「計画は実現しない無価値なもの、しかし大切さもあり」カルロス・ゴーン

　東北のみなさん　こんにちは

　先日の読売テレビ深夜番組、日産ＣＥＯのカルロス・ゴーンさんが関西大学で学生と交流する様子を流していました。番組は学生の質問にゴーンさんが答えるというスタイルで進みました。徐々に白熱し、「１０年後にゴーンさんがどんなことをしているか」への答えは圧巻でした。

　「自分の計画は全く価値が無いと思わないといけない。なぜなら実現しないからだ」から始まり、「人生は計画通りに行くことはまずはない」と。その例として自身が計画もしていなかった日本に来たことを挙げました。人生は思っている以上に複雑で、状況の変化も加わり、ビジョンそのものさえ変わることもある。そしてその変化への備えを怠るなと。
　
　半面、実現しないから無価値だと言い放った計画も実は、「自分が何を求めているのかを理解するために大切」と話しました。

　この話からすぐに浮かんだのは、ナポレオン・ヒルさんに象徴されるアメリカの成功物語「思考は現実化する」です。これは単純にいえば「意識し行動することで思いは必ず実現する」ということでしょうか。ゴーンさんの「思っ（計画し）ても決して実現しない」とは正反対のように見えます。

　これだけで複雑を好むフランス流のゴーンさんとなんでも単純化するアメリカ流のヒルさんと、言ってしまうのは間違いでしょうが。「フランスとアメリカの匂いの差は感じる」ぐらいは言ってもいいんじゃないでしょうか。私はゴーンさん流が好みですが。

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