年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

個別訪問・都議会

2021年03月02日 | 築地市場にて
緊急事態宣言下、ある政党の支持者がマスク無しに2月13日に自宅を訪問し、候補者の支持を依頼してきた。
 その政党は築地市場の移転に関して一番強硬に反対している政党だった。前回の候補者は看護師だった。
少なくとも衛生に関しては知識のない人では無いと思っていたが豊洲の地下汚染に関して、強調していた。私はなぜ地下汚染が市場流通の商材に浸透し、危害を与えるかを聞くことは無かった。もし商材に汚染が付く、つまり水俣病のような水銀中毒を想定していたようだが、築地は日々産地が変わり、同一の地域を一年中食することがかえって消費地市場の特色で難しい。そこで築地市場で働く労働者が汚染の被害を最も受ける人と思っていたがその候補者は関心が無かった。
 豊洲へ移転し2年が経つがコロナの感染話題があっても、地下の汚染の関心は消えた。東京都中央卸市場のHPには毎月の地下汚染が出ている。ほとんど汚染は減っていない。あの騒動は結局政治家のおもちゃの騒動で少なくとも1000億円以上の無駄使いと時間の浪費だった。そして豊洲の汚染を書いたライタ-達はどう間違ったのだろうか。同様の問題が今豊洲で生じているが群盲象を評すと似ている。(ぐんもうぞうをひょうす、群盲評象)は、数人の盲人が象の一部だけを触って感想を語り合う、というインド発祥の寓話。多くのライタ-が勝手に自己の経験と取材を通して描いてるだけで全体ではない。
豊洲も築地も全体を知っている人はいない。従って平成の築地から豊洲への移転史を書けるライタ-はいない気がする。なぜなら地下の汚染を強調した水産仲卸が 移転するなり、すばらしさを言う。まるで敗戦前、鬼畜米英と叫んでいて、いざ敗戦・移転となれば豊洲移転は良いという無節操を感じる。まあ読者受けする文を書かねばライタ-の記事依頼もなくなる。でもそれで良いのだろうか。戦時中はどの新聞も戦争を煽っていた。そして敗戦となれば一億総ざんげ報道となった。

コメント
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