬大作を捕縛し、南千住の回向院に葬られている。回向院の記録では政治犯の埋葬の始まりという。
 今の墨田区本所1丁目に最近までライオン歯磨きの本社があった。今は隅田川の対岸の所に本社が移転し(東京都台東区蔵前1-3-28)、跡地は高層マンションとなる。また変わる地域。今の都内は戦後の復興後に建てた建物がバブル時に建てたものが建築基準の耐震不足で多くの所で工事が目立つ。
真砂図書館で見た古地図で、最近までのライオン本社の社史を調べないといけないが、古地図から三野村倉二氏の所有地を買収し、区画整理したように見える。この辺りは墨田区曳舟図書館で調べるしかない気がする。なぜこの地を調べるかと言うと福神漬顕彰碑の山田箕之助の行き先の可能性があると見ている。
墨田区は水運と鉄道網が整備されていて比較的食品製造業に向いていて缶詰関連業もあったと思われる。漬物業は排水に塩分が含まれているため、川等の近所で無いと塩害と臭いの問題が生じる。多くの漬物工場は今は脱塩して排水しているので、どこでも立地は可能となったが一寸前までは川に近い所に立地していた。
 真砂図書館で古地図を見た後、JR金町駅行きの都バスに乗って浅草雷門バス停で降りる。やはり暑さで日本人観光客が少ない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする