広島平和記念資料館2

　広島平和記念資料館で「朝鮮人強制連行」の記事に加え目に付いたのが、「南京虐殺」の記事です。

　「日中戦争の際、日本軍が当時の中国の首都南京を占領した。国民は歓呼でこたえ広島市民も提灯行列を繰り出し祝賀しました。その南京では日本軍により、多くの中国の人たちが虐殺されていました。犠牲者数は数万から数十万といわれています」(司元要約）
　と。

　そして広島には日本陸軍第５師団の本部が置かれ、その第５師団の一部が上海から南京に侵攻した地図もありました。広島に軍需工場がたくさんあったことも示されていました。原爆で多数の犠牲者を出した被害者でありながら中国でたくさんの人を殺し、殺人兵器を作っていた加害者としての広島。

　日本人があの戦争を振り返る時、多くがまず一番に思い浮かべるのが、「広島、長崎の原爆」です。そして、中国人がまず思い浮かべるのが「南京大虐殺」だそうです。中国各地で「小南京」、「中南京」と言われる殺戮が日本軍によって繰り返されました。
　
　朝鮮人強制連行のこともそうですが南京大虐殺のことも取り上げることで被害だけでなく加害にも目を向けている広島の姿勢を示すことになります。それでこそ「ヒロシマの平和への祈り」が普遍性を帯び世界へ共感を呼びます。

　大阪商工会議所東成生野支部・異業種交流会フォーラム・アイ（ＦＩ）の親睦旅行の詳細は高さんのホームページを
　http://www.inbong.com/2010/fi/hiroshima/